アドバンスはこう作られた! 〜ゲームボーイアドバンス 開発者インタビュー PART2〜


■本体デザインのシェイプアップ

太田 CPUと平行して、液晶のサイズに合わせたデザインや構造を考えます。キーレイアウトや、液晶の配置などですね。液晶はヨコになってるんですけど、タテ型を検討したり。試行錯誤しながら。
編集長なぜヨコ型になったのですか?
画像杉野 もちろん、われわれも最初はタテ型を検討したんですが、この液晶の大きさでタテ型にするとハード全体が大きくなってしまうんですよ。任天堂のゲームボーイは12年間ずっとタテ型だったんですけど、携帯ゲームというのはコンパクトなのが一番ですよね。そこで、今回は液晶に合わせてヨコ型にしようと割りきりました。

太田 それから、CPUの性能が上がることでテレビゲームの移植がしやすくなりますよね。その点を考えてテレビの比率に近いヨコ型の画面になったんです。
編集長LRボタンの構想はいつごろ出てきたんですか?
画像杉野 ソフト開発者から、ボタンを増やしてほしいという要望がずっとあったんです。そこで今回、新しいタイプのゲームに対応するためにボタンを増やそう、と。じゃあ、なにを増やせばいいかということをソフト開発者と相談し、LRボタンに決まったんです。
編集長本体の色は何種類あるんですか?
杉野 スペースワールドではシルバーベースにオレンジ、ブルーという2色とクリアとクリアパープルの計4色を出展しますが、量産ではどういった色にするかは決めていません。
編集長手に持っているとすごく軽く感じるんですが、材質はなにか特別なものを使っているんですか?
画像太田 ゲームボーイカラーと同じ材質なんですけど、重量バランスがいいので軽く感じるんだと思います。苦労したのは、電池をどこへ持ってくるかということですね

梅津 その形になるまでにだいぶモデルを作りましたね。私なども素人ながらに、試作品を作ってみたりとか。

杉野 携帯ゲーム機だからといって、小さければいいというものではないんですね。ゲームをする為には操作性のよさというのが重要なんです。そのへんは長いこと携帯のゲーム機を作ってきている者として、こだわっている点ですね。
編集長デザインの試作はいくつくらい作ったんですか?
杉野 スケッチ段階も入れると……かなりありますね。ゲームウォッチみたいなフタ付きのものも作ってみたんですが、フタがあると分厚くなるんで、全体が大きくなってしまったんですよ。分厚くてポケットに入らなかったり・・・(笑)。
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インタビュー
■INDEX
・CPUだけで1年かかった
・本体デザインのシェイプアップ
・電池のふくらみがなくなった!
・部品のことから考える
・内外から注目されたハード
・アドバンスで広がる世界
・開発技術部のみなさん


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