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かつて、ユグドラル大陸には、十二聖戦士と呼ばれる者がいた。
その聖戦士たちは神から授かった武器を用い、大陸を支配していた闇を打ち砕いたという。
そして時は流れ今、その聖戦士の血と、彼らが用いたという伝説の武器を受け継いだ者たちがいる……。


大陸中央に位置するグランベル王国のシアルフィ公国(公爵家)も、聖戦士の血を受け継いだなかの1つであった。 そして広大な領地と、それぞれ軍隊を持つ1つの公国として、グランベル王国に従属しつつも独自性を保っていた。
シアルフィ公国の当主バイロン卿は、グランベル王家からの信任も厚く、東方の戦乱を鎮めるために、王家やほかの諸公たちと遠征中であった。バイロン卿の息子シグルドは留守を任されていた。


そんなおり、同盟国であったはずの、南西のヴェルダン王国の大軍が突然、国境を突破し、王国内に攻め入ったのである。
最初に包囲されたのは、シグルドの幼なじみエーディンのいるユングヴィの城。
すぐさま出陣の決意をしたシグルド。
やがて訪れる恐ろしい運命の渦に巻き込まれていくのであった。

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