ロクヨン エキサイトバイク64

● 開発者インタビュー


ヒロ山田さん
華麗なスタントでキメるスリリングなバイクゲーム


応えてくれたのは…
  ヒロ山田さん
  任天堂株式会社 情報開発本部 制作部

代表作
  『スター・ウォーズ 帝国の影』(ニンテンドウ64)
  『テンエイティ スノーボーディング』(ニンテンドウ64)
  『ゼルダの伝説 時のオカリナ(英語版)』(ニンテンドウ64)



『エキサイトバイク64』における山田さんの役割を教えてください。

山田 『エキサイトバイク64』はレフトフィールドというアメリカの会社が制作しています。アメリカ版の途中から、スーパーバイザーという形で関わりました。プロデューサーの意見を聞きながら、仕様の助言をしていくという形ですね。例えば、ジャンプ中に方向転換できなかったのを入れてもらったり、ドリフトの感覚があまりよくなかったので、そこにも多少手を加えてもらったりしています。3月末ごろにアメリカ版が完成し、そのあとは日本語版の作成にかかりました。日本語版では、基本的に僕が窓口になって、任天堂の意見をレフトフィールドのスタッフに提案していきました。日本語にするだけでなく、日本向けの仕様を入れてもらったので、グレードアップされていると思います。


『エキサイトバイク』は、最初はファミコン版で出された作品ですよね。
ファミコンのゲームをいきなり64にグレードアップするのは難しかったんじゃないでしょうか?


山田 そうですね。単に絵が3Dゲームになっただけでは、がっかりされると思うんですよ。そのへんを作る側も意識してくれたようです。ファミコン版ではバイクの着地の角度と地面の角度を考えてうまく操作するというのが楽しさだったんですが、今回はそれを3Dスティックで調整するようにしています。コーナリング等のヨコのコース取りに加えて、バイクの角度をコースの起伏に合わせるという「タテのコース取り」の要素が入ったことで、ゲーム性が広がっていると思いますよ。
ファミコン版 ニンテンドウ64版


日本版とアメリカ版の大きな違いは?

山田 アメリカ版ではスペシャルコースがオマケ的に入っていたんですが、それがけっこうおもしろかったんですよ。そこで、日本版ではオマケではなくて、最初から開けるようにしたんです。ただ、それをしてしまうとチャンピオンシップモードでコースをクリアするごとにもらえるごほうびがなくなってしまうので、コースクリア時にパスワードをもらえる様にしました。そして、オプションモードからパスワード入力画面に入れる様にして、もらったパスワードをそこで入力する事によって、見た目におもしろいモード等を遊べる様にしました。
山田さんアメリカ版ではパスワードのコンセプト自体が本当の隠しモードで、パスワード入力画面も隠しコマンドで開いて、そこに口コミやネットでのみ知ることの出来るパスワードを入力する、と言う形を取ったんですね。でも、日本版では正式なご褒美としてパスワードをあげましょう、としたんです。パスワードで遊べるモードには、例えば、ライダーの頭が大きくなったり、ライダー自身が透明になったり、と言うモードなんかがあります。「うち(情報開発部)だったらこうするよね」ということで、そういうくふうをしてみました。


スタントもあったりして、ちょっと普通のレースゲームとは違いますよね。

山田 アメリカでは本来、エクストリームスポーツといって、スケボーなどと同じジャンルに入るんですよ。『ウエーブレース64』などと近いものがありますよね。レースゲームではあるんですが、アクション性が強いんです。


山田さんちょっとハードなイメージがありますが、初心者でも楽しめますか?

山田 ええ。エクストリーム系にしてはプレイしやすいゲームだと思います。本編につまったら、スペシャルコースを遊んでもらってもいいですし。バイクに乗ったままサッカーができるモードなどありますので、やってみてください。


上達のコツは?

山田 トレーニングモードはちゃんとやったほうがいいですね。みなさん、トレーニングってあまりやらないんですけど、今回のソフトではかなりていねいに作ってあるので、これはきちんとプレイしておいたほうがいいですよ。あとは、一番バランスがいいのがサラー・ヒルという女性のライダーなので、彼女を使ったほうが最初はやりやすいと思います。


ビクセン・スティールちなみに、山田さんのお気に入りのライダーは?

山田 ビッキー・スティールという女の子のライダーがリサ・ステッグマイヤーに似ているかなぁってんで、ちょっといいかなあ、と。(笑)


裏ワザみたいなものがあったら、こっそり教えてほしいのですが。

山田 「オーバーヒート」といって、ターボをきかせすぎたらモクモクと煙が出るようになっているんです。これはファミコン版でもあった設定なんですが、このオーバーヒートが、敵を転倒させるとふと直るんですよ。それから、最初はけっこう敵のライダーに転ばされるんですね。それがフラストレーションになるかもしれませんが、相手と接触したときにアクセルやターボのボタンをパッと離すと転ばないんです。これもトレーニングモードに入っていますので、やってみてください。


最後に、みなさんにメッセージをひとことお願いします。

山田 洋ゲーっぽい雰囲気はあるんですけど、任天堂的な作りこみというのもこちらから提案して、それがかなり反映されていると思います。見かけに惑わされず、気軽にプレイしてもらいたいですね。




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