株主・投資家向け情報

Nintendo E3 アナリストブリーフィング
プレゼンテーション
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※このプレゼンテーションは英語で行われたものです。

Reggie Fils-Aime (President & COO, Nintendo of America Inc.):
皆様、おはようございます。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。


私が何週間か前に岩田とメールのやりとりをしていると、「あるアメリカの記者が『任天堂は今年はE3に出展すらしない』と言っているようだが、なぜだろうか」と質問されました。
皆様それぞれご自分が書きたいことを書かれるものですから、私は「そういったことについて理由を見つけ出そうとするのはとうの昔に諦めた」と申し上げました。
しかし、今年我々が形式を変えたことで、混乱を招いたかもしれないことはよく承知しています。
形式を変えた理由はごく単純です。E3にはさまざまな方々がさまざまな目的で来られるということです。
皆様のほとんどは、どのように形式が変わったのかすでにご理解いただいていると思います。
まず、我々の最も大切なお客様は、E3のヘッドラインニュースを今か今かとお待ちいただいている世界中の膨大な数の方々です。ですから、コンベンション・センター(E3会場)が開場する5時間も前に、岩田のほうから新しいNintendo Directで我々の最新のゲーム情報を発信しました。
次に、2つのことを同時に行いました。
皆様の多くはNOKIAシアターにいらっしゃって、我々が今年これから発売する有力ソフトの詳細をビジネスパートナーにご説明するのをお聴きになったかと思います。
同じころ、我々のブースでは、たくさんの報道陣がこうした有力ソフトの開発者に直接インタビューできる機会を設けました。そしてすぐにそれらのゲームをプレイすることもできるようにしました。もう一度申し上げますが、E3が正式に始まる前のことです。
そして昨夜は、世界中の何百万の『ポケモン』ファンが求めておられる情報をお伝えするため、「ポケットモンスター X・Y デベロッパーディスカッション」というイベントを行いました。
最後に、今朝この場でも少し形式を変えたいと思います。これから質疑応答に移る前に、岩田のほうから任天堂の世界での販売の現状について、最新の情報をプレゼンテーションいたします。


取締役社長 岩田 聡:
さて、4月25日の決算説明会からほぼ7週間が経過しました。
その後の世界のゲーム市場がどのように推移しているか、コンパクトにお伝えしたいと思います。


これは、4月の決算説明会でもお示しした、1月から3月までの、日本、アメリカ、ヨーロッパのハードの市場シェアを比較したものです。
日本での販売数が大きいため、日米欧合計ではこの時点ですでに、ニンテンドー3DSはトップシェアのプラットフォームになっていましたが、日本以外のアメリカ、ヨーロッパでは、まだまだ市場における存在感が十分ではなく、欧米市場の活性化が今年の最重要課題であるとお伝えしていました。


こちらが、4月の市場シェアです。
アメリカ、ヨーロッパとも3月以降、とくに『ルイージマンション2(Luigi’s Mansion: Dark Moon)』の発売後は、有力な3DSソフトが次々と登場したこともあり、ニンテンドー3DSの市場シェアが拡大しています。
さらに、まだ5月のNPDデータは発表されていませんが、


5月はこのようになり、日本、ヨーロッパとも、さらに3DSの市場シェアは上昇しています。


ちなみに、アメリカでのニンテンドー3DSの状況に変化が起こったのは、3月下旬の『ルイージマンション2(Luigi’s Mansion: Dark Moon)』『ポケモン不思議のダンジョン 〜マグナゲートと∞迷宮(むげんだいめいきゅう)〜(Pokémon Mystery Dungeon: Gates to Infinity)』の発売のタイミングからです。これ以降は、有力な3DSソフトが連続して発売されたことで、4月以降は自社ソフトの販売が、2倍以上のペースになりました。
このように3DSソフト市場が活性化したことで、アメリカのゲーム業界全体が、前年実績を大幅に割り込む環境の中で、4月以降のハード販売ペースが、前年を上回る状況になってきました。


また、ヨーロッパでは国ごとに状況が異なりますが、任天堂が直販している7か国を比較しますと、このようになります。これは、4月の決算説明会でもお見せした1月〜3月のデータです。
フランスやベルギー、ドイツなどではニンテンドー3DSが存在感を見せているものの、最大の市場であるイギリスの状況は良くありませんでした。


こちらは4月のデータです。3月から有力ソフトの発売が続いたことで、大きく状況が改善しました。
イギリス、オランダ以外の5つの国では、3DSがトップシェアのハードになり、また、各国のヒットチャートには、3DSタイトルが存在感を示すようになりました。


5月の同じグラフを見ると、ニンテンドー3DSの市場シェアはさらに高まっていることがおわかりいただけると思います。
ヒットチャートでの3DSタイトルもさらに存在感を増しており、



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