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CSRレポート

Message From The President

CSRは任天堂の存在意義そのもの。未来に向けて「驚き」と「笑顔」を届けていきます。

「任天堂に関わるすべての人を笑顔にする」。これは任天堂のCSR活動の定義であり、方針でもあります。娯楽企業として果たすべき社会的な責任をわかりやすく表すこの言葉は、任天堂の存在意義そのものを示しています。 2015年7月に急逝した前社長の岩田から受け継いだ想いを大切に、これからもCSR活動を推進していきます。

任天堂のキャラクターに触れる人口を拡大する。

任天堂株式会社 代表取締役社長 君島 達己

 任天堂はこれまで「世の中の人々を商品やサービスを通じて笑顔にする」という信念のもと、「ゲーム人口の拡大」に取り組んできました。これからはさらに一歩踏み込み、「任天堂IP(知的財産)に触れる人口の拡大」を目指していきます。
 1985年に発売した『スーパーマリオブラザーズ』が2015年9月で30周年を迎えましたが、このゲームの主人公である「マリオ」のように、世界で知られ、世代を超えて皆様から愛されているキャラクターというのは、私たちの誇りであり、強みです。また、2015年5月に発売した新しいタイトル『Splatoon(スプラトゥーン)』に代表されるように、新しいキャラクターも受け入れていただいています。
 今まではビデオゲーム専用機に集中させてきたキャラクターに代表される任天堂IPを、現在私たちのゲーム機で楽しんでおられる方はもちろん、過去に任天堂の商品で楽しんでおられた方や、これまでゲーム機で遊んだことがない方など、今まで以上に幅広い層にアピールしていきます。そして任天堂という会社を知っていただき、任天堂が提供する商品やサービスに触れていただき、娯楽の持つ可能性を感じていただくことで、関わるすべての人を笑顔にしていきたいと考えています。

現地の課題を的確に把握し、柔軟に対応する。

 任天堂として「関わるすべての人を笑顔にする」という変わらない軸を持ち続ける一方で、私たちを取り巻く世の中の課題はより複雑で多様になってきており、こうした変化に柔軟に対応していく必要があります。日本と同じやり方を各地域のグループ会社にそのまま導入するのではなく、それぞれの地域の事情や背景を理解し、最適なやり方を取り入れていく必要があると考えています。
 たとえば人材の活用やダイバーシティ(多様性)は、日本では主に女性の活躍に焦点があたっていますが、国や地域によって取り組みの状況や求められる内容は異なります。任天堂では人権の尊重やあらゆる差別の禁止といった基本的な考え方は共有しつつ、今、それぞれの地域が取り組むべきことを地域ごとに的確に把握し、実践していくことにしています。多種多様な文化に配慮した人材活用という面では、日本よりも取り組みが進んでいる海外のグループ会社から本社が学ぶことも出てくるでしょう。
 また、以前よりゲーム機本体の消費電力を抑える省エネルギー設計や、各拠点での再生可能エネルギーの利用などの環境配慮を進めてきましたが、こうした環境問題についても地域によって特に重要だとされる課題は異なります。ひとつのテーマでも、任天堂がやるべきことがひとつだとは限りません。
 今回のCSRレポートでは、それぞれの地域の責任者が各地域のCSR課題についてどう捉え対応しているのかということを説明するページを設けました。これは、各地域の個々のCSR活動について、どのような考えで進めているのかを関わる人に伝えたいと考えたためです。もちろん、任天堂グループとして全体で取り組む共通課題はありますが、それぞれの地域の事情を一番よく理解している人が、主体的に各地域で取り組む内容を考えることが「任天堂に関わるすべての人を笑顔にする」ために必要だと考えています。

社員の力を引き出して目指す未来を創る。

 ゲーム業界は変化が激しく、数年後さえ見通すのが難しい世界です。そのような中でもお客様の期待を上回り、誰も思いつかなかった驚きを提供するために、私たちは任天堂DNAと呼んでいる「独創性」「柔軟性」「誠実さ」という3つの要素を柱とした価値観を大切にしてきました。
 「娯楽はほかと違うからこそ価値がある」という「独創」の精神を大切にし、失敗を恐れずチャレンジすることが任天堂の成長には欠かせません。また、変化に「柔軟」に対応するために、過去にとらわれず今必要なことを常に考えることも重要です。そして、任天堂はさまざまな関わる人たちに支えられて成り立っている企業ですので、そういった皆様と「誠実」に向き合うことが求められます。
 この任天堂DNAを絶やさずに引き継いでいき、さらに企業価値を高めていくには、失敗を恐れずチャレンジできる環境を維持していくことも必要です。そして人を笑顔にしたい、人を良い意味で驚かせたいという想いを発揮してもらうには、新しく入社してきた人たちと経験を積んできた人たちが、バランス良く力をあわせていける組織が適しています。昨年度から組織改革に取り組んでおり、今後も、未来に向けて挑戦に適した体制を検討していきます。
 「任天堂に関わるすべての人を笑顔にする」のは、決して簡単ではありませんが、皆様に驚きと笑顔を届けていけるように、これからも世界各国で任天堂らしいCSR活動に挑戦し続けます。

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