ゲームボーイ バルーンファイトGB

● 開発者インタビュー


ディレクター 山上仁志さん
シンプルな中にキラリと光るおもしろさ


応えてくれたのは…
ディレクター 山上仁志さん
任天堂株式会社 製造本部 開発第一部

代表作
  『ヨッシーのクッキー』(ゲームボーイ)
  『テトリスフラッシュ』(ファミリーコンピュータ、ゲームボーイ)
  『パネルでポン』(スーパーファミコン)
  『ゲームボーイギャラリー 1、2、3』(ゲームボーイ)
  『カービィのきらきらきっず』(ゲームボーイ)
  『はじまりの森』(スーパーファミコン)



『バルーンファイト』はファミコン時代の作品ですよね。

山上 ええ。1985年に開発一部の坂本さんが作られ、ファミコンでオリジナルが発売されました。90年にGB版が製作されたんですが、GB版のほうはアメリカでしか発売されなかったんです。今回、インターネットの掲示板などで『バルーンファイト』の話題が盛り上がってまして、ちょうどそのころに社内でも「バルーンファイトをもう一度発売できないか」という話があがってきたんです。90年当時はモノクロの画面でしたので、カラー化することによって発売が可能なんじゃないか、ということで今回の発売に踏み切りました。


インターネットで話題のタイトルだったんですか?

山上さん山上「シンプルなゲームを遊びたいなあ」という声がありまして、ちょこちょこと『バルーンファイト』の名前もあがっていたんです。最近、そういう古いゲームのリメイクが人気がありまして、『ゲームボーイギャラリー』というゲームウォッチのゲームを集めたソフトも好評なんです。そういう流れもあって『バルーンファイト』GB版を作ったんです。お客さんのほうも、これは「ドルフィンだ、64だ」ということではなくて、あくまで「ゲームボーイのようなハードで遊びたい」という意見だったみたいですね。


ネットの意見が製作に反映されることもあるのですか?

山上 書きこみがあったから即発売ということではないのですが、みなさんの意見はかなり参考にしています。


ファミコン版との違いは?

ゲーム画面山上 ファミコン版は1面のシンプルなゲームでしたが、今回のGB版ではスクロールしながらマップを進んでいくという形になっています。面も8つ用意しました。もちろん、グラフィックもすべて書きかえられています。また、カラーになったのと、アメリカ版のGB版のときはセーブできなかったので、そこを改善してセーブ機能を付けました。それから、ファミコン版ではゲームのストーリーがゲーム中にあまり反映されていなかったんです。今回は1Pゲームの中でバック画面を用意して、背景にある世界観が伝わるようにしています。


「1Pゲーム」のほかに、「2Pゲーム」モードがあります。これは通信ケーブルを使って遊ぶのですか?

山上 そうですね。2人でゴールをめざすというゲームなんですが、先にゴールをするか、相手の風船を割ってしまえば勝ちなんですね。ややアクション的な要素を含みながら、ゴールをめざすというものです。いろいろと駆け引きがあって、お互いが上に上に行こうとするんですね。その感じがおもしろいと思いますよ。


山上さん3つめのモードとしては「バルーントリップ」がありますね。これはどういった内容ですか?

山上 ファミコンのときにミニゲームとして用意されていたもの、を今度は丸々独立したゲームとして遊ぼうということで用意しました。
これは、足場のない中でどれだけ長く飛べるかというゲームですね。ファミコン版で遊ばれたかたは、このバルーントリップに一番親しみがあると思いますよ。


プリライト版の予約が終って、これからは書き換えによる販売なんですよね。

山上 ええ。8月1日からニンテンドウパワーで書き換えスタートです。


山上さんの、これからの作品をお聞かせください。

山上 書き換え用にファミコン作品の移植をいくつか考えています。9月に新作で『ポケモンのパネポン』というパズルゲームを出します。最近は若い人たちの間でファミコンが流行ったりして、昔のゲームが見直されています。もちろん新作も手がけていますが、そういった古い作品も提供していきたいですね。




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