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ポケモンから広がる世界〜グッズ、カード、アニメ、映画〜
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インタビュー:「ポケモン大ヒットの秘密をさぐる」

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アメリカで大成功をおさめる

Qアメリカへの進出はいつごろから準備していたんですか?

● 久保>> 97年の秋から日本と同じ環境でポケモンを放映するため、N.O.A(ニンテンドウ・オブ・アメリカ)と交渉していたんです。98年にはN.O.Aに行って基本的な契約を結びました。同時にシンジケーションにフィルムを売ったり、世界第2位のトイ・メーカーであるハズブロとグッズ販売の交渉を進めたりしていました。ポケモンのアメリカでの名前を決めるのも大変でしたが、そういう細かな作業のひとつひとつが実を結んで、アメリカでのヒットを実現できたんだと思います。

Q最近ではヨーロッパでポケモンブームが起こっているそうですね。

● 久保>> まだまだグッズなどは完全に行き渡っているとはいえませんが、人気は高いようです。今年のヨーロッパでの映画公開を見てきたのですが、アメリカと同じように盛りあがっています。特にフランスでは、初日の数字で『マトリックス』を抜いたんです。南米でもオーストラリアでもアニメ放映の視聴率はいいし、本当にワールドワイドなキャラクターになったと思います。これからどう育てていくか、この人気をどう継続していくかが、今後の課題ですよね。

Qところで、ポケモンの一番の魅力はなんでしょう?

● 久保>> 幅と奥行きがあるということではないでしょうか。だれがプレーしても好きなポケモンが必ずある。また、自分の好みを表現するものが必ずそこにある。それから、ストーリーの中でだれも死なないということが、親御さんたちの支持を受けた最も大きな理由でしょう。

Qアメリカでも同じ理由でヒットしたのでしょうか?

● 久保>> どこへ行っても子どもや親に変わりはないんです。外国だからといって、そんなに差があるわけじゃない。子どもたちの好きなものがそこにあり、親たちの安心するものがそこにある。だから、ワールドワイドでヒットしたんじゃないでしょうか。

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末永く愛されるキャラクターに

Qほかのマンガやキャラクターとポケモンの一番の違いはなんでしょうか?

● 久保>> まず、作られたゲームの質が高いということと、出てくる関連商品のひとつひとつが高いレベルを達成しているということではないでしょうか。付け焼刃的に作っているのではなく、厳しい監視をひとつひとつ乗り越えたものが世に出ている。そういったことが、結果的にキャラクターの命を長続きさせているんだと思います。

Q今後、ポケモン・カルチャーはどう発展していくのでしょう?

● 久保>> いま一番気になっているのが、アメリカの新聞での展開です。今度、全米約200紙の新聞にポケモンの4コママンガが載る予定なんです。これがうまくいけば、ポケモンが『スヌーピー』のような存在になるわけですよね。いままではポケモンのクリエイティブというのは、メイド・イン・ジャパンだった。だけど、今度はアメリカ人のクリエイティブが入ったポケモンの新しいメディアができるんです。それから、新聞に載るということは、ポケモン・カルチャーが初めて大人に向けて発信されるということです。それはすごく楽しみですね。

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夏の映画は見どころがいっぱい

Qところで、気になる夏の映画について聞かせてください。

● 久保>> 日本では7月に『結晶塔の帝王』『ピチューとピカチュウ』が2本立てで公開されます。これは、40%がデジタル映像になります。新しい技術の中で、ポケモンらしい動きをどう出していくか、いま、テストを繰り返しているところです。

Qズバリ、見どころは?

● 久保>> 長編の『結晶塔の帝王』の見どころは、やっぱりアンノーンとエンテイという、テレビにまだ出てないポケモンの存在ですね。また、今回は「親子で素直に泣ける作品」というのに挑戦しています。デジタル映像でしか表現できない結晶塔の美しさや、アンノーンの動きにも注目してください。短編『ピチューとピカチュウ』は、とてもかわいいピチューの兄弟が出てくるお話です。もちろん、ピチューだけではなくて、「金」「銀」のキャラクターがいっぱい出てきますよ。しかも、今回初めて大きな都会でのお話になるんです。都会の中でのポケモンたちのイメージは、映画ではまだなかったと思います。

Qアメリカでもほぼ同時公開で『ルギア爆誕』が公開されますね。

● 久保>> はい、日本の1年遅れで公開されます。今年の映画は大事でしょうね。アメリカでは、キャラクターの力がすべて映画の収益で語られてしまいますから。こわいですが、がんばりますよ。

Q最後に、久保さん自身の10年後、20年後の目標を教えてください。

● 久保>> 正直に言って、10年後のことはわかりません。いままでやってきたことを積み上げるしかないですよね。ブームの最中でも、浮かれていてはいけないと思います。さきほども言いましたが、僕にとって、97年の放送事故は本当に大きな事件でした。やっぱり常に初心を忘れてはいけない、浮かれてはいけない、ということだと思います。これからも、小さなことから地道にやっていきたいですね。

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