このゲームにはコースがいろいろとありますけど、実際にロケをして作ったのですか。 |
ヤン ロケはやっていません。本物の場所をそのまま持ってくるのではなく、イメージを大事にしました。イタリアのベニスのようなところ、香港の港を参考にしたところなど、さまざまです。特にエスニックラグーンでは、時間による景色の変化を試みました。
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バイクの動きがとてもリアルですね。スタッフにも水上バイクの経験者がいるのですか。 |
山城 それが、だれもやっていないんですよ(笑)。企画が立ちあがった時は冬で、水上バイクの季節ではなかったんです。そのうちに制作で忙しくなってしまい、トライする暇がなくなってしまいました。でも、シアトルにはきれいな湖があって、そこで水上バイクを楽しんでいる人たちを、よく観察しました。また、テレビやビデオの大会は、とにかくたくさん見ましたね。ですから、ゲームに入っているスタントは、すべて現実にあるものばかりなんです。だから、リアルに見えるのだと思います。
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え、そうなんですか? すごくアクロバティックなスタントもありましたが……。 |
山城 ええ、それも実際にできるものばかりです。もちろん、僕らはできませんけど(笑)。スタントの名前もすべて本物なんですよ。
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今回はレース中に天候も変化していきますね。 |
アトキンス 雨で水の高さが変わることで、戦略も変わってきます。コースの種類によっては、波が高くなることでショートカットで行けるルートが現われたり、さまざまなトリックが隠されているんです。
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山城 天候の変化を取り入れようという企画は、最初からありました。普通のレースゲームのように「インを取ると絶対速い」というようなゲームではないので、天候によって水、つまりコースの状態が変わることでしのぎを削るようにしたかったんです。それから、ある程度リアルにしたいという気持ちがあったので、新しいハードの力で水の変化を出せたらなあと思っていました。かなり再現できたと思いますよ。
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