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『エターナルダークネス 招かれた13人』開発スタッフ インタビュー
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エターナルダークネススタッフ エターナルダークネススタッフ
エターナルダークネススタッフ デニス・ダイアックさん よしだ編集長 エターナルダークネススタッフ エターナルダークネススタッフ
山田裕之&よしだ編集長 エターナルダークネススタッフ
任天堂株式会社 情報開発部 制作部 制作課 山田裕之 エターナルダークネススタッフ
シリコン・ナイツ社 社長 デニス・ダイアックさん エターナルダークネススタッフ
エターナルダークネススタッフ エターナルダークネススタッフ
エターナルダークネススタッフ エターナルダークネススタッフ


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『エターナルダークネス 招かれた13人』は、任天堂がカナダのシリコン・ナイツ社と共同開発した作品です。このゲームのディレクターであり、シリコン・ナイツ社の社長でもあるデニス・ダイアックさんと、任天堂で制作担当した山田さんに制作秘話などをおうかがいしました。デニスさんには電話でインタビューに参加していただき、山田さんには通訳もお願いしています。お2人とも実に息の合ったコンビでしたよ。

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めざしたのは文学的な香りのするホラー
山田裕之N.O.M:まずはどんなかたちで制作を進められたのかお聞きしたいのですが。

山田:この作品は任天堂とシリコン・ナイツ社が共同で制作していきました。シリコン・ナイツのスタッフは任天堂の仕事をとても尊敬してくれていて、僕らと仕事をすることを喜んでくれたんですね。それで、共同作業は今までにないほどスムーズに進んだんですよ。
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N.O.M:制作期間が長かったですよね。

山田:ええ。ちょっと時間がかかってしまいましたね。シリコンナイツのスタッフはみんなものすごく仕事熱心で、最後の数ヶ月は全員、休みも返上で作業をしていたんです。僕等が無理な注文を山ほど出したからなんですけどね。(笑)
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山田裕之N.O.M:ゲームのアイデアはどこから出てきたんでしょうか。

山田:基本的なストーリー、キャラクター設定、ゲームシステムは全てシリコン・ナイツが担当してます。僕等は、そう言った素材をシリコン・ナイツの人達と一緒に料理し直して、ゲーム全体をグレードアップしていったんです。その結果、今のようなゲームになりました。
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デニスさんN.O.M:なぜこのようなゲームを作ろうと思ったのですか。

デニス:まず最初にホラーゲームを作りたいと思ったんですね。ただ、すでに市場に出ているゲームとはまったく違うタイプのゲームを作りたかったんです。

山田:彼ら自身も『バイオハザード』や『サイレントヒル』のような日本のホラー系のゲームが大好きなんですね。ただ、今回はそういったゲームと違う路線のものをめざそうと話し合いました。

デニス:より文学的な香りのするホラーをめざそうと思ったんです。
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デニスさんN.O.M:ゲーム中には映画的な表現も見られますが、参考にした映画などはありますか。

デニス:ジョン・カーペンター監督の『マウス・オブ・マッドネス』やヒッチコックのサスペンスの手法が頭に浮かんだのですが、本当にたくさんの映画からインスピレーションを得ましたので、言い出したらきりがないですね。
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デニスさんN.O.M:なぜ、時代が移り変わっていくというストーリーにしたんでしょうか。

デニス:まず、私自身が歴史というものに大変興味があったんです。ですから、ゲーム的なアレンジは加えていますが、実際の歴史に基づいて作った部分が多いんです。また、ゲームの中の世界感も歴史的感覚をプレイヤーにもたらすような、壮大なストーリーにしたかったんですね。そこで、パイアス・オーガスタスという何千年も生き続けている人物を通して、長い間に人間が様々な体験をしてきたということを表現したわけなんです。
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N.O.M:ゲームの中に様々な古い建造物が出てきますよね? そういったものは、実際に遺跡などへ取材に行ってから作ったのでしょうか。

デニス:ロケに行ったわけではないのですが、時代ごとの建築物などは、かなりの時間をかけてリサーチしています。ゲーム中に出てくる建築物は、実際には存在しないものなのですが、その時代にあった建築様式や装飾を採用しているんですね。

山田裕之&よしだ編集長山田:これは僕も覚えているのですが、例えばゲームの中にステンドグラスが出てくるシーンがあったんですが、調べてみると、ステンドグラス自体が設定されている時代の50年後に発明されたものだったんですね。ですから、それは全部背景から取ってしまいました。そういったことはこちらからもどんどん指摘していきましたね。リサーチは日本のチームでもかなりやっていたんです。

デニス:そうですね。私自身もリサーチをしていたんですが、山田さんを始めとする任天堂のスタッフにも色々と調べてもらいました。「何年のズレがある」といった細かい部分までチェックしてもらっています。かなり矛盾のない時代設定になっていると思いますよ。


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