どーもくん 『どーもくんの不思議てれび』 開発スタッフインタビュー どーもくん
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テレビの中で広がるどーもくんの世界
■どーもくんのゲーム化の話が出たのはいつなんですか。
米澤さん[米澤]もともと、ティー・ワイ・オーという会社の中にゲーム事業部があったんです。それを解体する形で、一昨年7月に子会社として、ゲーム制作会社の朱雀を立ち上げました。まず第一弾のゲームを作ろうというときに、ティー・ワイ・オーがNHKとともに版権を所有しているどーもくんというキャラクターを使って、任天堂さんとゲームを作りたいという発想になったんです。そこで、任天堂さんへ企画をお持ちすることになったんですね。でも、最初の企画は門前払いだったんですよ。
任天堂:山上
[山上] 最初にいただいた企画は、極端に言うと、どーもくんのキャラクターを使った『スーパーマリオブラザーズ』のようなゲームだったんです。それでは新しさがありません。そこで、こちらからは「テレビのキャラクターなのだから、もっとテレビをからめたらどうですか」といって、一度戻したんです。

[米澤] そこで、ディレクターの平田が寝ないで考えた企画が『どーもくんの不思議てれび』なんです。普通のキャラクターに比べて、どーもにはゲームに反映できる要素が少ないんですよ。世界観といっても、穴ぐらか野原ですし、キャラクターも少ないですよね。それなら、テレビの世界に入って自由にどーもが動けるゲームにしたほうがいいんじゃないかということになったんです。

■そこにいたるまでは時間がかかりましたか。
平田さん[平田] いえ、そうでもないですね。さまざまな縛りの中で苦労して書いた企画がボツだったんで、半分やけっぱちになって好き勝手に書いた『不思議てれび』の企画なんです。最初の企画書を書いたときは、任天堂に企画を提出するということで、緊張していたんですよ。それで、ちょっと保守的になってしまったんです。自由に作ったほうが、かえってよかったんですね。

[山上] 2回目の会議のときには、テレビのアイデアをベースにたくさんの番組でどーもくんが活躍するという現状のベースができあがっていました。それを私のほうで見て、「これはいままでにないゲームだ」と思い、会社に持ち帰って制作の許可をとったんです。

■ゲームの内容が決まったあとは、どんなふうに制作していったんですか。
[平田] 山上さんに企画を提案した時点では、いろいろなテレビ番組のセットを使いつつ、基本のアクションはすべて同じにするつもりだったんです。それが、知らないうちに、番組ごとに違うゲームを作ることになっていて。僕もいつのまにか、それを受け入れていましたね。

[山上] こちらとしては、野球番組なら野球のゲームだし、料理番組なら料理を作るゲームだろうと予想をしていたんですね。

平田さん[平田] ただ、1つ1つ違うゲームを作っていくのは、非常にしんどい作業なんですよね。たまに、「なぜこんなことを引き受けているんだろうな」と思っていました(笑)。でも、どーもがキャラクターとして出ているだけではおもしろくないし、ミニゲーム集といわれるのもちょっとしゃくだったんですよ。最初に“1つ1つをバラバラにしても売れるゲーム”というコンセプトをうちたててしまったので、それを通す形になりましたね。

任天堂:山上[山上] よく「ミニゲーム集です」と紹介されるんですが、「そうではなくて、これは1つ1つが独立している番組クリア型のゲームです」と答えています。最終的には「番組アクション」という新しいジャンルも作ってもらいました。最後までゲームの中に平田さんのコンセプトが生きていたということだと思います。

 (c) NHK・TYO

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