タイトル:ドラゴンクエスト3 そして伝説へ… ペンネーム:TEN さん 年令:31才 性別:男性
当時、私のクラスも当然のごとくのドラクエブーム。
毎日のようにキャラや攻略の話で盛り上がってました。
そんなある日、クラスの内気な出来杉君こと、斉藤が僕らに声をかけてきました。
「ドラクエってどういうものなの?」「は!?どこから知らないの?」
学力テスト、学年トップ7連覇していた彼の意外な質問に、僕らはここぞとばかりに張り切って講義しました。
「すごいな〜!今度やってみたいな!」
その一言で彼は僕らの仲間になりました。そうそう、”仲間になった!”の音楽をみんなで口ずさんだりしたな〜。

そして、待ちに待ち、街に舞ったドラクエ3発売日。
僕らは何時間も並んでやっとの思いで購入し、ついにそれぞれの旅が始まりました。

無我夢中でやりました。
親に怒られたのもあの頃が一番だったと思います。
電源アダプタ抜かれて壁にファミコン本体投げつけられたこともありました。
壊れていないことを祈りながら、電源スイッチを入れたの覚えてます。
そう、当時僕らの最大最強の敵は、ゾーマではなくマザーでした。

そんなある朝、教室で斉藤が僕らに「やっとクリアしたよ〜!」
と言ってきたんです。「は?何を?」「え?全部?」…一同唖然…。
おいおい、寝ないでやっただろ!って言いたいところでしたが、
はいはい、あきらかに僕らのほうが眠たそうだね…。

すごかったのは自作のダンジョンMAPやアイテムリスト。
中でも3で初めて導入され複雑極まりなかった転職に関してのレポートは雑誌より詳しく、わかりやすいものでした。
その日を境に彼は暗い出来杉からドラクエ博士にゲームのように転職。
クラスの人気者に!気付けばとても明るい子に!

遅れること3週間、やっと僕らも全員エンディングを迎え、その余韻に浸っている…暇もなく、忘れた頃の学力テスト、僕らはきっちり順位を下げ、マザーの前に倒れたのでした。
一方、博士は何事もなかったように8連覇を成し遂げたのでした。



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