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特集1 ・
ゲームキューブ初のネットワークゲーム『ファンタシースターオンライン エピソード1&2』

4.『ファンタシースターオンライン エピソード1&2』開発スタッフインタビュー
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株式会社ソニックチーム プロデューサー 中 裕司さんの写真
中 裕司さん
株式会社ソニックチーム ディレクター 畑 信太郎さんの写真
畑 信太郎さん

オンラインの楽しさを4人同時プレイで
N.O.M 『ファンタシースターオンライン エピソード1&2』の最大の特徴はなんですか。
中 ドリームキャストのときにやりたくて出来なかったオフラインでの4人同時プレイを実現しました。ゲームキューブになるとマシンパフォーマンスがかなり高いので、十分出来るんじゃないかと。ただ、いざ作り始めると、オフラインで4Pを作るのは難しかったですね。
畑 今回、一番時間がかかったのはそこですね。
中さん写真中 でも、もともとファンタシースターオンライン(以下、PSO)は、ネットワークの初心者にネットゲームのおもしろさを伝えるという位置付けのゲームなんです。ですから、いままでもオフラインで遊んだあと、オンラインに誘導していく形にしていたんです。今回はそこにもう一段階、オフラインで人と一緒にプレイするという機能を加えたかったんです。しかも、メモリーカードを持ち寄ってプレイできるので、自分のキャラクターで遊べます。
畑 さらに、普通は複数プレイというと、対戦になりますよね。PSOのように協力して遊べるゲームは、いまのところあまりないと思うんです。
中 任天堂ハードでやらせていただくにあたり、従来の高い年齢層のセガファンを連れてくるのも大事なのですが、任天堂のもっているファミリー層もしっかりとりこんでいかないと大きな評判にはならないと思っています。今回は低年齢層が入ってくることも意識して、家族で遊べる仕様を入れたんですね。
N.O.M 今回はオフラインのマルチモードで遊ぶことで、オンラインプレイの擬似体験ができますね。
中 そうですね。“RPGがみんなでできる”というのが今回のキャッチフレーズなんですよ。
N.O.M プラットフォームにゲームキューブを選んだ理由はなんでしょうか。
中さん写真中 僕が任天堂が好きだからですね(笑)。僕はセガに入社して19年になるんですけど、入社以来、セガと任天堂はずっとライバルだったんです。もし自分の作ったゲームが任天堂ハードで出ていたらどうなっていたんだろう?とずっと考えていたので、セガがマルチプラットフォーム戦略に切り替えたときに、真っ先に“任天堂ハードでやりたい”と言いました。最初はオリジナルの作品が難しいので、シリーズ物になりましたが、それでも『ソニックアドベンチャー2 バトル』は100万本売れたんですよ。スゴいなあと思いましたね。


アドバンス連動で新しい遊びも
N.O.M 畑さんはキューブで制作をしてみて、いかがでしたか。
畑さん写真畑 僕は統括している立場ですので、実際にプログラムを打っているわけではないのですが、作ったものがあがってくるのは早いですね。それから、一番大きかったのは、遊びの可能性が広がったということです。例えば、ゲームボーイアドバンスとの連動ですよね。これで、かなり幅広くおもしろいことができるんじゃないかと思います。
中 今回は、クエストのごほうびでアイテムやお金のほかに、アドバンスのソフトがダウンロードできるんですよ。例えば『NiGHTS』のクエストをクリアすると、『NiGHTS』のソフトがダウンロードできるんです。『ぷよぷよ』や『チューチューロケット!』はダウンロード用のカスタマイズですけど、『NiGHTS』はこれだけのために作った新作ですね。今後も、ユーザーさんの反応次第で、いろいろなものがダウンロードできるようになると思います。ゲームキューブのシステムの中で、どんな新しい遊びができるかを模索しているところです。
N.O.M 今回はシナリオも『エピソード2』が追加されましたよね。
畑 ええ。ドリームキャストのころに比べたら、ゲームのボリュームは倍ですね。今後、オンラインでは、毎月のように新しいクエストも配信されます。あとはチャレンジモードやバトルモードを入れると、かなりの種類の遊びができます。
中 プレイヤーキャラクターが9体だったのが12体になりましたし、最初の9体もバリエーションチェンジで新しくなっています。武器も新しくなりましたよ。
畑 いまドリームキャスト版やPC版をプレイしているかたも満足できるように作らないといけないので、そこが難しかったですね。
中 その上で任天堂の新しいお客さんのことも意識して、ネットワークに接続するところなども、少しわかりやすくしているんですよ。
畑 初心者が最初にネットワークに接続するとき、まずこわいというイメージがあると思うんです。そこをいかにこわく感じさせないようにするかを一番に考えましたね。
中さん・畑さん写真
N.O.M エピソードはこれから追加するんですか。
畑 当分は『エピソード2』のクエストをどんどん配信していきます。
中 エピソードといいながら、通常冒険ではあまり細かいところまでストーリーを追っていないんですよ。クエストのほうでお話をじっくり読んでいく形になっているので、それをサーバからどんどん配信していきます。これはプログラムを配信しているのではなくて、スクリプトみたいなものを送っているんです。キューブ版の中に、仕込みはすでにいろいろとしてあるので、タイミングをみていろいろ楽しめるものを配信していきますよ。


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