任天堂ゲームサウンドのすべて PART2
1.効果音がなければゲームはつまらない!

効果音の作りかた
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 ゲームの最中に鳴っている効果音はどうやって作られているのでしょう? ここでは、ゲームの中の効果音がどんなふうに作られているかを、簡単に説明します。
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音符効果音はだれが作るの?
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 キャラクターが歩く「テクテク」という足音、「ポコッ」となぐる音、爆弾が爆発する音、スタートボタンを押したときに鳴る音……これらをすべて、効果音と呼びます。効果音のないゲームは、とてもさびしいもの。また、アイテムの場所を知らせるなど、ゲーム進行上の重要な役割を果たすこともあります。
 こういった効果音は、任天堂の場合、専門のクリエイターが作成しています(NINTENDO64の場合)。作曲担当者とはまた別の職業の人たちで、サウンドプログラマと呼ばれています。サウンドプログラマはゲーム中の効果音を作成するとともに、ほかの人たちが作った曲をプログラムしてゲームにとりこむ仕事も担当しています。
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音符効果音はどんなふうに作られる?
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録音風景 サウンドプログラマは、まずディレクターと、ゲーム全体のサウンドの容量のことや大まかなことを相談します。それから、デザイナーが作成した絵や仕様、シーン、キャラクターの世界観を考慮して、イメージをふくらませます。そのあと、マイクで外の音を録音したり、フリーの素材集の中から音の素材をもってきたりして、ゲームで使う音を集めます。これをコンピュータにとりこみ、さらに音程を変えたり、合成をしたりして、ゲームにピッタリの音を作りあげます。この音をコンピュータからゲーム機上にうつし、ゲーム機上で鳴る音を確認します。
 だいたいイメージどおりの音ができたら、実際にゲームの中にとりこんでいきます。画面の雰囲気や、ほかに鳴っている音とのバランスを考え、このあとも細かい調整をくりかえしていきます。
 こうやって、何度も調整をくりかえすことで、最終的に画面にピッタリの効果音が作られるわけです。
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音符テレビ、映画とゲームの違い
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 ゲームの効果音が映画やテレビの効果音と大きく違う点は、容量(メモリ)の制限があることです。たとえば、テレビであれば人間の足音をそのまま流せばいい場面でも、ゲームの場合はなるべく容量を使いすぎないような音を使わなくてはなりません。
 そのために、壁をたたく音は、足音として録音した音の音程を変えて使うなどの工夫が必要になります。ゲームの効果音では、音の3要素(音色、音程、音量)をうまく使い、さまざまな音のバリエーションを作らなければいけません。同じ音でも音程や音量を変えることで、どんどん違った印象の音ができてくるのです。
 こういった工夫を自分たちなりにあみだしているのが、効果音作成者なのです。まさに、職人のワザといえますね。あなたも、ゲームをプレイするときに、ゲームの中で鳴っているいろいろな音に注目してみてください。きっとさまざまな発見があると思いますよ。
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