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CSRレポート

CSR Procurement

生産パートナーとともに進めるCSR調達

自社で工場を持たない「ファブレス型」の生産体制をとる任天堂にとって、
国内外の生産パートナーの協力は不可欠です。

生産パートナーと一緒になってCSR調達に取り組むことは、
結果として、高品質で安全な製品を生み出すことにつながり、
お客様の笑顔にもつながっていくと考えています。

継続的な実地調査

 生産パートナーの取り組み状況を知るためには、書面による調査にとどまらず実際に現場へ足を運び、自分たちの目で確かめることが大切だと考え実地調査を重視しています。実地調査では単に改善点を伝えるだけでなく、なぜ改善が必要なのかという背景や、任天堂のCSRに対する考え方を直接伝え、任天堂の目指すCSR調達について理解を深めていただく貴重な機会としています。
 2015年度は16社(新規13社)に対して実地調査を行いました。これまでの実地調査で、取引額の約80%を占める生産パートナーをカバーしています。
 実地調査では、管理者へのインタビューや雇用契約書・残業時間記録などの書類確認、生産現場や従業員寮の視察などを実施し、会社の規則が正しく運用されているのか、生産現場で働く従業員にも必要な情報が共有されているのかなどを確認しています。
 さらに、海外子会社のCSR担当者による主要生産パートナー視察を行い、労働環境や安全衛生についてのヒアリングを実施しました。

第三者によるモニタリングの実施

 任天堂(株)ではCSR調達のさらなる透明性向上のため、2013年度から第三者によるモニタリングを導入しています。2015年度は「任天堂CSR調達ガイドライン」における人権および労務管理に重点を置き、生産パートナー4社がモニタリングを受けました。

CSR調達体制の再整備

 任天堂(株)は、2015年度よりCSR調達体制に対して外部専門家から意見・指導をいただき、部門横断的な推進チームで既存の取引先評価と統合しながら、より実効性の高い体制への整備を進めています。たとえば「取引先実態調査」について、取引先のCSRへの取り組みがより詳細に把握できる内容にするため設問を見直すなど、今までの手法を一から再検討しています。

任天堂CSR調達ガイドライン(項目)

  • 人権の尊重とコンプライアンスの推進
  • 労働安全衛生の確保
  • 企業倫理と公正取引の実践
  • 地球環境の保全
  • 製品安全性確保と品質保証
  • 情報管理の徹底
  • 危機管理体制の確立
  • 社会への貢献

各国の取り組み

担当者の声

任天堂アメリカ
オペレーションプランニング&アナリシス
ジェイソン・エラー

生産パートナーを訪問して

 私は任天堂アメリカのCSR担当者として、2015年6月に任天堂(株)の担当者とともに中国の主要生産パートナーを訪問しました。任天堂アメリカにとって重要なCSR課題について、生産パートナーに直接コミュニケーションをとることが訪問の目的でした。また、中国の文化や現地労働者の期待、生産パートナーの労務管理の考え方、居住施設の環境などを、実際に目で見て肌で感じ理解することも重要な目的でした。そのため、現地では工場の責任者と直接対話を行い、任天堂アメリカが重視している課題について説明する機会を持つとともに、生産ラインや倉庫、食堂、娯楽室、寮についても視察しました。こうした対話により、訪問した各社において、労働時間の管理や福利厚生、研修について、どういった方針や体制、制度が整備されているのかを理解しました。
 特に印象深かったのは、ある取引先が提供していた研修制度です。性別や役職に関係なく、すべての従業員が対象で、一定の優秀な成績を得た従業員はさらに上のクラスも受講することができ、成績が給与に反映される形になっていました。
 今回の訪問では、福利厚生やキャリアプランといった各種制度や、環境保全などの取り組みの従業員への周知方法など、さらなる改善ができると思われたことについて、その場で責任者に伝え改善を依頼しました。
 今後も任天堂(株)の取り組みを支え、私たちの製品が倫理的な環境で生産されていることを確実にできるよう、CSR担当者として関わっていきたいと考えています。

紛争鉱物への対応

 任天堂は、コンゴ民主共和国および周辺諸国で採掘され、かつ人権侵害や環境破壊、非人道的な武力行為に関わる組織の資金源となっている紛争鉱物(スズ・タンタル・タングステン・金)について、社会的責任の観点から商品に使用しないことを基本方針とし、生産パートナーの協力のもと取り組みを行っています。
 2015年度も生産パートナーへの書面調査を実施したほか、取引先を訪問し、調査方法や課題についてヒアリングを実施しました。今後も書面調査やヒアリングで把握した各社の状況をもとに、次年度の調査方法の改善なども検討しながら取り組みを進めていきます。

任天堂の紛争鉱物対応方針(PDF)

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