仕事にはボーダーラインがない

自分だけの“マイNew 3DS”に

さまざまな種類が発売されている「きせかえプレート」 さまざまな種類が発売されている「きせかえプレート」

Newニンテンドー3DSの「きせかえプレート」は、文字どおり、ゲーム機本体をお気に入りのキャラクターや色柄などにきせかえることのできるプレートで、現在は全世界で90種類以上(※)が発売されています。

※本文掲載時点では89種類です(イベント配布分や発売予定のものを除く)。(2016.3.17追記)


この商品は、New 3DSの開発中に「楽しい仕掛けがほしい」という話からはじまりました。みんなで「ゲームの中の世界を楽しむだけでなく、外側も楽しくしちゃおう」というコンセプトを考え、「きせかえプレート」の企画が生まれたというわけです。しかも、人気キャラクターの「きせかえプレート」を数種類だけ出すのではなく、どうせやるのなら、たくさんの種類を用意しようということになりました。たくさんの中から自分の好きな柄を選ぶことで、自分だけの“マイNew 3DS”にすることができると考えたのです。


ただ、それは、任天堂がこれまでやってきた“少品種を大量生産する”こととは真逆なプロジェクトです。そこで、社内の関係者に理解してもらうために、営業部やプロモーションを担当する企画部などに集まってもらい説明会を開くことにしました。


任天堂でいちばん広い会議室を使い、そのときはまだプレートは作れなかったものですから、いろんなデザイン案を紙に印刷して、100種類以上並べました。さらに映像も用意。デザイングループのスタッフたちが出演して、こんな楽しみかたができるという、いわば自主プロモーションビデオです。その映像はのちに広告代理店の方にもご覧いただいて、CM制作の参考にしていただきました。

「きれい」「かわいい」だけでなく

木材、布、蛍光塗料などさまざまな素材で商品化を企画した 木材、布、蛍光塗料などさまざまな素材で商品化を企画した

また部内はもちろんのこと、部門の壁を越えていろんな人たちが集まって「きせかえプレート」の検討チームができ、たくさんの人たちの協力を得ながら、最初に35種類の「きせかえプレート」を世に送り出すことができました。「きれい」「かわいい」だけでなく、「おもしろさ」や「新しさ」も追求しようということで、例えば本物の木や布を使ったものや、蛍光塗料を使うことで、暗闇でも絵柄が浮き上がって見えるような「きせかえプレート」を発売することができました。


私は入社以来、主に携帯型ゲーム機のカラーバリエーションや、パッケージのデザインの仕事をしてきたのですが、そのほとんどは、作ったらそれでおしまい、だったのです。ところが今回の「きせかえプレート」の仕事は、私のポテンシャルを大きく広げてくれました。店頭でどのように並べられるかをイメージしつつ、お客様にどう伝わるかといった、先のことを考えながらデザインし、発売後はどのプレートに人気が集まっているか、とくに気にするようになりました。また、New 3DSのHOMEメニューの「テーマ」と「きせかえプレート」のデザインを連動させるなど、他の部署の人との協業も増えたのです。今回の仕事を通じて「仕事にはボーダーラインはなく、全部つながっているんだ」ということを、強く実感しています。

社員略歴

善利 優子技術開発部/2004年 入社
2004年「デザイン系」入社。「ニンテンドーDS Lite」や「ニンテンドー3DS」等、主に携帯型ゲーム機の筐体や商品のパッケージのデザインを幅広く担当。「New ニンテンドー3DS」の「きせかえプレート」では、デザインリーダーの一人として深く関わった。
職種