株主・投資家向け情報

2010年1月29日(金)第3四半期決算説明会
任天堂株式会社 社長 岩田聡 講演内容全文

これは、そのひとつの成果として生まれた、「はじめてパンフ」と読んでいる、店頭で配布させていただいている冊子です。
おそらく、ゲームに慣れておられる方には、「何を当たり前のことをくどくど書いているんだ」と感じてしまうようなことを、本当に何の前提知識もお持ちでない方を対象に、丁寧にお伝えするためにつくりました。
本日はこの冊子を、Wii用とDSi用がありますが、お帰りの際にお持ちいただけるように用意してきましたので、ご興味がある方は是非お持ち帰りいただければと思います。


また、これは、現在、全国の6店舗に試験的に設置している、「Wii・DSソフト おさがしガイド」の筐体です。
ゲームに詳しい方にとっては、店頭でゲームの品揃えは多ければ多いほど嬉しい、というのが普通かもしれません。しかし、ゲームに特別な知識をお持ちではない方にとって、品揃えが一定の数を超えると、逆に「選択肢が多すぎてよくわからない」、「でも損な買い物は絶対したくない」ということの結果として、「選択肢が多すぎるので選べない」ということになりがちです。私たちも、たくさんのお客様が、店頭で困っておられるということがわかってきました。
とにかく、店頭に来られたときに、ソフト選びに困っておられるお客様に、自分にとっての1本がちゃんとわかるようにしたい、という想いでこういうものをつくっています。


このように、いろいろな角度からソフトを探すことができ、どんなソフトかを映像で紹介したり、


どんなお客様にこのソフトがご満足いただいているのかが、一目でわかったりするような仕組みになっています。


また、検索性を高めるために、パッケージをカメラにかざすと、すぐに必要なソフトの情報を呼び出せる機能も付いています。


さて、次に、今年の展開についてのお話をさせていただきたいと思います。
任天堂は、商品情報の鮮度を大切にしていますし、基本的に、今年年末の主軸タイトルは、6月に開催されるE3でお見せすることになると思いますが、今日は、今年発売するソフトの中から、いくつかをご紹介したいと思います。


『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』は、昨年9月に日本で発売され、昨年末までで既に374万本を販売しています。
このソフトを今年3月にはアメリカやヨーロッパでも発売します。
本作は、『ポケットモンスター金・銀』の10年ぶりのリメイク作という側面を持っていますが、単なるリメイクではなく、また、金銀を遊んでいただいた人たちが、10年の時を超えて、世代を超えてポケモンを遊んでいただくことで、海外でのポケモン人口を再拡大する戦略的位置づけを持っているソフトでもあります。


また、今年のニンテンドーDS向けソフトの目玉として、『ポケットモンスター』シリーズの最新作が挙げられます。
このタイトルは、株式会社ポケモンと任天堂で、国内での年内発売に向け、開発を進めています。
『ポケットモンスター』シリーズは、世界で累計1億3,000万本以上を販売したソフトですが、今回の新作というのは、2006年に発売され、国内で580万本以上を販売した『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』以来、4年ぶりに登場する「完全新作」ソフトとなります。
当然のことながら、「完全新作」には、新しい冒険の舞台と、そこに生息する全く新しいポケモンが多数登場します。そして、完全新作として、新たな遊びの要素も多く追加される予定です。


また、昨年のE3で発表しました、『黄金の太陽』の最新作も、ニンテンドーDSで、今年登場予定です。


Wii向けとしては、昨年のE3で『モナド』という仮称で発表した、モノリスソフトさん制作による本格RPGソフト、『ゼノブレイド』を2010年春に発売します。
ゼノシリーズを開発した高橋哲哉さんが手がける渾身の一作として『ゼノブレイド』と名付けることになりました。



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