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社長が訊く 〜任天堂で働くということ〜

目次

経理部編

Vol.8

取締役社長 岩田 聡 / 松浦 久美子 1991年入社 / 黒川 嘉方 2005年入社 / 鬼束 正則 1994年入社

2 物の因果を発見する

岩田

では、それぞれのお仕事を
詳しく訊いていこうと思います。
松浦さんは入社して最初に
どんなことをされましたか?

松浦

私が入社してすぐの1991年頃は、
原価計算は年次が上の方の仕事で、
我々は上の方が見積もったものに対して、
実績の数値を集計するのが仕事でした。
電卓を叩いて計算してたのが、
段々「1人1台パソコン」になり、
便利なツールが出てきて、
そういう意味では仕事の内容が
変わってきました。

今では計算はパソコンに任せて、
データ管理などを主に行うようになりました。
原価計算以外では、固定資産を
管理する仕事も経験しました。

岩田

そうか、
縁の下の力持ちの仕事として
電卓を叩く仕事は
もうないんですね。

松浦

それこそ伝票処理ひとつとっても、
昔はボールペンの手書きで、
ヘタな字だったら
ダメ出しをされたりして、
その伝票の束にハンコを
一生懸命押して・・・
という処理をしていました。
それが今では伝票処理も
電子化されました。

岩田

帳簿を手で書いていた時代から、
近代化されていったんですね。
経理で、「その頃も今も
変わらないな」ということには
どんなことがありますか?

松浦

やっぱり数字からいろんな動きが
見えるというのは変わらないですね。
業務の流れとつき合わせると、
こうなって数字が動いているんだ
というのが見えてきます。

岩田

私自身、経理の方と付き合うように
なってまず感じるのは、「総じて
みなさん分析力が鍛えられているな」
ということですね。
やっぱり自然とそうなるのでしょうね。
数字と向き合って何を読み取るかを
考え続けているわけですから。
「物の因果を発見する」ということが、
これほど鍛えられる管理系の仕事は
ないんじゃないでしょうか。

松浦

そうですね。
それをただ単に
数字を追いかけてるというか、
数字に振り回されると思うと
嫌になるのだと思います。

岩田

たぶん、「一日中計算ばっかりしている仕事」
という誤解があるのですよね。

松浦

それがまた逆に、自分で計算しなくなると、
流れが見えなくなることもあるんですよね。
今までなら数字の繋がりが実感できたのが、
入力作業などの
システム操作や検証が
多くなってしまいましたので、
これらの作業をAのセルをBのセルに
持っていくというような、
機械的な作業と捉えてしまうと、
すごくつまらないと思いますね。

岩田

それは、ただの数字とみるか
数字の裏にある実際の企業活動との
繋がりをイメージできるかの
差があるのでしょうね。
イメージしないと
分析なんかできやしないし、
数字の意味から何かの因果を
読み取るなんて絶対できないでしょうし。

ちなみに原価計算というのは
何のためにすると説明したら良いですか?

松浦

利益を生み出すためには、
原価がいくらかかってるのかが
わかってないと、利益を生み出すための
正しい値付けができないし、
どの製品がどのくらい利益を
生み出しているのか把握ができないんです。
ですので、原価計算はそのために行う
大事な処理です。

岩田

経営陣は、出してもらった原価を頼りに
値段を決めてるわけですからね。

ちなみに、固定資産に関する
仕事の経験があるとのことですが、
どんなお仕事なのでしょうか。
今日はあえて素人のように聞きますが(笑)。

一同

(笑)

松浦

企業が保有する物品等について、
固定資産にあたるものか経費になるものかを
法令などに従って判定し、処理をする仕事です。
例えば、20億円をかけて工場を建て替える場合、
20億円すべてを「建物」として
資産計上すれば簡単な処理になります。

でも、実際は「建物」として資産になる
部分のほかに、取り壊し費用などの
経費処理すべきものが含まれていますので、
それらを会計処理のルールに則り
区分していきます。
建物の建て替えなどともなると、
厚さ10センチ以上の何冊もある見積書や
作業図面等と格闘することになります。

岩田

でもあらゆる物の見積書を見たって、
どこが資産になって
どこが経費に計上できてという
構成がどうなっているかは
すぐにはわからないですよね。

松浦

それはわからないですね。
インターネットで建築用語とかも見ながら。
わからないところは
業者さんに聞くようにします。

でも業者さんは経理のプロではないので、
こちらが勉強して
図面もある程度見ながら現物を見て、
ほしい情報がもらえるように
的確な質問ができるようにしています。
慣れてくると段々できるようになるんですけど、
わからないうちは極力現場に足を運んで、
実際どういう工事をしているかを見て・・・。

岩田

おぉ。机を離れて行動する
経理部ですね(笑)。
会社が管理している固定資産は、
個数にしたらどれくらいあるんですか?

鬼束

何万個の世界ですね。

岩田

何万個!(笑)。
その何万個を現物確認主義で
最後は見に行かないといけないと。

鬼束

大きなものは、今おっしゃったように
現物を確認して判断しますので、
固定資産担当者は大体
いろんな部署に出向いていますね。
パワーも使いますし、非常に難しい反面、
面白い仕事ですね。

松浦

そうですね。
やはり任天堂として一貫した処理をして、
経理処理にブレがないようにしないと
いけませんので、宇治工場側も、
本社の担当者とは密に連携を取るように
努めてます。

区分するときはため息が出ますけど、
見に行くときは本当に楽しいですね。
普段は行けないところに行けますから、
屋上に上ったりとか(笑)。

一同

(笑)

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