開発者に訊きました『やわらかあたま塾 いっしょにあたまのストレッチ』 企画制作部第4プロダクションG 久保 堅太 企画制作部第4プロダクションG 藤井 英樹 企画制作部第10プロダクションG 吉信 智章

2021.12.2

感染症対策を行い、十分な距離を保ってインタビューをしています。

本気 VS 本気。本気の戦い。

『やわらかあたま塾 いっしょにあたまのストレッチ』には、新しい要素として「ゴーストバトル」というものがありますが、これは具体的にどういうものでしょうか?

久保

はい。
「ゴースト」というのは、
メインモードの「ストレッチ」や「テスト」で自分が遊んだ過程を、
そのままデータ化したものです。

どの答えをどのタイミングで選んだか、
カーソルの動かし方などのすべてがそのままデータになって、
インターネットのサーバーにアップロードされる、
という仕組みになっています。

なるほど。
「マリオカート」シリーズ※10でも、プレイヤーの走行を記録した「ゴースト」と対戦できる仕組みがありましたね。

久保

はい。
今回はオンライン機能※11を利用して、
世界中の「ゴースト」と
「ストレッチ」のミニゲームで
バトルできるようになっています。

※10さまざまな種類のサーキットを舞台に、マリオたちが乗ったカートを走らせて順位やタイムを競うアクションレースゲーム。1992年に「スーパーファミコン」で一作目を発売して以来、「NINTENDO 64」、「ニンテンドーDS」、「Wii」、「Nintendo Switch」等でシリーズタイトルを展開。

※11オンライン機能のご利用には「Nintendo Switch Online」(有料)への加入が必要です。同じ本体内のユーザー(同居する家族など)とゴーストバトルを行う場合は、加入は不要です。

オンライン対戦というと、リアルタイムで対戦するようなものを思い浮かべるのですが、あえてそれをせずに、ゴーストとの対戦にした理由は何でしょうか。

久保

できるだけ幅広いお客さまに
遊んでいただきたかったので、
リアルタイムマッチのようなシビアな対戦ではなく
カジュアルなものにしたい、という想いがありました。

藤井

リアルタイムではなく、
ゴーストデータと戦うということで
気持ちにワンクッションあるのは、いいよね。

このゲームは、
「あたま勝負」のような感覚になるから、
大人でも熱くなって、負けると悔しい思いをする。

でも、ゴーストデータと対戦するなら
自分の都合に合わせて気兼ねなく対戦できる。
こっそり、というか、相手にその優劣を見せずに。
これはちょっとした発明ではないかと思いました。

久保

ありがとうございます。
世界のゴーストとバトルする時には、
自分の勝敗はわかるんですけど
相手にはその勝敗の結果は通知されないので
気軽に対戦してもらうことができると思います。

リアルタイムのオンライン対戦は、それなりに緊張もしますよね。長引くとトイレにも行けませんし(笑)。

久保

まあ・・・やっぱり負けたくないですしね(笑)。

吉信

Wii版の時もゴースト対戦はあったんですけど、
お互いにIDを交換したフレンドのゴーストだけでした。

それが、Switchではオンラインで
世界中のプレイヤーのゴーストと
遊べるっていうことですよね。

久保

はい、リアルタイム対戦と違って、
相手が現れるのを待つ必要がないですし、
世界中から蓄積された
ゴーストデータが待ってくれていますから
自分と同じくらいのレベルの、
ちょうど良い相手とサクサクとスピーディーに
マッチングできるんです。

それに、同じ本体で遊んでいる家族とは
オンライン機能を使わずに
ゴーストバトルすることもできますしね。

なるほど。いつでも思い立ったらすぐに対戦プレイができるわけですね。

藤井

ゴーストバトルでひとつ、
Wii版のエピソードを思い出したけど、
ある日家に帰ったら、
子どもが玄関で待ってて、
「お父さんのゴーストに勝ったよ!」
って言うんですよ。

そうしたら、こっちは
「おいおいおい、ちょっと待てよ。」って・・・。

久保

ああ、もうリビングで、
バトルが始まるわけですね(笑)。

藤井

うん、始まる(笑)。

仕事で忙しくしていても、お子さんとゴーストバトルで遊べるのは、いいですね。時間を合わせなくても家族や友人とバトルを楽しめる。

久保

それから、今回のゴーストに関しては
「ちゃんと生身の人間と戦ってる感」
を大切にしました。
データではあるんですけど、
ちゃんと誰かとプレイしているという手ごたえが
欲しかったんです。

それは、どうやって再現を?

久保

今回は、自分の画像アバターを設定できるようにしています。

例えばクイズ番組で
問題を解いている時に、
回答者の顔が画面に出ることで
誰がやっているのか、分かりますよね。

確かに、ゴーストだとしても顔が見えた方が、「誰かと戦ってる感」がありますね。

久保

それから、アバターには、
年齢を設定できるようにしました。
「あたまの体操」のバトルなので、
子どもVS大人なのか、
大人VS大人なのか、といったことが
わかるようにしたかったんです。
もちろん、年齢は「ひみつ」にすることも可能ですが。
キャッチフレーズや職業、
衣装なども選べるようにして、
個性を出せるようにしています。

職業ですか?

久保

はい。
「幼稚園生」や「学生」、「会社員」、
「経営者」っていうのもあります。

藤井

「会社員」VS「経営者」・・・そんな組み合わせも、面白いね(笑)。

久保

メインの「ストレッチ」では
ゲームを進めているうちに
アバターに着せられる洋服や帽子など
画像衣装アイテムがゲットできるんですけど、
相手のアバターが何を身に着けているか、
コーディネートを見るのも楽しいです。

開発チーム内でいろんな人と
ゴーストバトルをしてみたんですけど、
結構キテレツな格好の人もいたりして・・・(笑)。
画像その人の「人となり」が見えるのも面白いと思います。

他にも、今作ならではの魅力があれば教えてください。

久保

「パーティ」モードは、Switch版の特長です。
TVを前に複数人で対戦プレイができるのはもちろん、
Switch本体をテーブルに平置きして
向かい合ってタッチで一緒に遊べるので、
それは新しいところです。

せっかくなので、ちょっとやってみましょうか!
じゃあ、藤井さん。ルーレットでミニゲームを決めてください。

藤井

おおっ「動画じゅんばんふうせん」! 良いストレッチが出た!

吉信

あっ、間違えたっ!

藤井

ああ! ちょっと、ちょっと~!

久保

楽しそうですね(笑)。

藤井

これがいいんですよ。
やっぱり向かい合って
タッチで遊ぶのは臨場感がある。

吉信

今作の初公開映像が出た時、
一台のSwitchに2人が向き合って
タッチで遊んでるのを見て、
めっちゃ嬉しかったんですよ。

このタッチ操作こそ、
僕らが当時こうなればとイメージした、
「子どもと親」の関係が受け継がれてる気がして。

久保

コントローラーでも楽しく遊べるように
チューニングしているので、
是非どちらも試していただきたいです。

複数人で遊べる「パーティ」モードについて今作のパーティーゲームとしての特長を挙げるとすれば、どんな点になりますか?

久保

前提知識なしでルールを知らなくても
いきなり一緒に対戦ができてしまうことですかね。
あと、クラスを選択してプレイヤーごとに難易度
を変更できることでしょうか。

対戦する時に、それぞれのプレイヤーが
「幼児クラス」から「超エリートクラス」までの
難易度を自分で選べるんです。
例えば、小さなお子さんは「幼児クラス」、
親御さんは「上級クラス」などに設定すれば
対等に戦うことができます。

つまり、「子どもVS親」とか、
「ゲーム慣れしている人VSしていない人」など、
みんながそれぞれ自分にとって、ちょうど良いクラスを選んで
その上で本気であたまの勝負ができる。

よくあるのは、子どもと親が対戦する時、
親が手加減してレベルを合わせようとすることなんですが、
子どもは案外そういうのを見抜いたりするんですよね。
だから、子どもの難易度と
親の難易度を変えることで、お互いが「本気」でやる。

それでバランスがとれなかったら、
勝った方がクラスをひとつ上げる。
そうして、お互いが本気で対戦プレイできるんです。

・・・これもやってみましょうか?

藤井

僕は久しぶりなんで、「幼児クラス」っと・・・

久保

幼児クラス・・・?
では僕はディレクターなんで、「エリートクラス」にします。

吉信

うわっ

藤井

あ~! あたま、カタイなあ・・・

久保

あ、ちゃう! まちがえた!

吉信

大人でも思わず声が出ちゃうほど
本気になれるのが、いいんですよね~。

皆さんが本気で楽しんでいるのが伝わってきます(笑)。

久保

クラスの変更もそうなんですけど、
負けた人が次のミニゲームの選択権を持っていて
次は自分の得意な「ストレッチ」を選ぶことができる、
みたいな調整もしています。

藤井

なるほど。確かに、『やわらかあたま塾』の面白いところは
人によってジャンルの得意・不得意
がそれぞれに違うところですよね。

久保

そうですね。
例えば、大人より子どもの方が
「記憶」が得意だったり、
同じ年代同士でも、
「直感」が得意な人と「分析」が得意な人では、
出題ジャンルによって、勝ち負けが変わってくる。

藤井

そうそう。
「お前やっぱ直感型やな~!」とかって
盛り上がるのも、楽しいんですよ。

難易度クラスの設定と、ジャンル選びで、本気でぶつかり合えるわけですね。

久保

どちらかが手加減してしまうよりも、
どちらも本気の方が面白いですよね。
だから、本気 VS 本気。
本気の戦いを楽しんでいただきたいんです。

年末年始に、集まった大人同士が対戦すると、思わぬ失敗もあったりして、盛り上がりそうですね(笑)。

一同

(笑)。

久保

ある程度自信のある方であれば、
「エリートクラス」同士や、
「超エリートクラス」同士でも勝負してみてほしいです。
結構難しい問題がどんどん出てくるので、
きっと白熱した勝負になると思います!

では、最後に、このソフトをどのように遊んでいただきたいか、おひとりずつコメントをお願いします。

藤井

幅広い年齢の方に
楽しんでいただけるソフトなので、
それぞれの楽しみ方で遊んでいただきたいです。

友人同士では
「誰のあたまがイケてるか?」
というバトルを楽しめますし、
家庭内では、学習の入り口として
親子で解くことの楽しさを実感しながら
一緒に遊んで欲しい。
またおじいちゃん、おばあちゃんとお孫さんでも
会話のきっかけとして遊んでいただけたら嬉しいです。

吉信

いろんな方に遊んでほしいんですけど、
「お子さんと親御さんのコミュニケーションツール」
として使ってほしいです。

このゲームを出発点に、そこから
ゲームだけでなく実際の勉強の問題も
一緒に解くようになったりして・・・

お子さんが楽しくお勉強できるようなサポートを
親ができるようになれば、
みんなの「笑顔」につながると思います。

久保

小さいお子さんのいるご家庭では
家族みんなで遊んでもらいたいですし、
また短時間でサクッと気軽に遊べるゲームが
欲しいと思ってる人には
ちょうど良いボリュームかなと思います。

ゲームが得意な方には、難易度の段階も
かなり細かく割り振っていますので
やりごたえを感じていただけると思います。

DS版やWii版の『やわらかあたま塾』を遊んでくださった方にも、ひとことお願いします。

久保

各「ストレッチ」でスコアに応じたメダルをもらえるんですが、
シリーズをよくご存じの方には、
あの、「最上級の隠れたメダル」も
当然、それなりのハードルでご用意していることをお伝えします。

そして、金メダルを全部集めたら、
「超ストレッチ」と言って、
最初から上級クラスの問題が出題される、
歯ごたえのあるモードも用意しています。

ぜひ腕に覚えのある方には
そういった部分も楽しんでいただきたいです!

本日は、どうもありがとうございました。