参考資料:ゲームソフト紹介

○『巨人のドシン1』
99年8月に行われた新作ソフト展示会「任天堂スペースワールド」で、業界関係者の関心を最も集めた話題作です。ゲームの目的は南の島に現れた巨人を、とにかく大きくすること。人間の心に潜む巨人願望(?)を素直に満たしてくれます。巨人は島に住む人間たちの「愛」、または「憎しみ」によって成長します。そのために巨人は「巨人だからできること」をして、人間とさまざまな交流をはかっていきます。たとえば地面を上げて山をつくったり、逆に地面を下げて湖にしたり。地形を変化させるなどして人間を喜ばせてあげれば「愛」を獲得、大きくなれます。逆に家を踏みつぶして「憎しみ」によって大きくなってもいいのです。64DDだから広大な地形を丸ごとセーブ。さらに時計機能があるのでゲームをしていない時間でも島に変化が起きることがあります。作者からユーザーへの一方通行だったゲームが、『巨人のドシン1』によってまさに変わります。プレイヤーは、作者さえも予測しなかった島で、作者さえも予測しなかった大きさの巨人と出会うことになるでしょう。ハイセンスな映像、ちょっぴり哲学的なコンセプト。けど目的がはっきりしているので誰でも遊べるシンプルなゲームです。

○『マリオアーティスト ペイントスタジオ』
マリオアーティスト・シリーズは任天堂が開発した64DDの機能をフルにいかした3部作です。これらはすべてのユーザーに「アーティストになってもらう」をコンセプトにしています。まず『ペイントスタジオ』はお絵かきソフト。NINTENDO64とテレビモニターを使って本格的なCGが作成できます。ペンの種類や特殊効果などはプロのアーティストが使うペイントソフトのようです。けど『ペイントスタジオ』はそれだけではないのです。使い勝手に加えて、任天堂のソフトらしい「おもしろい機能」が満載です。たとえばキャプチャーカセットで取り込んだ友だちの顔に落書きしたり、4人同時にお絵かきができたりします。絵が苦手な人にはマリオやゼルダなどの任天堂の人気キャラクターの絵がたくさん用意されています。

○『マリオアーティスト タレントスタジオ』
『タレントスタジオ』ではお絵かきに加えてキャラクターの「動き」を楽しむことができます。今までは作成するのが難しく、高性能なコンピュータでしか再現できなかったCGアニメーションムービーがNINTENDO64と64DD上で簡単に体験できます。『タレントスタジオ』ではまず登場人物(=タレント)を作成します。顔のパーツに衣装や小物を組み合わせてキャラクターの個性を表現。さらに怒っている顔、笑っている顔など表情も自由に決めることができます。登場人物がきまったら「動き」をつけてアニメーションが完成。背景の設定やテロップなども入れられて映画監督の気分でムービーを作成します。『ペイントスタジオ』同様、キャプチャカセットが使えるので自分や友達やテレビで観た有名人と「共演」することも可能です。どこかユーモラスで、つくっている人が思わず微笑んでしまう。『タレントスタジオ』は、そんなオリジナルムービー作成ソフトです。

○『マリオアーティスト ポリゴンスタジオ』
人間ではなく、かっこいいクルマや宇宙船をつくるなら『ポリゴンスタジオ』を使います。『ポリゴンスタジオ』はテレビモニタの中に自由なかたちをつくれる立体プラモデルのようなもの。CGの世界の専門用語ではそれを「3Dモデル」と言いますが、『ポリゴンスタジオ』ではその3Dモデルが簡単につくれます。いろいろなパーツを組み合わせてもいいし、すべてオリジナルでつくってもOK。慣れてくるとピカチュウのような丸いキャラクターもつくれるようになります。つくった3Dモデルはプロがつくったゲームのようにさまざまなアングルのカメラを使って鑑賞することが可能。さらに背景には『ペイントスタジオ』で作成した絵を貼りつけることもできます。

*マリオアーティストで自分がつくった作品は、絵ハガキ、シール、メールスタンプに利用できる「プリントサービス(有料)」に対応しています。

○シムシティー64
市長の立場になって都市を運営していくシミュレーションゲームの名作『シムシティー』の最新版です。64DD版ではプレイモードやコマンドの種類が増えて、より高度な都市づくりを体験できるようになりました。また64DD版は、自分でつくった都市にまるでそこにいるかのように入り込んでいけるのが特長です。街の中を歩いたり、あるいはクルマや電車やヘリコプターに乗って、愛着ある都市景観を眺めることができます。『ペイントスタジオ』で描いたデータを『シムシティー64』で読み込めば、その人物を都市の住人として街中を歩かせることもできます。

○『F-ZERO Xエクスパンションキット(仮)』
「F1」よりも速く――。そんな意図を込めて名づけられた『F-ZERO X』は近未来が舞台の超高速レースゲームです。本ソフトは熱狂的ファンが多い『F-ZERO X』を遊びつくすための追加キットです。ロムカセット版『F-ZERO X』と同時に起動して利用します。このキットには新しいコースと新しいマシンが入っていますが、やはりヤリコミユーザーにとって嬉しいのはコースエディット機能でしょう。ハイスピードを競うストレート中心のコースからループや障害物を多用したテクニカルなコースまで。コースが自由につくれます。しかも操作はサーキットを指でつかむような感覚で簡単です。またマシンエディタの機能もついていてオリジナルマシンをつくることもできます。


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