報道資料

2002年4月25日
日本放送協会
任天堂株式会社
株式会社ビットメディア

HDD蓄積、マルチデバイスを駆使した
視聴者対戦番組型イベント・システムをBSデジタルふれあい広場で公開


 日本放送協会、任天堂株式会社、株式会社ビットメディアは、2002年5月3日〜6日にNHK放送センターで開催されるBSデジタルふれあい広場で、次世代デジタル放送サービス・イメージのデモンストレーションの一環として、ハードディスク(HDD)蓄積、マルチデバイスを駆使した対戦クイズ番組型のイベント・システムを公開いたします。

 マルチデバイス放送サービスについては、3社でデモンストレーション・システムを開発し2001年11月に大阪局新会館完成記念番組「5つの選択〜21世紀のあなたが見える」(NHKデジタルハイビジョン:11月5日〜8日)のなかで紹介されました。NHKはより豊かなコンテンツが提供されるサービス形態として、任天堂はゲーム機とデジタルテレビ放送融合の研究開発テーマの一つとして、ビットメディアではデータ放送記述言語BMLを使った付加価値の高いコンテンツ・サービスとして位置付け、共同で検討して参りました。今回はさらに開発を進め、一般来場者の皆様に体感していただけるイベント・システムとして構築したものです。

 公開するイベント・システムは、BSデジタル放送で放送する「ハイビジョンスペシャル・華麗なる超技の世界」(NHKデジタルハイビジョン:4月29日〜5月2日、午後7:30〜9:30)で放送される双方向番組システムをもとに、常時接続型の双方向サーバ、HDDレコーダ、携帯型ゲーム機などで構成されます(別紙)

 次世代放送サービスの今後の方向性として、IPネットワークにつなぐ「常時接続型サービス」、ハードディスクを前提とした「蓄積型サービス」、そしてさまざまな機器が連携してサービスを実現する「マルチデバイス放送サービス」などをあげることができます。今回のイベント・システムでは、こうした要素を取り入れることで将来の放送サービス・イメージを来場者の皆様に体感していただくことをねらいとしております。

 対戦クイズの進行は以下の通りです。来場者の方に4名編成のチームを作っていただき、4名対4名のチーム毎の団体戦、4人チーム内のメンバー間による個人トーナメント戦を実施いたします。ハードディスクに蓄積したハイビジョン映像でクイズを出題し、常時接続された双方向サーバを介して、相手チームの得点状況を参照しながらクイズは進行していきます。1チームは、BSデジタル・チューナと通常の赤外線リモコン4セットを使ってクイズに参加していただきますが、対戦チームは互いに接続した4台の携帯型ゲーム機と1台のBSデジタル・チューナを使います。4台の携帯型ゲーム機のうち、1台(親機)は赤外線リモコン信号の送信機能を備えており、4人の回答を親機に集めて、まとめて送信することができます。これにより、参加者は1台のチューナと複数の携帯機器を使って対戦クイズに参加できるマルチデバイス型サービスを体験することができます。

今回の成果がデジタル放送の発展に貢献できることを期待するとともに、今後とも業界関係各位と連携を取りながら、オープンにサービス開発を推進したいと考えております。
以上


<イベント・システム公開のご案内>

BSデジタルふれあい広場
「NHK ハイビジョンテレビのクイズにゲームボーイアドバンスで挑戦!」

・期 間:2002年5月3日(金)〜 6日(月)
・時 間:午前10時〜午後5時(入場は午後4時30分まで)
・場 所:NHK放送センター(東京 渋谷)
・入場料:無料
 ■交通手段等のお問い合わせは・・・
 「BSデジタル ふれあい広場」実施事務局
 Tel.(03)5455−7701


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