社長からのメッセージ

「独創」の精神

任天堂は、1983年に「ファミリーコンピュータ」を発売して以来、独創的なハード・ソフト一体型の娯楽製品を世界に向けて創り続け、2017年には新しい家庭用据置型ゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」を発売しました。 「Nintendo Switch」は、従来の据置型ゲーム機とは違い、持ち運んだり、Joy-Conをおすそ分けしたり、「いつでも、どこでも、誰とでも」という自由なプレイスタイルで、さまざまなゲームを楽しむことができます。

娯楽企業としての任天堂の使命は、任天堂の商品やサービスを通じて、世の中の人々を笑顔にすることにあります。そのために、お客様にこれまでとは違った、新しく面白い娯楽体験を提供することに挑戦し続けています。

任天堂が手がける娯楽の商品は、生活必需品とは違って、面白くなければお客様に価値を感じていただけません。また、どんなに独創的で面白いものであっても、いつかは必ず飽きられるという宿命があります。
だからこそ、任天堂は「従来とは違うこと、他とは違うことにこそ価値がある」という「独創」の精神を最も大切にしてきました。それは、社員の一人ひとりに息づいており、将来にわたって引き継いでいく任天堂のDNAでもあります。

世の中で、あらゆることのスピードが上がり、世界中で次々と新しい製品やサービスが誕生する中、これまでにない新しくユニークな提案を生み出すハードルは年々高くなり、飽きのスピードも速度を増しています。私たちの挑戦が、今後ますます困難なものになっていくことは、想像に難くありません。

その困難に立ち向かっていくためには、多種多様な人材の能力が必要になります。任天堂は、さまざまな分野における知識や経験をもった、個性あふれる人材を求めています。

世の中の変化の速度に対応しながら、独創的な新しい提案をし続けることは、決して容易なことではありません。しかし、全社が一丸となって試行錯誤を繰り返し、たくさんの創意工夫を積み重ねて、これまでにない提案で世界中のたくさんのお客様を笑顔にできたときの達成感や喜びは、任天堂で働くからこそ得ることができる、何ものにも代えがたいものです。

覚悟をもって困難に向き合い、お客様の笑顔のために前向きに挑戦を続けていける人に、「独創」の精神を共有する仲間となっていただき、一緒に働くことを楽しみにしています。

代表取締役社長  古川 俊太郎

↑