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社員のちからを活かすために / 社員一人ひとりが個々の強みを活かし最大限に能力を発揮できる環境づくりを進めています。

社員のちからを活かすために

社員一人ひとりが個々の強みを活かし最大限に能力を発揮できる環境づくりを進めています。

社員とともに成長するために

社員とともに成長するために

 任天堂の競争力の源泉は、社員一人ひとりの力です。社員の能力を最大限に引き出し活かすことが、長期的に会社の総合力を高め、ひいては任天堂で働く一人ひとりの意欲の向上にもつながると考えています。

社員に求める人材像

 世界中の人々を笑顔にする商品を提供し続けるために、任天堂は「社員に求める人材像」を定めています。
 また、任天堂(株)は、任天堂がこれまで大切に受け継いできた「任天堂DNA」と、一般的な社会人として守るべき「行動規範」の双方に基づき編集した「社員心得」を全社員に配付して行動の指針にしています。
 海外の子会社においても、各社のトップが方針を共有したうえで、それぞれの文化に合わせた「Code of Conduct」を作成し、社員への啓発を行っています。

人材の育成

 激しい環境の変化に対応し、常に新しい驚きを提供し続けていくことは、決して容易なことではありません。これからも、いまだかつてない楽しさを実現し続けるために、任天堂(株)では、「主体的に当事者として行動する」人材の育成を図っています。
 新入社員研修をはじめとする社内の階層別研修、各部署における実務を重視した教育はもちろん、必要に応じて外部セミナーの受講機会を設けています。
 また、任天堂(株)は、会社の成長と個人の成長の両方がよい循環になっている組織を目指しています。一年に一度、仕事経験を振り返り、あらためて自分の強みや課題を分析して、これからどのように自分の力を伸ばし、能力を発揮していけばいいのかを考える機会を設け、長期的な能力開発に役立てています。
 海外においても同様に目的に沿った研修の充実を図っています。たとえば欧州の子会社では、複数の言語を母国語とする社員が一緒に働いているため、共通言語として使用する英語の研修を充実させるなど、社員が不自由なくコミュニケーションを図れるようサポートしています。

任天堂DNA

社員に求める人材像

能力開発のための人事評価制度

 任天堂(株)は、年2回の人事評価を絶好の能力開発の機会と考え活用しています。求める人材像へ導くために設定した独自の評価項目を社員に対して公開することによって、能力開発の方向性を示しています。
 社員は、上司から評価を受ける前に自らの仕事の取り組み方や課題の達成度を具体的に考えて自己評価を行い、この自己評価と上司からフィードバックされる評価結果とのギャップなどを理解することで、能力開発につなげることができます。
 また、評価の機会を活用し会社への提案を行うことができる仕組みを設けており、提案することを通じた当事者意識の醸成、提案力の向上を目指しています。任天堂(株)が行う改善施策の中には、こうした取り組みから得た社員の意見が積極的に取り入れられているものもあります。

多様性のある職場の実現

多様性のある職場の実現

多様な個性の尊重と機会均等

 お客様の趣味・嗜好の多様化が進む娯楽の世界にあって、多様な人材の活用は会社の総合力を高めるために欠かせません。任天堂(株)は、今後ますます多種多様な社員の能力が必要になると考え、各人が持つ個性や強みを尊重し活かしていくよう努めています。また、人権を尊重し、社員の性別、年齢、国籍、障がいの有無、性的指向、性自認などに関係なく、発揮された能力によって公正な評価・処遇を実施し、能力発揮をサポートしています。

社員数の推移

2015年度男女別構成比

人権の尊重に関する考え方
  1. 人を、人種、民族、国籍、思想、宗教、信条、出身、社会的身分、社会的地位、職業、性別、年齢、障がいの有無、性的指向、性自認などにより差別してはなりません。
  2. 社内および任天堂グループ内はもちろんのこと、取引先、協力企業、ライセンシー、ユーザー等を上記のような事由により差別してはなりません。
  3. 人権尊重の視点から、差別的な表現を用いることはもちろん、受け取る側に嫌悪感や不快感を与える表現や言動を行ってはなりません。
  4. 海外においても、その国の文化や慣習を十分に理解するように努め、差別や差別につながる行為、文化・慣習から見て不適当な行為は行ってはなりません。
  5. 国際的な人権に関わる法令や基準、ガイドラインに準拠し、児童労働や強制労働などの違法な人権侵害行為が、サプライチェーンを含む事業活動において発生しないよう努めなければなりません。

社員の声

シワニ・メディラッタ

任天堂オーストラリア

内部監査室

シワニ・メディラッタ

多様性について学ぶ社内研修を実施

 任天堂オーストラリアには、さまざまな国籍の社員が働いており、人材の多様性に対する理解を深めることは、働きやすい職場環境を作るために欠かせません。任天堂オーストラリアのCSR推進チームは人事部門の責任者と連携し、社外の専門家を招いて性別や文化的背景の違いなどの職場における多様性に関する全社員向けセミナーを実施しました。また、このセミナーを実施した後、さらに多様性への理解を深めるために「いろいろな国の食事を楽しむ」ことをテーマにした社員交流イベントも開催しました。イベント当日は社員同士が出身国の民族料理を持ち寄り、食事を楽しみながらお互いの国の文化について紹介しあいました。自国の民族衣装を着て参加した社員も多く、さまざまな文化の違いを楽しみながら学べたと好評でした。

任天堂の女性活躍推進に関する考え方

 任天堂の人材活用方針は、性別などに関係なく、発揮された能力に基づいて人材の登用を進めていくことです。一方で、「女性の活躍推進」が会社の競争力を高めるひとつの重要な施策であることや、一般的に女性が少ないといわれるソフトウェア業界に属する特性を踏まえ、女性社員が十分に能力発揮できる環境を整えていく重要性を認識し、各国の事情にあわせた制度の整備などの取り組みを行っています。
 なお、2016年4月に施行される、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)」に基づき、任天堂(株)では、採用および登用に占める女性割合を過去の5年間累計(19.55%)から今後5年間累計で5%アップさせる予定です。また2016年は、以前から注力してきた育児休暇などの制度を利用しやすい環境の構築に加え、今後4年の施策を立案し、女性活躍を推進していきます。

社員の声

田端 里沙

任天堂(株)

企画制作部

田端 里沙

「任天堂がつくった遊び」で笑顔を広げたい

 私は事務系のスタッフとして任天堂に入社しました。ですが、海外の開発パートナーと協業するプロジェクトが増えてきたため、開発部署に配属され任天堂の開発者と外部の開発パートナーとのやりとりを翻訳する仕事を担当することになりました。今思えば、この期間に、ソフトを面白くするために、開発者がどういった点を意識しているのかを肌で感じ、学ぶ下地ができたと思います。その後、やりとりを翻訳するだけではなく、もっとゲームの中身を考える業務に関わってみないかと上司からお話しがありました。

 以来、『メトロイドプライム』シリーズやWii/Wii Uの『ドンキーコング』などに携わり、ゲームのコンセプトやキャラクターの動かし方など、面白い遊びをつくる核となる部分からコースの細かなところまで、外部の開発パートナーや任天堂の開発者と一緒に、チームの一員として考えてきました。『メトロイドプライム』はSFなので、男性向けの企画に見えるかもしれませんが、面白い遊びをつくるのに男性も女性もありません。女性の開発スタッフが活躍する場は増えており、年齢や性別に関わらずチャレンジできる環境があります。
 最近担当したニンテンドー3DSの『なげなわアクション!ぐるぐる!ちびロボ!』では、身長10センチの小さなロボット「ちびロボ」の愛らしい魅力が、横スクロールアクションというゲームの中でどう引き出せるかということや、実在のたくさんのお菓子とのコラボレーションをどう実現し、ゲームソフトの商品としての魅力を高めていくのかを、開発パートナーと何度も議論し考えました。また、このソフトは『amiibo』にも対応しており、「ちびロボ」のほぼ等身大サイズのフィギュアの造形を監修する仕事にも携わりました。フィギュアとしての強度を保ちつつも、「ちびロボ」の可愛らしさを表現できる最適なポージングになるよう、チーム内の女性スタッフと共に「カワイイ」にこだわりました。
 私は、普段から、お子さんを持つ身近な友人らが親子で一緒に遊ぶ様子を思い浮かべながらゲームづくりをしています。これからもそういった人たちに「任天堂の商品で遊びたい」と思ってもらえる商品をつくり続けたいですし、自分の携わった商品で笑顔になってもらいたいです。

高年齢者の安定雇用

 任天堂(株)は定年を65歳としており、高年齢者の安定雇用の確保に努めています。また、退職後の生活設計について考える機会として、専門の講師を招いて定期的に「ライフプラン研修」を開催しています。
 なお海外の子会社は、慣習の違いから定年制度を導入していません。

社員の状況

ハラスメントの防止

 任天堂(株)は、「コンプライアンス・マニュアル」および全社員に配付している「社員心得」において、セクシュアルハラスメントをはじめとするハラスメント行為の禁止を明言し、具体的な事例や各職場での注意点を示しています。また、社員からハラスメント行為についての相談を受けつける『ハラスメントに関する相談窓口』を設け、適切に対処できる体制を整えています。2014年度には、セクシュアルハラスメントに限らず、職場でのハラスメントの防止に重点を置いた「ハラスメント研修」を実施し、管理監督者の立場である役職者182名が参加しました。
 海外の子会社においても同様に「Code of Conduct」でハラスメント行為の禁止を明言しています。

ハラスメント研修の様子

ハラスメント研修の様子

仕事と家庭の調和(ワークライフバランス)

 任天堂では、社員が仕事と個人の生活とのバランスをうまく取ることができるように、制度の充実や利用促進などに努め、社員が最大限に能力を発揮できる環境を提供する努力をしています。
 任天堂(株)は、子育て支援に積極的な企業・団体に対し厚生労働省から交付される「次世代認定マーク(くるみんマーク)」を2度取得しており、子育て支援のための制度の充実に努めています。また、任天堂(株)ではより働きやすい環境を選択できる人事制度を導入しており個人の仕事に対する価値観やライフスタイルにあわせて総合職コース・一般職コースを選択できます。一般職コースは勤務地域を限定した採用のため転居を伴う転勤がなく、総合職コースに比べ育児休暇を長く取得することができるなど、より仕事と家庭のバランスをとりながら能力発揮できるコースです。海外子会社も、働きやすい職場環境のため、制度の充実に努めています。海外子会社の取り組みについては、「任天堂のCSRに関するQ&A:社員との関わりについて」をご覧ください。

くるみんマーク

くるみんマーク

仕事と家庭の調和を支援する法定以上の制度の一例 (任天堂(株))

制度の利用状況(任天堂(株))

任天堂オーストラリア

家族の職場見学会を実施

家族の職場見学会を実施

 2015年9月、任天堂オーストラリアは自分の親がどういったところでどのような仕事をしているのかへの理解を深めてもらうために、社員の子どもたちを職場に招待するイベントを2014年度に引き続き実施しました。
 招待された35名の子どもたちは、職場を見学してそれぞれの部署の役割や仕事の内容の説明を受けながら、自分の親が普段ともに時間を過ごし仕事をしている人たちとの交流を深めました。
 このイベントは、子どもたちに実際に親が働く様子を理解してもらえただけではなく、家族間のコミュニケーションを深めるきっかけになったと社員にも好評でした。

安全で健康に働ける職場づくり

安全で健康に働ける職場づくり

 任天堂は社員がいきいきと働き、能力を発揮し続けるためには、心身の健康維持が不可欠だと考え、業務内容や地域の特性に合った施策を実行しています。

職場の安全衛生の確保

 任天堂(株)の衛生委員会(本社および支店)、安全衛生委員会(工場)では、毎年、選任された委員が積極的に活動を行っています。委員は、定期的な社内巡視のほか、健康診断結果の改善を目指す取り組みを通じて、社員に対する啓発などを行っています。
 また、各委員会は、救命講習や防災体験講習の受講や、労働安全衛生に関する情報を部内展開することなどにより、全社的な意識の向上に努めています。
 海外の子会社も、職場環境向上のため労働安全衛生に関わる法令の遵守状況について内部監査を実施するなど、職場の安全衛生の維持に努めています。

心身の健康維持

 任天堂(株)では、心身の不調を予防するためのサポートを充実させています。たとえば、社員一人ひとりが主体的に健康を維持していくことを支援するために、産業医・保健師による「健康相談室」を開設し、誰でも自由に心身の悩みや気がかりな点を相談できるようにしています。
 心の問題に対しては、産業医らによる面談のほか、「セルフケアの支援」「個々の社員をサポートする上司に対する研修・教育」を柱とするメンタルヘルス支援体制を導入し、予防・早期発見に努めています。
 また、予防的な健康管理の強化を活動の柱の一つとし、生活習慣病予防健診等の受診率向上に向けた取り組みを継続的に実施しています。2013年度からは、自身のライフスタイルの見直しを促すため、毎年9月に実施する定期健康診断の結果に生活習慣病の予防に役立つ資料を同封したほか、婦人科検診(乳がん・子宮がん検診)の受診率向上のため、婦人科検診で高い実績をもつ病院と法人契約を行い、時期や年齢に関わらず、優待価格で検診が受けられる施策を行っています。
 海外の子会社においても、社員の健康維持をサポートするさまざまな施策を行っています。

任天堂(株)が実施している健康施策の一例
長時間労働者に対する面談の実施
 長時間労働による健康障がい防止のために、希望者に加え、時間外労働が一定時間を超える社員全員に対し、産業医が面談を行う運用としています。産業医は、社員の健康障がい防止のために、本人および会社に対して適切な助言指導を行っています。
婦人科検診受診率向上に向けた取り組み
 婦人科検診で高い実績をもつ病院と法人契約を行い、時期や年齢に関わらず、優待価格で検診が受けられるようにしています。
メンタルヘルスケア
 休職中の社員に対しては、産業医が定期的に面談を実施しています。また、復職1か月前には、通勤訓練や生活リズムの記録など、社員がスムーズに復職できるようなサポートも行っています。さらに、復職後にも、産業医による定期的な面談を行うことによるフォローや、時間短縮勤務制度などを設けています。
 また、ストレスチェック(こころの健康診断)を導入し、社員のこころの健康状態を振り返る機会を設けました。結果に応じて、産業医もしくは本年度から提携した外部業者のカウンセラーとの面談を実施し、早期フォローに努めています。
インフルエンザや感染症に対する予防
 インフルエンザなどの感染症に関する情報を社内イントラネット上で案内し、社員の認識を高めるとともに、警戒レベルに合わせて対策を周知しています。
 また、海外渡航者に対しては、渡航先における衛生情報の提供を行っています。海外赴任者に対しては赴任前後に家族も含めて健康診断や感染症の予防接種を行っています。

任天堂アメリカ

社員の健康維持のために

社員の健康維持のために 任天堂アメリカのウェルネス委員会は、社員の健康維持に役立つ情報提供やイベントの企画・実施を行う組織で、社員の健康へのさらなる意識向上を目指し、毎年さまざまなイベントに参加しています。2015年度はアメリカ心臓学会が主導する「Go Red for Women」キャンペーンに参加しました。このキャンペーンは、年配の男性に多いイメージの心疾患が、女性の死因の第一位になっており、毎分1人の割合で女性が死亡しているという事実と、心疾患を防ぐための健康的な生活について啓発することを目的とするものです。任天堂アメリカは、2015年2月6日に、このキャンペーンの象徴である赤い服を着ることを社員に呼びかけ、赤い服を着た社員は健康的な生活を送るためのアドバイスが書かれたカードとチョコレートを受け取りました。そのほか、「Sonic Boom Wellness」という健康促進プログラムを2015年10月から開始し、現在、社員の約半数がこの取り組みに参加しています。これは、楽しみながら日常で運動する機会を増やしていくことを目指す取り組みで、参加を表明した社員は一日の移動距離や歩数、消費カロリーが確認できる機器の支給を受けることができます。スマートフォンなどで提供されるさまざまなエクササイズ課題をほかの社員と楽しく競いながら取り組めるようになっています。

社員の健康維持のために

任天堂イベリカ(スペイン)

イントラネットを活用し、健康に役立つ情報の提供を開始

 任天堂イベリカは、社員の健康促進に役立ててもらうため、2015年度よりイントラネット上に安全衛生に関する情報を掲載するページを新設しました。このページでは、身体に負担の少ない座り方などの参考情報や、健康促進に役立つイベント情報が閲覧できます。このページで紹介したマラソンイベントには、7名もの社員が参加し、10キロメートルを走りました。社員からは、この新しいページについて、健康的な生活をおくるきっかけや気付きが得られるという声が寄せられています。

任天堂ヨーロッパ(ドイツ)

社員が最大限の力を発揮できる職場環境を目指して

社員が最大限の力を発揮できる職場環境を目指して

 任天堂ヨーロッパは、社員が安心して働き続けられる職場環境の構築に継続的に取り組んでいます。その取り組みの一つとして、2015年度に、社員間の交流が図れる休憩室を新設しました。また、社員の健康促進にも積極的に取り組んでおり、本社オフィスでは始業前や終業後にヨガや背骨エクササイズなどのレッスンを実施し、日常的に健康管理に取り組みやすい環境を整えています。

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