株主・投資家向け情報

2016年2月3日(水) 2016年3月期 第3四半期決算説明会
質疑応答(要旨)
Q 7

来期の位置づけについて、新規ビジネスに対する先行投資も出てきて、特に前半は費用先行になると予想する。年間を通して考えた場合、新規事業トータルで利益貢献するというイメージを持っていいのか。また、そうだとすると、来期の業績のドライバー(牽引役)は新規事業だと考えていいのか。あるいは、年末商戦も終わってだいたい来期のパイプライン(品揃え)も御社の中で見えていると思うが、ニンテンドー3DSやWii U、既存タイトルの拡販などを通じて、既存事業でもう一段利益を伸ばしていくというイメージなのか。このあたり、来期の利益をどういったジャンルで育てていくのか、今見えている範囲で教えてほしい。

A 7

君島:

まず、ニンテンドー3DSとWii Uについてですが、今日のプレゼンテーションでもご説明申し上げましたように、ニンテンドー3DSは、ハードが国内で2,000万台、全世界で5,400万台という普及台数になっています。これはニンテンドー3DSのビジネスではソフトからも収益を獲得できる大きなチャンスができてきたということを意味します。どういうソフトを出していけばソフトがビジネスを牽引するか、今日いろいろなタイトルでお示しできたと思っています。来期のニンテンドー3DSのソフトがどういうものかについては、今日はまだ発表できていませんが、大型タイトルも含めて開発を継続中です。ニンテンドー3DSのビジネスは来期も引き続き大きな柱になってくると思います。

Wii Uについては、まだ全世界でのハードの普及台数が1,000万台を超えたところですので、ニンテンドー3DSに比べるとまだまだという状況ですが、『Splatoon(スプラトゥーン)』や『スーパーマリオメーカー』といったタイトルはご好評をいただいていますので、来期もご好評をいただけるようなタイトルを出せるようにしたいと思っています。

新規事業については、今日の時点ではなく、来期の予想を発表する時点で具体的にお話ししたいと思いますので、NXについても今日はお話しする予定ではありません。NXについては、発売に向けていろいろと開発や企画の検討を進めているところですので、今以上に投資をしていくことが必要になると思っています。

スマートデバイス向けのアプリ展開については、これからお客様からどのようなご評価をいただけるかということになります。

IPを使ったそれ以外のビジネスについては、私たちの持っている権利を使っていただくことになります。お客様に私たちの持つさまざまなIPを認知していただくことは重要であると思いますが、一挙に大きなビジネスになっていくとは思っていません。

来期のイメージについては今日はここまでしかお話しできませんので、具体的にどのくらいの規模になるかということについてはご想像いただければと思います。

Q 8

ニンテンドー3DSソフトの販売が計画を下回っている理由をどのように分析しているか、来期どのように取り組んでいくのかを、改めて説明してほしい。国内の女性ファンの獲得にはある程度自信を持っているようだが、ハードもソフトもグローバルでみれば計画を下回っている。なぜソフトの販売が計画を下回っているのかという点について解説してほしい。

A 8

君島:

まず、当期のニンテンドー3DSソフトの販売状況ですが、今日のプレゼンテーションでも申し上げましたとおり、前期に発売した『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』や『大乱闘スマッシュブラザーズfor Nintendo 3DS』といったタイトルに比べて、当期に発売したタイトルの持っているポテンシャルに違いがあったのは事実だと思います。来期のニンテンドー3DSソフトのビジネスを成り立たせていくことについては、お子様や女性にリーチしていくことと、定番のタイトルを拡販することが重要なポイントだと思っています。

先ほど、ニンテンドー3DSハードの普及台数が累計5,400万台になっていると申し上げましたが、5,400万台全てが稼働していれば、おそらくもっとソフトを買っていただけたかもしれません。これに対しては二つのアプローチがあると思います。一つ目は「どうしても遊びたいと思っていただけるソフトを出すこと」、二つ目は「周囲がゲームを遊んでいる状況をつくること」です。これによって、今は遊んでいない方が再びゲームで遊ぶきっかけになりますので、ソフトがハードを牽引する状況になります。来期に向けては、どれだけ当期と違ったタイトルを発売できるかということが大事ですので、ラインアップを揃えていきたいと思います。

課題についてのご質問をいただきましたが、当期に、お子様や女性向けのタイトルを複数発売し、さまざまな取り組みをしてきました。全世界で必ずしも同じような手ごたえがあったということではございませんが、ヨーロッパは国ごとに特徴があり、フランスやスペインで女性層に対するさまざまなプロモーションや宣伝などを行った結果、確実な手ごたえがありました。今後は、期待どおりの効果が現れなかったほかの地域でも受け入れていただけるように、引き続き販売促進に取り組んでいきたいと思っています。

このページの一番上へ