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カスタムロボ ちょっといい話
第6回 シナリオ作りの裏話
 今回はシナリオについていろいろ書いてみたいと思います。

 シナリオは、大まかなプロットを書いたのが僕で、それをシナリオの形に落とし込んでいかれたのがスタジオフェイクの岡安さんです。
 まずプロットを作るにあたって、今作でははじめから海外展開を狙っていたので、世界中のいろんな人種が登場する話を作ろうということを最初に決めました。
 だから、最初はあらゆる人種のるつぼみたいな場所をイメージしてて、“やっぱり舞台はアメリカかな”と漠然と考えたり、“世界各国のロボバトルチャンピオンが集まって戦う”という、ロクヨン版のワールドワイド編みたいな設定も考えたりしました。
 でも、「カスタムロボ」はロボの数に限りがあったり、制作上バトルパートに力を入れたいということもあって、シナリオが長くなりそうな設定は厳しいし、そもそも、競技バトルをストーリーの軸に据えると、過去のシリーズのイメージから抜け出せないので、少し考えてすぐにやめました。
 バウンティハンター(賞金稼ぎ)という設定は、スタッフの一人から出てきたものでした。メインの登場人物の年齢を上げたかったので、主人公が職業を持っているというのはそれにピッタリで、しかも彼らの周りで事件を起こしやすいということもあり、これに決めました。

 設定を大まかに決めたあとは、まずメインの登場人物3人から決めていきました。主人公、ハリー、マーシャです。最初は日本人1人と白人2人で考えていたのですが、バランスを考えて白人と黒人と無国籍風のキャラクターに変更しました。
 ヒロインのマーシャにちょっと陰を持たせたい、というのは最初から考えていました。過去の3作ともヒロインが元気だったり能天気だったりしたので、違うタイプのヒロインをお話に絡めたかったのです。
 登場人物の名前は、プロットを作るときに仮で急いで決めたものが、けっこうそのまま残ってしまいました。例えばバウンティハンター事務所の所長は、強面(コワモテ)俳優のアーネスト・ボーグナインという人のイメージだったのでアーネストとつけたり、隣りのおせっかいなおばさんは「アイラブルーシー」というアメリカの古いコメディドラマの主役のイメージからルーシーとつけたり、年がばれるようなネーミングが多いです。

 「カスタムロボ」のシナリオモードは、対戦モードへ行くまでのチュートリアルを兼ねています。でも、ちゃんと楽しめるように心を砕いて作るし、1人で遊びこみたい人のためにやりこみ要素の強い激闘編まで入れて二部構成にしていますが、ここのところはいつもジレンマがあります。早く対戦したいという人にはパーツを集めるのが大変だし、1人で長く遊びたい人にはパーツ集めなどの目標があった方が良いし。両方考えて現在の落とし所に落ち着いていますが、この辺のバランスは難しいです。

 ……そういえば全くの余談ですが、ロクヨン版で「カスタムロボ」を作っていたときに、やはり任天堂から「カードヒーロー」というゲームが発売されました。「カードヒーロー」はゲームボーイ用のソフトですし、アクションと非アクションの違いはあったのですが、シナリオの役割、バトルとの比重、本当に開発者の伝えたい部分が何かなど、ゲームの構造が「カスタムロボ」とそっくりだったので、ビックリしたのをよく覚えています。しかも、ゲームがとてつもなく面白かったので、一方的に親近感を持ってしまいました(笑)。あとでディレクターが「メトロイド」と同じ坂本賀勇さんと知って、これまたすごく納得しました。

 さて、今週の更新分です。

 今週から新たに「バトルテクニック」の連載が始まります。具体的で実戦に役立つテクニックを紹介して行きます。
 「シナリオ攻略 激闘編」も始まります。全相手のカスタマイズを紹介するとともに、特にポイントになるバトルの解説をしています。

 それではまた。


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