Nintendo Nintendo GDC Game Developers Conference 岩田聡 GDC講演内容
2011年3月2日(現地時間)サンフランシスコで行われたGDC(ゲーム開発者会議)。
その中で、任天堂社長の岩田聡と米国任天堂社長のReggie Fils-Aimeがゲーム開発者向けに行った講演会の動画とその日本語訳をご紹介します。
※禁無断転載。一部を引用する場合は、引用元のURLを必ず併記してください。
Reggie Fils-Aime:

岩田社長、ありがとう。皆様、おはようございます。

今の岩田社長の話を強調させてください。ニンテンドー3DSの主要機能はゲームをするためにあります。

もちろん、3D画像は特徴的です。

人と繋がる範囲も際立っています。

そして全て3Dでキャプチャーして、ダウンロードして、表示されるコンテンツは、他のどこでも見つけられないものです。

しかし、ニンテンドー3DSはゲームをするために存在します。任天堂、そして皆様が作ったゲームをするためにあるのです。

当社がお客様にお届けするのは、大きなハード普及台数を実現させる手助けとなる多彩な娯楽であり、我々全員のゲームがプレイできるシステムを実現するものです。

それでは、岩田社長が先ほど触れた別の魅力について、アメリカの観点から少しお話しします。そしてそのために、皆様に「コンテンツ」と「場所」という二つの言葉について考えていただきたいと思います。

まず、ニンテンドー3DSのコンテンツは――2Dでも――今までのどの任天堂携帯機にもない見え方をします。電源を入れた瞬間にわかるでしょう。

これはNetflix(※)で何かを見れば特に顕著です……Netflixとのパートナーシップは夏から展開されます。
(※)Netflix=アメリカのオンラインDVDレンタル会社

ニンテンドー3DSでのNetflixサービスについて注目すべき点を挙げましょう。

例えば、もし自宅以外でニンテンドー3DSで映画を観はじめたとします。映画を一旦停止したまま帰宅し、フラットパネルテレビにつないだWiiのNetflixで続きを観ることができるのです。

もちろん現実世界では、時にいろいろな邪魔が入るものですよね。例えば家族の部屋に入ったら、お子さんが『スポンジボブ』を見ていたとしましょう。

大丈夫です。お子さんにニンテンドー3DSを渡し、彼のためにストリーミングの準備をしてあげれば、さりげなく大画面テレビを取り返すことができます。

Netflixでは確かに膨大なラインナップが提供されていますが――3Dコンテンツも登場予定です。

まずは、ハリウッド映画の予告編、3Dです。

ニンテンドー3DSをお持ちの皆様は、6月半ばの本編封切りより前に、映画『グリーンランタン』の予告編を3Dで見られることでしょう。

今週当社のブースにお越しいただければ、他の例もご覧いただけます。もちろん、それら以外にも多くのコンテンツが登場予定です。数多くのモチベーションの高いユーザーの皆様に向けて発表直前大作映画のプロモーションを3Dで、特殊な眼鏡不要で行うための手段を、当社は映画制作会社に提案しているわけです。ニンテンドー3DSのオーナーの皆様は彼らの経験を他の人々にも広げたいと思われることでしょう。

また、当社独特の短編ビデオサービスを予定していますが、これは言わば、ニンテンドー3DS上でのみお楽しみいただけるニンテンドーチャンネルのようなものです。対象コンテンツは、皆様がお楽しみいただけるように任天堂が選んだコメディーや、音楽ビデオなどです。お選びいただくことも楽しいのですが、皆様に延々と検索を強いるわけではございません。当社が主要コンテンツを選び、皆様にとって最も興味深く娯楽性に富んでいると当社が考えるコンテンツをおすすめします。

現実問題として、3Dコンテンツ制作はこの世界でまだ始まったばかりなのです。任天堂はそのプロセスを加速するための投資をしています。

当初の反応から、3D写真への興味が大変に高まっていると考えています。

情報通の皆様は、最近の「社長が訊く」をご覧になっているでしょう。岩田社長が3D動画撮影機能についてヒントを出されています。その出番はお誕生日会かもしれませんし、家族旅行や、街へ繰り出した夜の場面かもしれません。あなた自身が3D作品のプロデューサーであり、3Dの監督になるのです。

ぜひ新しい情報をお待ちください。私たちもエキサイトしている、とだけ申し上げておきます。
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任天堂ホームページ ※このページの内容は海外での講演内容のため、一部英語での表現が含まれています。