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2010 E3 Expo アナリスト Q&A セッション
質疑応答
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Q 1  ニンテンドー3DSの発売スケジュールを教えてください。
A 1

取締役社長 岩田 聡:

 今日の時点で申し上げられるのは、3月に発表したとおり、今年度中に、すなわち来年の3月末までに、世界の主要市場でニンテンドー3DSを発売するということだけです。発売タイミングや価格などについては、近い将来に発表する予定ですので、それまでお待ちください。

Q 2  ニンテンドー3DSはグラフィックスが非常に高度で、『Metal Gear Solid』や『Resident Evil』といったコンテンツがありますが、これらは今まで任天堂が携帯型ゲーム機で取り組んできたマーケットとは違うと思われます。
 もしも3DSが、『ポケモン』や『マリオカート』や『ゼルダ』で遊びたい任天堂ファンの人達を対象にしているのなら、彼らにとって、3DSが高度すぎたり、もしかしたら価格が高すぎたりするのではないかという懸念はありますか。
A 2

岩田:

 まず、任天堂が新しいゲーム機を考える目的は、「いかに幅広いお客さまに満足してもらうか」ということです。それは年齢も性別もゲーム熟練度にも関係なく、いかに幅広い人に満足してもらうかということにあります。

 今までのニンテンドーDSの表現できるグラフィックス、あるいは今までのニンテンドーDS(の能力)では開発しにくい種類のゲームもありました。ニンテンドー3DSを開発して実際にいろいろな(サードパーティ)パブリッシャー、デベロッパーの方々にご紹介をしてみたところ、「これなら、自分たちの持っているコンテンツにも十分対応できる」ということで、昨日お見せしたようなラインナップがすでに発表されました。

 一方で、今のご質問は、「ニンテンドー3DSでは性能が良すぎて、あるいは高価になりすぎて、今までの任天堂のゲームを支持していただいているお客さまにアピールするようなことが本当にできるのか」というご質問だと思います。当然、我々は新しいニンテンドー3DSというゲーム機を受け入れていただくために、全力で自社のゲームソフトを作ります。我々が自社のゲームでハードを普及させるということは、歴史的に自明だと思ったので、昨日のプレゼンテーションでは強調しませんでした。当然、自社ソフトの充実したラインナップを用意します。そして任天堂ファンの皆さんがこれまでサポートしてくださったシリーズ作品の作り手たちは、みなそれぞれ「ニンテンドー3DSを使えばこんなことができる、あんなことができる」と、今、非常にエキサイトしながら開発を始めています。ですから、ニンテンドーDS以上に幅広い人たちに受け入れてもらえるプラットフォームにしたいと思いますし、またそうできるつもりでニンテンドー3DSの開発を進めています。

Q 3  任天堂の携帯型ゲーム機分野の将来は約束されているように見え、Wiiの据置型ゲーム機分野には勢いがあります。いつ自社株買い等の株主還元を検討するつもりですか。
A 3

岩田:

 自社株買いについては、常に経営のオプションのひとつだと思っています。しかしそれは私たちが必要になると思ったらすることであり、いつするとか、どうするということは、今回のようなすべての人に公平に情報が伝えられるとは言えない場では申し上げられません。

 ただ、いつでも、どうすれば株主の皆様に還元ができるかということは、常に考えています。

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