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Global Report 4. 子どもたちの未来を思い浮かべて 〜 環境技術を取り入れた新本社ビル 〜

 ワシントン州レドモンドに2010年4月に完成した任天堂アメリカの新本社ビルは、同年10月に米国グリーンビルディング協会が制定しているLEED制度※1のゴールド認定を取得しました。この新本社ビルについて、プロジェクトの担当者であるサラ・ハットフィールドが紹介します。

環境に調和したビル

 新本社ビルを建設するにあたり、私たちは環境にやさしい技術をできる限り取り入れたいと考えました。環境負荷を抑えながら、社員に健やかな職場環境を提供できるものを建てたかったのです。建設プロジェクトの計画段階において、任天堂アメリカの経営陣はLEED制度の認証取得を目指すことを決定しました。そして完成した新本社ビルはLEED制度のゴールド認定を取得し、持続可能性と環境配慮の面において米国内でもトップレベルの建物として評価されることになりました。

自然光の差し込む大きな窓の外は屋上庭園になっている
自然光の差し込む大きな窓の外は屋上庭園になっている
【環境技術の一例】
  • ・スポット灌水利用によって、植栽への水やり用の水使用量を57%削減
  • ・低流量の水道システムを採用することで、水の消費量を34.5%削減
  • ・外部から取り入れられる自然光の量に応じて屋内照明を自動的に弱める機能による電力使用量の削減

環境配慮で社員も快適に

 新本社ビルには再生可能素材やリサイクル材も多く取り入れています。たとえば、フローリングや壁のパネル材として、ほかの樹木と比べ成長が速く再生可能な素材と言われている竹を使用しています。また、特に好評だったのは「みどりの屋上」です。この緑化された屋上は断熱効果に優れているうえ、庭園としても開放され憩いの場となっています。

データセンターの消費電力を削減

 業務上欠かせないパソコンのサーバーを設置しているデータセンターは、建物全体の約35%の電力を消費します。このデータセンターの消費電力を削減できれば、建物のCO2排出量を大きく削減することができます。一般的に、データセンターで使用する電力の半分はサーバーの冷却に使われていますが、このセンターでは外気を冷却に利用したり、サーバーから出る熱を特殊な通風孔から排気したりすることで、冷却用電力を従来と比較して90%削減することができました。

環境への配慮を促進

 持続可能性は私たちがここ数年間注力してきた課題ですが、環境への配慮が感じられる場所で働くことは、社員たちの環境に対する意識にプラスの効果を与えています。食堂では毎日、何百人もの社員が生物分解可能な食器を使用したり、リサイクルガラスからつくられたシンクを利用したりしています。また、任天堂アメリカは社内に設置したグリーンチームを通して環境への取り組みを推進しており、同チームが半年ごとに開催している電化製品のリサイクルイベントには多くの社員が参加しています。このイベントでは、社員が各家庭から持ち寄った電化製品を、製品の修理技術を学べる低所得者向け職業訓練プログラムで活用してもらったり、被災者用に地域のNPOに寄付したりしています。2010年度のイベントでは、4.5トンもの電化製品が集まりました。
 今後も社員の意識啓発に努め、会社全体で環境保全活動を推進していきたいと思います。

任天堂アメリカ 新本社ビル建設プロジェクト アシスタントマネージャー サラ・ハットフィールド

※1 LEED制度(Leadership in Energy and Environmental Design)
建物の設計、建築、運営、管理に関する環境性能を包括的に評価する制度。


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