社長が訊く
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社長が訊く『ポケモン立体図鑑BW』

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社長が訊く『ポケモン立体図鑑BW』

目次

2. まるでポケモンがそこにいるように

岩田

今回の「ポケモンARマーカー」では、
まだまだ新しい遊びができるんですよね。

小笠原

はい。壁に貼って使えるようにするために、
かなりこだわってつくりました。

石原

これまでの「ARカード」だと、
壁に貼ると縦になって飛び出しましたよね。

岩田

ええ。頭の上から見た絵しか写りませんでした。

折本

でも今回は、壁に貼ると、
正面から飛び出してくるようにしました。

岩田

それはどういう仕組みになってるんですか?

折本

加速度センサーを使いました。

岩田

ああ、なるほど。
カードの位置と3DS本体の傾きの関係によって、
このカードは壁に貼ってある、
このカードは床に置いてあるという認識をするんですね。

折本

そうです。

岩田

どうして壁に貼ってあることを
認識させようと考えたんですか?

小笠原

もともとポスターをつくりたかったんです。

折本

たとえばポケモンセンターのような場所で、
「ポケモンARマーカー」のポスターが貼られていて、
そこから大きなポケモンが飛び出してくると
すごくうれしいですよね。

石原

壁にたくさんの
「ポケモンARマーカー」が貼られていたりとかね。

小笠原

そこで、ふつうに壁に貼ると、
ポケモンは正面を向いて飛び出してくるんですけど、
右に向けて貼ると、右を向いて、
左に向けて貼ると、左を向くようになるんです。

岩田

逆さまに貼るとどうなるんですか?

小笠原

後ろ姿になります(笑)。

岩田

なるほどねぇ(笑)。

小笠原

なので、現実の世界で、たとえば3D迷路をつくって、
壁のあちこちに「ポケモンARマーカー」を貼り、
そこに3DSをかざすと、ポケモンの向きがわかるので、
その方向に進むと、目的の場所に行けます、とか
そういう使い方もしてほしいと思っています。

竹内

ですね(笑)。

小笠原

「出口はこっちですよ」とか、
そのような使い方をしてほしいなあと思っています。

石原

なので、今回はいろんな遊びができると思います。
たとえば、2枚の「ポケモンARマーカー」を
1枚は手前に、もう1枚はちょっと奥に
向かい合わせるように置いて、
それを3DSではなく、まずデジカメで撮るんです。
で、それをパソコンの画面に映して、
3DSで見ると、奥行き感のある絵が見えるんです。

岩田

はいはい。

石原

そのように、ポケモンが向かい合って
バトルをしているような感じに撮れば、
「3DSでバトルしていると、こんな感じだね」
というのが見えたりするんです。
だから、いろいろ工夫して、
いろんな遊びを楽しんでほしいと思いますね。

岩田

わかりました。
さて、そのようにいろんな楽しみ方ができる
『ポケモン立体図鑑BW』ですが、
今後はどんな展開を考えているんですか?

石原

まずは、すべてのニンテンドー3DS本体に、
このソフトが必ず入っている状態に
持っていきたいです。

岩田

石原さんは
「3DSにプリインストールしてほしい」
と、言っていたくらいですからね(笑)。

石原

そうです(笑)。
もちろんポケモンのことを知らなくても、
アニメーションを見ているだけで
楽しめるソフトになったと思っていますが、
少なくとも『ポケットモンスターブラック・ホワイト』を持っている人には、
この『ポケモン立体図鑑BW』を見ながら、
遊んでいただきたいと思います。
やっぱり『ポケットモンスターブラック・ホワイト』に出てきたのは
新ポケモンばかりですので・・・。

岩田

しかも、ソフトは去年出たところですし、
新ポケモンの全体の構造が
頭のなかに全部入っている人ばかりではないでしょうしね。

石原

図鑑のポケモンを少しずつ集めていくだけでも、
知識はどんどん深まっていくと思います。
ただ、集めていくと、「ピカチュウはどうしたの?」とか
「あのポケモンがまだ出てこないぞ」とか、
疑問がいろいろ出てくるはずなんです・・・。

岩田

ピカチュウはどうするんですか?(笑)

石原

どんなかたちでプレゼントされると、
みなさんに喜んでいただけるのかを検討中です。
それから、今回の図鑑に出てくるのは、
『ポケットモンスターブラック・ホワイト』で
新たに登場したポケモンだけですけど、
いずれは「“全国版”に向かって図鑑を拡張していきたい」
という野望も持っています。

岩田

でも、つくるのが大変そうですね。
全国版の規模になると・・・。

石原

そうですね。ポケモンの数もそうですが、
今回の立体図鑑のなかには、
入れられる機能はほとんど入れましたから。

岩田

それは、わたしから見ても、
今回は新しい提案のてんこ盛りの印象を持っています。
「いつの間に通信」を使って、
新しいポケモンが日に日に増えていったり、
お客さん同士が図鑑のポケモンをコピーし合ったり、
「ポケモンARマーカー」を自分で書いてください、
ということを含めて、新しいことばかりですので、
任天堂の社内のなかには
「どうしてこんなにつくりこんでいるのに、無料なんですか?」
という声もあったくらいなんです。

石原

そうなんですね。
今回は3DSの性能を、かなり細かいところまで
たくさん引きだした手ごたえを、僕自身感じています。

岩田

ですから、ニンテンドー3DSをお持ちのお客さんは、
ネットにつないでさえいただければ、
かんたんに手に入れることができますので、
とりあえず触ってみてほしいですよね。

石原

そうですね、ホントに。
たくさんの人にダウンロードしてほしいと思います。

岩田

野望は全員に、ですか。

石原

はい。3DSを持っている全員に
ダウンロードしてほしいです。

岩田

ありがとうございました。
では、引き続いて、
ニンテンドー3DS専用ソフトとして出る
『スーパーポケモンスクランブル』(※12)について
話を訊こうと思います。
恐れ入りますが、石原さんにはお残りいただきたいと思います。

石原

はい。・・・あ、そうそう、
その『スーパーポケモンスクランブル』の
早期購入特典(※13)として、
何かオマケを付けたい、ということになったんです。

※12
『スーパーポケモンスクランブル』=ニンテンドー3DS専用ソフトとして、2011年8月11日に発売のアクションゲーム。
※13
『スーパーポケモンスクランブル』の早期購入特典は一部店舗のみでの実施となります。

岩田

はい。

石原

そこで、先ほど話に出た
「ポケモンARマーカー」なんですけど、
それを全部集めたものを
オマケにしようという話になったんですが、
最初から「ポケモンARマーカー」が印刷されていると、
面白みがないんですね。

岩田

やっぱり、自分で描いてほしいわけですね。

石原

はい。そこで、
塗るべき場所にチェックマークが付いていて、
自分で塗って完成する「ポケモンARマーカー」を
オマケに付けようと。

岩田

「ARマーカーぬりえ」ですね。

石原

そうです。まさにぬりえです(笑)。
10個くらいは最初から塗られていて、
あとは自分で塗って、
ポケモンを自分で出現させてくださいと。

岩田

さっき、石原さんが見せてくれたように、
ラフに塗っても、ポケモンが出現するんですよね。

石原

はい、ちゃんと出ます。

岩田

なんか、自分で描いたものから、
ポケモンが浮かび上がるというのは、
すごくうれしいですよね。

石原

きっと驚くでしょうね。
あと、もうひとつオマケを考えているんですけど・・・。

岩田

それは次回の話ということで(笑)。

石原

そうですね。

岩田

みなさん、どうもありがとうございました。

一同

ありがとうございました。