N.O.M Nintendo Online Magazine No.130 May 2009

株式会社アトラス プロデューサー:高田慎二郎さん ディレクター:古東晃子さん プログラマー:松田智彦さん任天堂株式会社 プロデューサー:山上仁志 ディレクター:安藤佳織

『いつでもプリクラ☆キラデコプレミアム』開発スタッフインタビュー

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そのほかにもこんな機能も

NOM: どこで撮っても背景つきで撮影できる「人ウラ」機能について教えてください。
古東: なくてもいいんじゃないかという話も出たんですけど、私がどうしても背景に何か入らないとダメだと押し通しました。
安藤: (背景の領域をタッチペンでなぞらないといけないので)遊ぶときにめんどうなんじゃないかなと思ったんですけど、「背景がほしい人は使いますし、いらない人はそのまま遊びますよ」と言われて納得しました。
「人ウラ」機能
NOM: プログラマーの視点からはいかがでした?
松田: 最初にプリクラの企画をやると決まったときに、どうやって人と背景を切り離すのかなと思っていたので、これが入るというのは理解できました。ただ、処理が増えるので、その分は大変でした。 松田さん
安藤: 私は初めは「人ウラめんどくさい派」だったんですよ。背景に何か写ってもスタンプで埋め尽くせば別にいいんじゃないかと思っていたんですけど、デコレーションに凝りはじめると、必要な機能だとは思うようになりました。
古東: 背景を消し終わると、屋台の型抜きみたいな一仕事終わった感じになりますよ(笑)。
松田: ここで途中保存するのが重要ですよ。
高田: 時間をかけて丁寧にやってもらえれば、一応背景を好きな絵に変えられるという意味においては今の仕組みは一番よかったかなと思います。
古東: ですので、人ウラの絵柄はなるべく努力しても描けないようなものにしたつもりです。タッチペンを使って努力すれば描けるものだったら、わざわざ用意する必要はないので、型抜きの努力がむくわれるように(笑)、絶対に描けないようなものにしようとがんばりました。
山上: そこまで「人ウラ」を用意する意味を考えてデザインされて、それを実現するためにプログラマーが非常に高度な仕組みを作っている。「プリクラとして楽しいこと」に深く突っ込んでいるので、かなり長い時間楽しめるんです。そこまで考えて作っているところがエース級スタッフならではだと思いました。
安藤: 実は、最後の最後の「よりによってこんな時期に」と言われるようなタイミングで、「お気に入り機能をつけたい」とお願いをしてしまって……。アトラスさんにはご迷惑をおかけしました。
山上: 普通に「myプリ帳」を見るとDSiカメラで撮った写真も一緒に見えてしまうんです。やっぱりプリ帳というと、自分の撮ったプリクラを集めるイメージがありますよね。プリクラ手帳に写真を貼るように、「お気に入り」を作って『キラデコプレミアム』で撮った写真だけを選べるようにしようと、マスターアップの10日前に安藤が思いついたんです。私も「これはあったほうがいいから、ぜひ相談しなさい」と伝えてお願いしたんですが、それにも完璧に対応してくださいました。
古東: あのときがヤマでした。社内でも物議をかもしましたよ。
高田: でも、たしかにあれば便利だよねというのは思いましたね。
古東: 自社開発するゲームでも、ギリギリになって、「どうしてもこれをやりたい」という機能が提案されることはよくあるんです。そこでみんなで必死に作って、完成してから「あれはやってよかったね」と振り返ることはよくあるので、どこの会社も一緒なんだと思いました。ただ、デザイナーとプログラマーは大変だったでしょうけど。
山上: アトラスさんはゲームを面白くするためならギリギリまでとことんやるという姿勢が私たちとも共通していたので、こちらも楽しく作らせてもらいました。それが最後まで一緒に楽しく作れた1つの理由かなと感じます。
NOM: アトラスさんから見て、任天堂に対して印象に残っていることはありますか?
高田: インターフェイスを考えるときなどに、私たちはもともとゲームをある程度している人たちをターゲットに考えるんですが、任天堂の方から、それに対して「本当にゲーム機に初めて触れる人まで含めて考えていくと、ここはわかりづらいです」と教えていただくことがあって、おお、とは思いましたね。いつか役に立つかなと。
NOM: 最後にみなさんから一言ずつ。
高田: 普段から持ち歩いてほしいですね。いろいろなときにシャッターチャンスがあるので。山上さんもおっしゃっていたように、ゲームセンターのプリクラではありえない、いつでも・どこでも撮れるというのが武器だと思います。ケータイと違って、らくがきやスタンプも押せるので、今までにない感覚が味わえると思います。 高田さん
松田: 僕は普段プリクラは撮らないですけど、やってみると楽しいので、これで勉強してゲームセンターに撮りにいくのもアリだと思いますし、いろいろ楽しんでいただきたいなと思います。とりあえず、手にとってもらえればうれしいです。
古東: プリクラを撮るのに、1回300〜400円はかかります。『キラデコプレミアム』なら、最初に500円払ってしまえばプリクラ撮り放題なので、みなさんの創作意欲のままに、たくさん撮ってたくさん作ってほしいです。意外な人が意外なテクニックですごいプリクラを作っていることもあって、そういう楽しみ方もできるので、いろいろな人と交換するためのプリをたくさん撮ってほしいです。
安藤: プリクラだと躊躇なく自分の写真を撮れるというのが面白いなと思っています。普段は、自分の顔を撮ることはめったにないと思うんですけど、自分の写真まじまじと見つめながら絵を描いていくという新鮮な体験ができます。毎日やっていると、自分の顔のささいな変化にへこんだりもするんですが、そういうところも含めて、自分の記録を残すツールとしても楽しめると思います。
山上: これ1つで、DSiを買っていただく価値があると思うくらいのソフトです。今は1000DSiポイントプレゼントキャンペーン(2010年3月末まで)もやっているので、DSi本体さえ買っていただけたら、『キラデコプレミアム』はダウンロードできますし、家に無線LANがなくても、お店にいけば大丈夫です。必ず買ってよかったと思えるような楽しさがあると思うくらいに手ごたえを感じているソフトなので、これまでゲームにはあまり興味がなかった方も、ぜひ一度DSiを手にとってもらいたいです。
NOM: どうもありがとうございました。
全員集合