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社長が訊く 〜任天堂で働くということ〜

目次

アートワークデザイナー編(1) アートワークスタッフが語る「nintendogs」

Vol.1-1

鈴木 隆一 2004年入社 / 西岡 大貴 2004年入社 / 小山内 寿代 2001年入社 / 取締役社長 岩田 聡

1 今までのゲームと違う

岩田

みなさんが「nintendogs」の担当に決まったのはいつ頃でしたか?

西岡

2004年の冬頃でした。
僕と鈴木さんは、この製品を担当する以前に一緒に担当していたのが
スーパーマリオ64DS」という任天堂の中では王道といえる商品だった
のですが、「nintendogs」はそれと比較して、
DS本体がもつ機能を活かした、全く新しいタイプの商品でした。


常日頃、私は新しい取り組みをしたいという気持ちが強い方なので、
その商品に惹かれて、担当したいと上司に立候補したんです。
ちょうど、鈴木さんの方でも同じ気持ちを持っていたようで、
鈴木さんも立候補したんですよね。

鈴木

僕は入社してまだ間もない時期だったのですが、
DSという新しいプラットフォームにとても強い関心があって、
「参加させてください!」と上司にお願いしました。

小山内

普段はひとつの商品を1人か2人で担当することが多いのですが、
この時は、やる気あふれる男性2人に、女性としての感性や、
彼らより任天堂での経験を積んだ先輩としての視点を加えるという意味で
私が加わり、3人で担当することになりました。
私にとっては、初めて主担当を任された仕事でした。

岩田

「nintendogs」は、今でこそ世界で1,000万本以上売れた
大ヒットソフトになりましたが、当時は、
海のものとも山のものともわからないというか、
従来の延長線上にないということで、
まだ評価の定まっていない時期でしたよね。


「nintendogs」がDSという新しいハードの特徴を活かした、
全く新しいソフトという意味で、非常に重要な商品だという認識は
開発部内にはあったと思うんですが、どんな第一印象でしたか?

西岡

「今までのゲームと違う」という印象でした。
今までのゲームは、画面内に主人公というものが存在して、
プレイヤーがその主人公を操作することにより、
ゲームを展開していくものが普通でした。


「nintendogs」の場合は、主人公が画面の中にいる子犬ではなく
プレイヤー自身なんですね。
プレイヤーと画面内の子犬がコミュニケーションをとるといったスタイルに
私は新鮮さと、今まで体験したことのない面白みを感じたのですが、
一方でこの新しい面白味をユーザーに伝えるには、
従来の手法では難しいなと思っていました。

小山内

私が入社して今まで手がけてきた仕事とは明らかに違う印象で、
これが本当に売れるのか、どうなっていくんだろうという期待と不安が
ずっとありましたね。

鈴木

これは本当にゲームなのか?
これまでのジャンルにないものが任天堂から出るんだという印象でした。

岩田

宣伝部門ではDSのプロモーション活動の一環として、
既に「nintendogs」をメディアに紹介していましたが、
その話を聞いたり、開発途中のソフトをさわってみて、
最初にどんなことを考えていましたか?

西岡

E3(※1)でこの商品が発表されたときのイメージ展開では、
CGで描かれた子犬がメインイメージとして用いられていました。
今までのゲームと同様の手法でイメージ展開されていたわけです。
私たちがソフトを触り始めて商品分析を進めていくと、現行のイメージ展開に
「このままで本当にいいのかな?」と違和感を感じたんです。

小山内

明らかに今までのゲームと違う商品なのに、
今までみたいにCGの絵でいいんだろうかと。
ゲームをしていない女の人には、CGの犬を出しても
多分そんなに心に響かないんじゃないかなというのは、
自分が女性という立場からも感じました。

岩田

つまり、ゲームのパッケージについて、
従来の「メインイラストはこういうものだ」という思考とは
異なるアプローチをしたのですね。
なぜそうできたと思いますか?

鈴木

商品が今までのものと明らかに違いましたし、
ゲームから離れている人に対して親近感を感じていただくためには、
別の表現方法が考えられるんじゃないかと、
みんな思っていました。

岩田

ゲーム会社の開発部門の人たちが揃いも揃って
「ゲームらしくしたくない!」と思っていたわけですね(笑)。

小山内

ゲームらしくしたくない。
だからパッケージにCGを使うのではなくて、
「写真を使おう」ということになりました。

※1:E3(Electronic Entertainment Expo)
世界最大の業界関係者向けゲーム見本市。世界中からプレスが訪れて広く報道されます。

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