アドバンスはこう作られた! 〜ゲームボーイアドバンス 開発者インタビュー PART2〜


■部品のことから考える

編集長携帯機ならではの苦労というのはありましたか?
画像津川 携帯電話に使われている技術などを使ってハードを小さくすることはできるんですが、やっぱりゲームボーイシリーズというのは大量に作るものですから、特殊な技術を使っていると、全然量産できないんですよ。値段的にもお子さんに買っていただけるラインをめざしていますので、どこでも作れてどこでも調達できる部品で作らないといけないという制約があるんですね。その中でどれだけ小さくできるかという、そのあたりが大変でしたね。

梅津 世の中に小さくて良質な部品があるとわかっていても、1ヶ月に10万しか作れない部品は、その時点でダメなんです。ゲームボーイの出荷台数が全世界で1億台を突破しました。世界中で月に250万台売れるときもあるわけですから、大量生産できる部品というのが前提なんです。
梅津 制限のある中でいかに新しくしていくかといった点も苦労しました。例えば、CPUも、もっとピン(※2)を増やせば機能が拡張できることはわかっていたんです。でも、いまのピン数のものが一番たくさん作れるんです。今、なにが一番難しいかというと、部材を集めるのが難しいんです。


※2 ピン……CPUなどのICに付いている脚のこと。これを基板の所定位置にはんだ付けしてコンピュータを作動させる。
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インタビュー
■INDEX
・CPUだけで1年かかった
・本体デザインのシェイプアップ
・電池のふくらみがなくなった!
・部品のことから考える
・内外から注目されたハード
・アドバンスで広がる世界
・開発技術部のみなさん


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