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特集2 生産パートナーとともに進めるCSR調達 バリューチェーンの広がりとつながり

お客様に高品質な商品を提供し笑顔になっていただくためには、商品の製造に関わっている生産パートナーの協力は欠かせません。任天堂の考え方に共感していただいて、CSR調達を通して笑顔のつながりがさらに広がるよう地道に取り組んでいます。

笑顔のつながりを広げるためのCSR調達

 より良いものづくりを生産パートナーと協働で進めるため、「任天堂CSR調達ガイドライン」を作成してすべての生産パートナーに配付するとともに、実地調査を通して生産パートナーと対話を続けることで、任天堂の考えを理解し共有していただくよう試行錯誤を重ねてきました。
 実地調査は、単に改善点を伝えるだけではなく、なぜ改善が必要なのか、実地調査の背景となる理由までお伝えし、任天堂の考え方について理解を深めていただく機会と捉えています。また、任天堂にとっても、生産現場の状況を肌で知る貴重な機会として大切にしています。
 近年、実地調査で特に重視して確認しているのが、情報管理の体制です。製品に関する未公開情報の漏洩などが発生しないように、情報管理を徹底し、問題があれば即座に改善に取り組んでいただくようお願いしています。
 また、未成年労働者や妊婦などの法律上保護が必要な労働者への対応についても、重点的に確認を行っています。こうした労働者の保護の重要性に対する認識は徐々に高まっており、一般労働者との識別や、従事できない作業の明確化などの改善が実施されていますが、より有効な施策がないか、生産パートナーと対話を続けています。
 さらに、紛争鉱物の不使用についても、問題の背景を含め、各生産パートナーのご理解を深めていただくために、説明を行っています。

実地調査の内容例

任天堂CSR調達ガイドライン

取引先実態調査

実地調査

実地調査後のフォローアップ

生産パートナーと進める紛争鉱物への取り組み

 任天堂は、コンゴ民主共和国および隣接している国からの紛争鉱物を製品に使用しないことを明確な方針として掲げ、紛争鉱物の使用禁止を「任天堂CSR調達ガイドライン」の中で規定しています。ガイドラインの遵守状況については、「取引先実態調査表」によって確認しています。
 2012年度には、紛争鉱物の不使用に関する方針を定めているか、どのような仕組みで産出国を調査しているかなどを把握するため、スズ・タンタル・タングステン・金を原材料に含む可能性のある部材を扱う生産パートナーに対して、「紛争鉱物に関する取り組み状況調査表」への回答も依頼しました。
 このように生産パートナーの取り組み状況の把握・監視に努めるとともに、生産パートナーのもとに実地調査で訪れた際には、各企業の責任者と紛争鉱物の問題について協議するだけではなく、製造現場で働いておられる方にも、この問題に対する任天堂の考えをお伝えしています。
 これからも、生産パートナーとともに、任天堂ができることを考え、実施していきます。

生産パートナーにお願いしていること
※ 紛争鉱物
紛争鉱物(conflict minerals)とは一般的に、コンゴ民主共和国と隣接する
9か国の紛争地域で産出されたスズ・タンタル・タングステン・金の4種類で、
現地における虐殺や略奪、性的暴力などの非人道的な行為を行う武装勢力や反政府勢力の資金源になるとして問題視されているものを指します。
  • 2013年3月には、任天堂(株)および任天堂アメリカの法務担当者が実地調査に同行しました。
  • 紛争鉱物への取り組みなど、CSR活動について協議を行いました。

123 2013年3月には、任天堂(株)および任天堂アメリカの法務担当者が実地調査に同行しました。

4 紛争鉱物への取り組みなど、CSR活動について協議を行いました。

実地調査の手法
実地調査実績
2012年度の実地調査で改善を確認した事例
ローム電子大連有限公司 董事・総経理 雨宮 康弘 氏

サプライチェーン全体でCSRを推進しています

 ロームグループでは、企業目的・経営基本方針に基づくCSRの考えを社員に浸透させるとともに、サプライチェーン全体へのCSRの普及・浸透を進め、お取引先への情報提供に努めています。
 また、任天堂様などのお取引先による工場確認を通じて、社員の意識に変化が見られ、自社工場の労働安全衛生などの作業環境の整備・向上にも一層注力するようになりました。近年、話題となっている紛争鉱物については、紛争鉱物の不使用を方針とし、EICC(電子業界行動規範:Electronic Industry Code of Conduct)に則り、業界団体(JEITA)やお取引先と協力しながら、対象鉱物に関する確認を進めるなどの取り組みを積極的に進めています。

大丸興業株式会社 電子デバイス統轄部 部長 藤原 竜治 氏

調達先との相互理解を通じてCSR活動の推進に取り組んでいます

 当社は「先義後利」の理念に基づき、日本・中国・ASEAN地域から部材を調達し、任天堂様などのお取引先に納品しています。部材調達先には、工場確認などの取り組みを通じてCSR調達の重要性をお伝えし、現場の労働安全衛生や品質管理について継続的な改善に協力して取り組んでいます。
 紛争鉱物に関しては、取り扱わないよう購買先・協力会社に依頼しており、納品する部品に紛争鉱物が含まれていないことの確認を進めています。今後も、紛争鉱物を含むCSR課題に、サプライチェーン全体で協力しながら対応を進めていきます。

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