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採用情報 先輩紹介2007

テリトリーの広い仕事。重要なのは、ものごとを先読みし、リスクに気づく力。/総務部 村井 志郎 総務部 村井 志郎
■村井さんが所属している総務部は、どのような業務を行うのでしょうか。
総務部は、その名の通り、様々な事務を総合的に扱っています。まず挙げられるのは、契約書の作成・チェックや、あるいはもっと広い企業法務に関する業務です。それから製品の安全性に関する各種法規制について、社内での運用管理も行っています。さらに社内規程の整備、コンプライアンスも総務部の担当ですね。損害保険なども総務部で扱っています。言い出すと多いですね。建物の営繕管理や、庶務業務も総務部の管轄です。
--その中でも法律に関する業務がメインなのでしょうか。
同じ総務本部に、知的財産部という、特許や著作権の管理を主に行っている部署があるのですが、総務部では、それ以外の法律関係を広く扱っています。法律関係から会社をバックアップしていく部署といえると思います。いま所属しているグループは、今年の8月にできたばかりのグループで、企業法務および株式を扱っています。
--企業法務というのは?
企業法務の捉え方って会社によって大きく違うので、説明が難しいんですが、任天堂の企業法務に関して解りやすく言うと、例えば会社の中の取締役会の補助であったり、文書化をしたり、商業登記の書き換えの事務手続きなどをします。コンプライアンスも企業法務と言っていいと思います。
--株式業務は、具体的にはどんな仕事なのでしょう?
様々な銘柄の株式を市場で売買するという業務ではなくて、任天堂が発行する株式に関する業務です。例えば、株主様へお送りする資料を作成する業務などを、広報室や経理部と協同しながら行っています。また、株主総会の運営も担当することになります。
■村井さんはどういった仕事をされているのですか。
株式関連ではまだ新米なので、まだひたすら情報収集しかできていません。本や解説記事を読んで断片的な知識は入手できるんですけれども、それを任天堂でどう活かすかというのに頭を使っている毎日です。どの会社も同じだと思いますが、任天堂には任天堂の事情があり、書いてあることがそのまま当てはまらないことも多いんです。いまはまだ、株式業務のかたわら、契約書の作成、チェックなど、以前所属していたグループの仕事を主にやっています。
--その辺りのことをもう少し詳しく教えていただけますか。
総務部 村井 志郎最近は、技術ライセンス契約を多く扱っています。特にハードウェアだと、他社が持っている特許を使わせてもらわないと製品ができないことも多くあります。その場合、その会社とライセンス契約を結んで、任天堂がその特許を使って製品を売っていいよという許諾を与えてもらうわけです。ライセンス契約ですと、許諾してもらうにもテリトリーといって許諾地域が決められるんですが、任天堂のハードウェアは世界中で発売されることになるので、テリトリーは原則ワールドワイドになります。
--社内との打ち合わせも発生するのでしょうか。
契約書を作成するといっても、机の上で黙々とやるのではないんですね。社内の開発スタッフと話をしたりとか、海外子会社の法務スタッフと話をしたりとか、結構いろいろな人と打ち合わせていきます。任天堂内部の人の意見を無視してやってしまうと、外部とモメなくても後々内部とモメることになりますので。主管部署から言われたことを文書化しておけば良いのではなくて、関係者との調整が必要になる場面が多くあります。そこが難しいところでもありますが、やりがいもあります。
--他にはどのような仕事をしておられますか?
より実際の製品に近い業務として、表記チェックというのも行います。例えば取扱説明書や商品パッケージなどに、このゲームにはこの技術が使われていますというのを示すために他社さんのロゴなどが記載されていることがあるんですけど、それが契約書通りに表記されているかどうかをチェックするんです。未発表の原稿が回覧されるのでそれを見るのも面白かったりします。表記以外にもおかしな表現がないかを指摘することもありますね。結構細かい仕事ではあるんですけれども、任天堂商品の一部になるわけですから高いクオリティは保ちたいと思っています。
■どのような学生生活を送ってきたのか、教えていただけますか。
大学は法学部でした。法学部なんですけど、あまりよく考えないままに、単に行けるから行ってしまったような感じです。将来の選択肢が広がるだろうな、という考えはあったんですけど。それで、勉強は続けたんですが、本当にこれが自分のやりたい道なんだろうかというのを結構悩みまして。4年で卒業できるはずだったんですが、5年行ってしまいました(笑)。
--自由な時間が多い時期だから、いろいろと考えたんですね。
そうですね、悩んでいました。でも楽しく過ごしたいと思っていました。悩んでいたとは言え、人生の中でも貴重な自由な時間なので、一番楽しかったなぁと言える時代にしたいと思っていました。いま思えば、淡々と過ごしてしまっていたのかもしれませんが、本当にやりたいことは何だろうってことは常に考えていました。例えば、法学部に入ったら弁護士になるとか、そういう道もあると思うんですけど、本当に将来自分はそれで満足するのかなと考えていました。
■一歩引いて考えていた時期があったんですね。就職活動では、どういうことを意識して、なぜ任天堂に入社しようと思ったんですか?
最初は、特別に任天堂を第一志望として考えて動いていたわけではなくて。大学時代にお世話になった方が任天堂と仕事上やりとりがあって、その人に「任天堂は良さそうな会社だから受けてみたら」と薦められて応募しました。やっぱりやっていることが面白いということと、著作権などの法律的なこともこれからどんどんゲーム業界で要求されてくるので、人材として必要としてくれるんじゃないか、というような話だったと思います。それがきっかけですね。
--良い縁に恵まれたんですね。
将来について悩んでいる頃に、いま更ながら芸術的な才能が欲しいなと思ったことがあったんです。芸術は一瞬にして人の心を動かす力があって、時代を超えて評価される。その力に憧れがありました。ゲームが芸術かどうかはわからないんですけど、人の心を動かす力はあると思っています。そういう考えと、任天堂への興味が一致した瞬間に、目の前がクリアになった感じがしました。
--最後の決め手みたいなものはありますか。
会社のホームページを見て知ったんですが、意外と少ない社員数で大きなことをやっているということもありました。少ない人数であれば、ある程度責任を持って仕事ができると思っていました。それは結構大きかったですね。
■学生の時に外から見ていた任天堂と、入社してから中から見た任天堂とで何か違いはありましたか。
規模の割に少人数というところはイメージ通りでした。そのため、思った以上に、社員一人ひとりがダイナミックな変化を直接感じることができますし、組織も思った以上にフラットでした。もちろん、上下関係を意識はしますが、距離が近いです。
--ここまでとは思わなかった?
はい。普通の大会社だと、機能も支店などに分散していて、自分もそのどれかひとつに配属になるんだと思うんですが、いまは同じ部屋に取締役もおられますし、同じ建物に社長もいらっしゃる、というのは意外でした。
■入社してから一番達成感のあった仕事を教えてください。
Wi-Fiコネクション 任天堂は昨年からニンテンドーWi-Fiコネクションというサービスを運営していますが、これはかなり多くの他社さんの技術を用いて実現しているんです。それらの海外ライセンス契約をほとんど一手に引き受けてやりました。とても大変だったんですけど、アメリカの海外子会社と連携して処理しまして。もちろん私だけの力ではなく、多くの人たちの努力があってこそですが、ニンテンドーWi-Fiコネクションが実際にちゃんと運営されているのをみると、あのとき自分がやったことが生かされているんだなという実感があります。
--村井さんがきちんとライセンス契約をしたからこそ、いま、多くの方々にニンテンドーWi-Fiコネクションで遊んでいただけるんですね。
そう言って頂けるとありがたいです。海外子会社との打ち合わせは、基本的にメールのやりとりが主なんですが、緊急を要する時などは電話がかかってきたり、逆にこちらから電話をしなくちゃいけない時もあります。時差もあるので、たいてい、午前中が勝負です。もちろん、前もってセッティングしておいて、電話会議をやることもあります。
■仕事を通じて成長できたことって何でしょう?
そうですね、学生の時は、楽観的に頑張れば何とかなるだろうと漠然と考えていた部分があったんですけど、そうではなくて、物事を先読みする力、潜在的なリスクに気付く力の重要性にはものすごく気付かされました。いま振り返ると、なんて気楽な人間だったんだろうと思いますが、そのことに気付いたことが成長かと思います。
--先読みするにはどうすればいいんでしょうか。これからどういうことを心がけていきたいですか。
うーん、経験の部分もあるかとは思うんですが、関係する部署であったり、他社の方であったり、そういった人の考え、或いはその人たちがどう行動するのかということまで考えた上でこちらも行動することだと思うんですね。例えばメール一本書くにしても、相手が自分の発信している情報を見て、どう思うのかということを意識するというのは重要ですし、また上司からもそれは気をつけるよう言われています。
--今後の目標はありますか?
英語がもっとできるようになりたいです。あとは企業法務全般、特に株式関係に関する実務を身に着けたいです。
--聞いていると、仕事を通じて英語の力は伸びていきそうですが…
総務部 村井 志郎 英語を使わない日はないと言って良いと思います。私も入社した時は、ほとんど英語ができなくて、外国人が怖いというか(笑)。それぐらいだったんですが、英語を使わないと仕事ができない環境に放りこまれて、数々叩かれながら何とか英語もできるようになってきたと思います。また、総務部では、私が入社したころから、週1回、1時間程度ネイティブスピーカーとマンツーマンで英語を特訓する時間が設けられていますし、自分が書いた英文メールをその人にチェックしてもらうこともあって、これらの効果も大きかったと思います。ただ、英語だけが重要ではないです。日本で仕事する以上、日本語が使えてこその英語ですし、総務部は文書作成を引き受ける所ですから、恥ずかしい日本語は書けません。もっといい文章を書けるようになっていきたいです。
■最後に、就職活動中の学生さんへアドバイスをお願いします。
やっぱり最初は見た目からだと思うので、背筋は伸ばしたほうがいいです。また、しっかりと受け答えするという基本を、意識した方がいいと思います。あとは、就職活動している自分を楽しむというぐらいの心構えでいいと思います。任天堂へ入ったからといって成功ではないし、失敗でもないし、そこからの活躍というのが求められていると思いますので、就職活動はあくまで通過点です。あまり気負わずに、自分には広い未来があるんだと思って楽しんで頑張ったらいいと思います。
--就職活動中に気づいたことはありますか。
自分の世界はやっぱり狭かったんですね。就職活動をすることで、いろいろな才能を持ったいろいろな人がいて、その人たちが集まって同じ会社を受けてるんだということに気づいて。そういう、様々な人との出会いが一番得たことだと思います。
--総務部には、どんな人が向いていると思いますか。
法律の知識はもちろんあった方がいいです。あと、英語ができるとものすごく得であることは否定できないです。でも、根本的には、いま現在法律の知識がなかったり、英語があまりできなかったとしても、潜在的な能力とやる気が一番大切であって、それらを備えている人は総務部に向いていると思います。それから、3年半在籍した身からすると、「気付き」の能力の高い人、知的好奇心の強い人も向いていると思います。業務範囲が広く、同時に様々な案件を扱うことが出てきますし、法律的な事柄だけでなく、技術的な背景も理解しないと、前に進めないこともありますから。それと同時に、精神のタフさも必要ですね(笑)。
--ありがとうございました。
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ある日のスケジュール
AM 8:30
出社
AM 9:00
届いているメールの処理をしつつ今日やることを整理する
AM 10:00
海外子会社へのメールの返事を作成
Wiiの取扱説明書などのチェックも
AM 11:00
来客(印刷会社の方と30分程打ち合わせする)
PM 12:00
昼食そして昼寝(大切なひととき)
PM 1:00
契約書の検討
PM 2:00
企業法務関係の仕事も進めつつ契約書の検討も続ける
PM 3:00
依頼されている海外版印刷物のチェック
PM 4:00
総務部専属のアメリカ人専門家との英語力のブラッシュアップ(週1回、約1時間)
PM 5:00
海外版印刷物のチェックを続ける
PM 7:00
雑務 資料の整理など
PM 8:00
帰宅
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