ゲームクリエイターになりたいアナタへ!!
  ゲームクリエイターのお仕事
 
    プログラマー〜みんなのアイデアを動かすひと〜
情報開発部 太田敬三さんインタビュー
 

 
   
NOM: プログラマーとひとくちにいっても、いろんなタイプのプログラマーがいらっしゃるんでしょうね?
 

 
   
  太田: ボクの場合は、ゲームデザイナーに近い立場のプログラマーとでもいうんでしょうか。ボクが作った実験的なプログラムをネタに、ゲームの企画が立ち上がって、カタチになっていく……というカンジです。
 
ウェーブレース64画面たとえば、揺れる波を表現できるプログラムを作ったときには、そこからゲームのアイデアが生まれ、『ウェーブレース64』というゲームができました。また、画面を早く表示していくプログラムを作ったときには、コレを使って『F−ZERO』の続編を作ろうという話になり、『F−ZERO X』が生まれたんです。
 
という発案型のプログラマーもいれば、「この絵を動かして」というオーダーにこたえていくプログラマーもいます。たとえば『F−ZERO X』の開発チームには約5人のプログラマーがいて、ゲームのシステム部分をプログラミングするひと、背景を出すひと、敵を動かすひとといった具合に仕事が細分化されていました。それをメインプログラマーがまとめていくというカンジです。

F−ZERO X画面1 F−ZERO X画面2

+ + + + +

 
   
NOM: 太田さんはどんな道をたどって、現在の仕事にたどりついたんですか?
 

 
   
  太田: もともと、自分でものを作ることが好きなんです。子供のころ、オリガミにはまったのが最初かな。
あるとき、パソコンというものを知って、自分でプログラムを作ってみたくなったんです。図書館で独学で勉強しましたね。大学生のときには、作ったプログラムを雑誌に投稿したりしてました。
大学は工学部に進みましたが、入ったのは経営学科で、コンピュータのことは勉強しませんでした。入学当時はまだその後の進路を決めていなかったので、オールマイティっぽい学科に入ったんですね。そのうちゲームに興味を持って、任天堂と電通が開催したゲームセミナーに参加しました。そこでは自分の考えたパズルゲームの企画がボツになってしまったんですが、あきらめきれずにひとりでプログラムした結果、賞をいただいたんですよ。それが任天堂を受けるきっかけになったのかな。

+ + + + +

 
   
NOM: ゲームプログラマーが身につけておくべきスキルは、どういったものでしょう?
 

 
   
  太田: とりあえずC言語が使えればオーケーです。あとは……知識的なことはとくにないのでは。コンピュータにとても詳しいひとはプログラマーというよりネットワーク管理者に向いているのではないでしょうか。数学的なことに関しては、高校までで習ったことの応用になるでしょうね。ゲームプログラムを作るときには教科書がありませんから、自分の頭だけが頼りなんです。
 
情報開発部 太田敬三さんあと、絶対に必要なのがセンスです。ゲームのプログラムはひらめき勝負ですからね。プログラム以外にもいろんなものを見て、発想力を身につけることです。仕様をみて、臨機応変にやっていく力も必要でしょう。
ゲームのプログラムって、たとえばワープロなどのプログラムを作るよりもはるかに難しいんです。ワープロって、ある程度カタチがあるでしょう。ひらがなを漢字に変換する方法などが、もう論理的に決まっている。でも、ゲームは毎回やることが違いますし、波を揺らす方法なんて決まってないですからね。だからセンスが必要なんです。


 
ヒダリ ウエ ミギ