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![]() 中村俊之さん |
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![]() 中村俊之さん 株式会社インテリジェントシステムズ 取締役技術部長 笹野博康さん 任天堂株式会社 情報開発本部 制作部 ![]() 中村俊之さん 『テニス』(ファミコン) 『スーパードンキーコング3』(スーパーファミコン) 『ファイアーエムブレム』シリーズ 笹野博康さん 『星のカービィ64』(ニンテンドウ64) 『シムシティー』(64DD) |
![]() 笹野 インテリジェントシステムズさんと任天堂の橋渡し的役割です。モニター意見を集約して伝えたり、資料を揃えたり、窓口として働いています。 中村 私はチーム全体をまとめているスタッフマネージャーということになっていますが、実質はゲームディレクターです。もともとプログラマ出身ですので、プログラム的な監修もしています。 『マリオストーリー』の魅力を教えてください。 中村 ファミコン版『マリオRPG』の続編ということで作り始めました。ジャンルとしてはアクションRPGですね。大きな特徴は、3Dと2Dを融合したビジュアルがあります。また、バトルに関してはアクションコマンドを発展させて、より64に適したゲームに仕上げています。 背景は3Dでキャラクターが2Dなんですか。 笹野 はい。なぜそうなったかというと、プレイステーションなどの3DのCGはもう飽きられているんじゃないかと思ったんです。ポリゴンで作られたキャラクターというのは、かわいらしさが出にくいですよね。マリオにも『マリオ64』というのがあるんですが、それとは違う提案ができれば、ということでパステルタッチのかわいいマリオの世界を作ることになりました。ただ、すべてをスーパーファミコンのような2Dの世界でやってしまうと64で出す意味がないということで、フィールド自体は奥ゆきのある3Dで作り上げたんです。作りとしてはていねいだと思うんですよ。 中村 制作に4年弱かかっているんです。 4年もですか!? 中村 ええ。それだけ時間がかかっている大作ですので、面数も多いですし、イベントも盛りだくさん用意されています。 ![]() 中村 マリオシリーズに出てきたキャラクターが何人も出てきて活躍します。最終的には8人の仲間で冒険します。ストーリーは、ピーチ姫をさらっていったクッパを追ってマリオが冒険に旅立つというもの。クリボー、ボム兵、ノコノコたちも出てきますよ。また、今回はお話の途中で、ピーチ姫を操作できるんですよ。 マップ構成はどんな感じなんですか? 笹野 ひとつの大きな町が中心にあって、汽車で村へ行ったり、山へ行ったりして、さまざまなワールドを探検することになります。 中村 謎解きでモノを探したりという点ではRPG的なんですが、フィールド上で敵が現れたときのバトルがアクションバトルなんです。普通のRPGだと敵とは勝手にエンカウントしますけど、『マリオストーリー』では自分から進んでいってエンカウントできるんです。自分からいった場合は、1ターン有利に戦えるんですね。逆に敵の姿を見た瞬間、逃げることもできます。また、ボタンを連打したり、タイミングを合わせてコマンドを入力することによって、バトルを有利に展開できます。その点では普通のRPGとは大きく違います。 コマンドを入れてただ待っているだけではない? 笹野 ええ、そうですね。常にコントローラを触っていないといけないんです。ですから、気をぬけば終盤でも序盤の敵に負けることもあるんです。 RPG的な経験値の考え方はあるんですか? ![]() 中村 もうひとつ、マリオが各ステージでバッジを集めていけるんですけど、このバッジによって攻撃の種類が増やせるんです。どの攻撃を選ぶかによって、違うマリオに成長するんですよ。ですから、人によって全然違う遊び方もできると思います。 ステージはいくつあるんですか? 中村 ステージ数でいうと400ステージですね。通常プレイしていただいて、30時間くらいのボリュームです。 400! スゴいですね。対象年齢は何歳くらいなんでしょうか? 中村 対象年齢としては小学校1年生からですね。文章がけっこうあるんですが、小学校2年生までの漢字しか使わず、内容的にもわかりやすさを心がけています。謎に関してもゼルダなどに比べてもはるかに簡単ですので、小学生のお子さんでもつまらずに解けると思います。 ぜひ見てほしいというところはありますか? ![]() 中村 ハンマーをふったり、ジャンプをしたりするだけでも楽しいと思います。小学校の低学年のかたにも遊べる作りになっていますが、反面、ある程度の年齢のかたでも楽しめる謎解きも用意しています。幅広い層に遊んでいただけると思いますよ。 |