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2012年1月27日(金)経営方針説明会 / 第3四半期決算説明会
任天堂株式会社 社長 岩田聡 講演内容全文
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ニンテンドー3DSやWii Uでは、ソフトのニンテンドーネットワーク対応を推進していきます。 先ほどお話しした、『マリオカート7』のコミュニティマッチは、そのひとつですが、追加コンテンツ販売については、自社ではまず最初に、既に配信を開始しているニンテンドー3DS専用ダウンロードソフト『とびだすプリクラ☆キラデコレボリューション』が対応しており、近日中に有料での追加コンテンツ配信を開始する予定です。パッケージソフトでの最初の追加コンテンツ対応ソフトですが、2月16日にスクウェア・エニックスさんから発売予定の『THEATRHYTHM FINAL FANTASY』が、楽曲を追加コンテンツとして配信する予定であるとお聞きしています。

ちなみに、追加コンテンツ配信対応についてお話ししますと、「ソーシャルゲームのような」という形容詞とともに報道されることが多いのですが、ソフトメーカーとしての任天堂は、どんなアイテムが出るかがわからず、いいアイテムが出るまで、何度もお金を支払って、それがいつの間にか巨額になっているというようなビジネスは志向しておりません。ソフトメーカーとしての私たち任天堂は、パッケージソフトは、それだけでもあくまで追加コンテンツなしで完結してご満足いただけるような形で販売されるのが前提であるべきだと考えており、追加コンテンツは、気に入ったソフトで、さらに突っ込んで長期間楽しんでいただくための仕組みとしてご提案した方が、みなさまにご安心いただけるのではないかと考えています。

また、コンテンツ販売という意味では、パッケージソフトのデジタルディストリビューション、いわゆるダウンロード販売も視野に入れています。このことは、ニンテンドー3DSの設計時から考慮しており、仕組みとしては既に用意を終えていますし、Wii Uでも用意をする予定です。ただし、これをいつからスタートするかは、流通のみなさんとの関係に配慮する必要性や、お客様にどのような形で受け入れていただけるのか、そして、お客様がお持ちのSDカードの空き容量など、市場の環境も見極める必要があると思っていますので、現在具体的な時期は決めておりません。ただ、将来の選択肢としては、重要性が高まると考えています。

また、Wii Uにおいては、ニンテンドーネットワークに対応した個人アカウントシステムを導入する予定です。これにより、従来課題となっていた、1台のハードを複数の家族が共有する上での使い勝手が向上するほか、さまざまなサービスやコンテンツを連携できるシステムを実現し、ご提案できると考えています。 今後、自社他社問わず、多くのソフトで、インターネットを活かしたサービスを、ニンテンドーネットワークの名称でお楽しみいただけるよう、積極的な対応を進めていきます。

 


来期の具体的な業績予想の数字は、本決算の発表時にお話しする予定ですが、来期は売上を大きく伸ばし、現在のような非常に厳しい円高が仮に続いたとしても、まとまった額の営業利益を出せるようにしてまいります。

 

 


ご清聴、ありがとうございました。

 


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