ワリオランドシャイク 開発スタッフインタビュー
●発売日:2008年7月24日 ●希望小売価格:5,800円(税込) ●ジャンル:アクション ●プレイ人数:1人
ゲームを始めてすぐに思ったのが、「これって、トゥーンレンダリング※じゃないの?」ということ。ワリオたちのコミカルな動きは滑らかで、だけどよくよく見れば、どうやら3Dモデルではなさそう……。じゃあ、どういう仕組みで動いてるんだろう。というのが一番の疑問でした。それも含め、開発裏話をたくさん披露してくださったのは、株式会社グッド・フィールの皆さん。合宿も敢行したという制作秘話を、じっくりどうぞ。 ※3Dモデルをアニメのセル画調に見せる表現方法
株式会社グッド・フィール任天堂株式会社
蛭子悦延さん プロデューサー山内円さん ディレクター八木康一さん プログラムディレクター塚脇忠典さん デザインディレクター冨田朋也さん ミュージック&サウンドエフェクト瀬井健太郎さん プランニング原田貴裕 プロデューサー松宮信雄 アシスタントディレクター
タイミングが重なり生まれた運命の1本
N.O.M

『ワリオランドシェイク』が生まれたきっかけは?

原田

私はこれまでに色々なジャンルのゲームの制作に関わってきたのですが、特にアクションゲームが好きで、いつか『ワリオランド』の続編を作りたいなと思ってたんです。あるとき、大手のゲーム会社さんから発売されたあるDSのアクションゲームを遊んでいたら、これがなかなか面白くて、ここにワリオランドの続編を作っていただけないかな思ったんです。ということで調べるうちに、開発に関わったのが蛭子さんだということがわかりました。

蛭子

ちょうどその頃、私はその会社をやめて、グッド・フィールを設立したばかりで、「新しく会社を作ったので、何か一緒にお仕事をしませんか」と任天堂さんにお伝えしていたところでした。

原田

これは渡りに船かな、ということで直接お会いして、「ワリオのアクションゲームを作りませんか」とお願いしました。

N.O.M

すごいタイミングですね。作るべくして作られたというか。

原田

はい、びっくりです。運命の出会いです。

蛭子

一番最初は「ワリオのゲームでどうですか」と聞いていたので、ガンシューティングの企画を考えていたんです(笑)。西部劇をモチーフにして、パンパン!って。そのときはなぜか社内でガンシューティングが盛り上がってたんですよね。ところが、それを原田さんに提案すると「なぜアクションじゃないんですか」って言われて(笑)。

原田

アクションゲームの作り方のコツをよくわかってらっしゃる方々ですし、それ以外のジャンルは考えていませんでした。

蛭子

これまでアクションゲームを作ってきたメンバーが集まった会社なので、違うジャンルを提案してみようかと思ってしまったんでしょうね。原田さんの一言で思い直しまして、アクションゲームの企画を進めることになりました。

N.O.M

ワリオに関して持っていたイメージなどはありますか?

蛭子

「豪快」というイメージがまずありましたね。で、死なない(笑)。マリオとは全く別の作りになるだろうなというのはありました。

原田

ワリオといえばパワーで押し切るようなキャラです。ワリオのアクションゲームの面白さも、そのダイナミックさにあります。グッド・フィールの皆さんには、今までのワリオランドシリーズを遊んでいただいて、「その延長線上のゲームを作ってください」とお願いしました。

N.O.M

『シェイク』に焦点を当てた理由はなんでしょう。

山内

「上にあるものを落としたい」と原田さんが言われて、出てきたアイデアなんです。そこからWiiリモコンを傾けるとか、縦に振るとか横に振るとか、企画が発展していきました。

原田

Wiiリモコンを横持ちにして、ファミコンやスーパーファミコンのアクションゲームのように遊べるゲームをというコンセプトがあったんですが、そこにWiiリモコンを振るというWiiらしい要素が入り、うまくまとめていただけたと思います。

N.O.M

企画がスタートして、最初の壁はなんでした?

山内

壁だったのは……人数が……少なかった……(笑)。

蛭子

それよりも、企画書の段階では、横振りとか縦振りとか考えてたんですが、実際にゲームにしてみるとあまり区別がつかない点でしたね。

山内さん蛭子さん
山内

縦振りと横振りで、しかけを変えようとしてたんですが、これはダメだなということで、カットしていきました。それと、コントローラの割り振りというか、Wiiリモコンは横持ちにすると、十字ボタンと1・2ボタンしか使えない。L・Rボタンもなければ、X・Yボタンもない。結構バリエーションのあるワリオのアクションを収めるのには苦労しました。A・Bボタンを使おうかと何度も思いましたが、それでは操作性が悪くなってしまいます。結局はWiiリモコンを傾ける操作や、ステージ中のしかけで実現したのですが、使うボタンが少なくシンプルになったことで、アクションゲームが初めての方でも操作しやすくなったかなと思います。