クリスマスを乗り切るために

予想以上のお客様が殺到

「ニンテンドーeショップ」では、ゲームソフトをダウンロードしたり、紹介映像を見たりすることができます。
「ニンテンドーeショップ」では、ゲームソフトをダウンロードしたり、紹介映像を見たりすることができます。

Wii Uやニンテンドー3DSなどからアクセスできる「ニンテンドーeショップ」は、ゲームや追加コンテンツをダウンロードしたり、紹介映像や人気ランキングを見たりすることができるサービスです。私は、この「eショップ」のサーバーの運用や管理を担当しています。

ちなみに1年で最も任天堂の商品が売れるのは、クリスマスシーズンです。それはゲーム機本体やパッケージソフトに限ったことではなく、この「eショップ」にもアクセスが集中します。ところが私たちが予想した以上のお客様が殺到した場合、サーバーがダウンしてしまう、ということが起こってしまいます。

とくに注意が必要なのが、12月25日の夜です。日本でアクセスのピークを過ぎるころから、朝を迎えたばかりのヨーロッパでは、お客様がアクセスを開始します。次にヨーロッパから数時間遅れで、アメリカのお客様たちが「eショップ」へ一気に殺到するという現象が起こります。というのも、欧米ではクリスマスプレゼントは25日の朝に開けるという習慣があるんですね。その結果、ときにはサーバーがダウンしてしまい、お客様にご迷惑をおかけするような事態に陥ることもあるのです。

24時間、365日アクセスできるように

もともと「eショップ」はオンプレミス(自社運用)でしたが、アクセスが急増する時期に合わせてサーバーを増やそうと思っても、とても費用がかかりますし、何より設置するまでに数か月も待たされてしまうこともあります。それでは速やかに対応することができません。そこで一部の重要な機能をオンプレミスに残しつつ、クラウドサービス(※)に移行することを決めたのが、2014年の初頭のことでした。

このクラウドサービスを導入するメリットは、アクセスが殺到しそうな時期にはサーバーの台数を増やし、逆にアクセスが減ってしまう時期にはサーバーの台数を減らすようなことが、簡単な操作で行え、しかも速やかにできるという点にあります。

もちろんクラウドサービスを導入するにあたっては、じっくり検証する必要がありました。オンプレミスでは動いていたソフトウェアが、クラウドサービスでは動かない、ということもあり得ますし、そもそも検証という作業はやっても、やりすぎることはありません。そうやって2年近い準備期間を経て、2015年11月に移行を無事完了させることができました。

サーバー運用というのは、何事も起こらないようにすることが何よりも求められます。今後は、クリスマスを乗り切るだけでなく、メンテナンスや新しい機能を追加するときにもサーバーを停止することなく、お客様が24時間、365日、いつでもアクセスできるような「eショップ」を構築できるように、日々努力していきたいと考えています。

※仮想サーバーやストレージ、ネットワークなどの計算資源を、必要な時に必要な分だけインターネットを通じて利用できるサービス。

社員略歴

細谷 悟技術開発部/2011年 入社
2011年「理工系(ソフトウェア)」入社。Wii U「ニンテンドーeショップ」では、ネットワークサーバーの管理・運用担当者として関わる。
職種

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