任天堂ゲームサウンドのすべて
音楽にこだわって作りました!『どうぶつの森』大解剖

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音譜マーク効果音は500種類。足音ひとつにもこだわった

−−効果音はどうやって作ったんですか。

阪東阪東 やっぱり自然の音を録音してきて、ゲームに取り込んだものが多いですね。ゲーム中で季節ごとにたくさんの虫が登場するのですが、その時の音は、実際に伏見の山に行って虫の鳴き声を録音してきたんです。ミンミンゼミの声が、なかなかとれなかくて苦労しました。

戸高 防音室(音楽担当者が作業をしている部屋)に「虫取り中」と、よく貼り紙がしてありましたね(笑)。

阪東 効果音の総数なんですけど、およそ500種類あるんです。足音だけでも100種類くらいあるんですよ。同じ足音でも、大理石の上を歩くのと、水辺を歩くのでは音が違いますよね。

−−足音は、自分で歩いてとってくるんですか。

阪東 そうです。たとえば水辺の足音なんかはサンダルで浜辺を歩くんです。

−−プログラム的な苦労というのはなにかありましたか。

阪東阪東 やっぱり最終的にサウンドだけでも大変な容量になっちゃったんですよ。だから、そこをどう押し込むかえを考えつつ、まるでパスルような作業でした。

−−デバッグとか大変そうですね。

阪東 デバッグは大変でしたね。音が鳴るパーツが、とても多いゲームなんですね。「こんな組み合わせで鳴らされたら容量的に困る」というものが出てくるので、それをチェックするのが大変でした。

−−音楽ゲームじゃないのに、こんなに音楽を使ったゲームというのも初めてじゃないでしょうか。最後に、読者のみなさんに、『どうぶつの森』の楽しみかたをひとことずつお願いします。

阪東阪東 「あ、これは音楽なんだ」と気がついてほしいですね。ミュージックや家具を集めてきて、自分の好みのほうに持っていけるんですよ。そういうお膳立ては用意されていますので、そこに気づいてもらえたら、音楽だけでもじゅうぶんに楽しめますよ。

戸高戸高 僕はね、もう歩いているだけで気持ちがいいんですよ。阪東が地形によって足音をちゃんと変えてくれているんで、石畳の上を歩いたら、コツコツって音がちゃんとしますし、草むらを歩いたらカサカサっていう音がちゃんとするんです。そういう自分の足音を聞きながら、川が流れていて、サラサラと音がしていて、滝がザーッと遠くで流れていて……。それに、音楽がかぶさってっていうような空間が、すごく僕の好きなものにできあがったなあと思います。本当に村に訪問したような気持ちで、歩き回ってもらったらうれしいですね。


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