1.ゲームキューブで立体音響を楽しもう!1.ゲームキューブで立体音響を楽しもう!
1−2 任天堂のスタジオでサラウンド効果を体験!!

任天堂のスタジオで最新ゲームキューブソフトのサラウンド効果をN.O.M編集長のよしだなおこが体験してみました。5.1chシステムで初めて聞くゲームサウンドには驚きがいっぱい!!


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ドルビーサラウンド・プロロジックII体験!ドルビーサラウンド・プロロジックII体験!
任天堂のスタッフに案内されてやってきたのは、社内にある広いスタジオ。ここで、ドルビーサラウンド・プロロジックIIに対応した3本のソフトを体験しました。

『エターナルダークネス 招かれた13人』
最初に、『エターナルダークネス 招かれた13人』を体験しました。

このゲームには、サイコアドベンチャーならではの様々な効果音が入っています。主人公が館を歩くと、雷や雨の音が窓の方向から聞こえてきました。
また、ステレオ音声のテレビでプレイした時はわからなかったイベントの発生する音(叫び声など)が、はっきりと対象の部屋の方向から聞こえてきます。
サラウンドで恐怖が倍増!
『スターフォックスアドベンチャー』
次に、『スターフォックスアドベンチャー』です。

フィールドを歩き回っている時に、周囲の自然の音がクリアに聞こえます。
これは実際に自分でもプレイしてみました。スタッフに「滝のほうに行ってみてください」と言われ、滝に向かってみてビックリ。滝の裏に入りこんでみると、後ろから「ザアァァ」というホンモノさながらの音が聞こえるのです。
思った以上のリアルさでした。
『スーパーマリオサンシャイン』
最後に、『スーパーマリオサンシャイン』です。

フィールド前方で発射されたボムが前方、横、後方とスピード感を持って通過するのがはっきりと聞こえました。
また、爆発音もモノラルやステレオとは違い、広がりをもって聞こえるので、映画館でアクション映画を見ているようです。
敵のBGMの近い/遠いなどはステレオでも体感はできたのですが、左右も含めて位置を特定できるというのは、5.1chならではだと思いました。


取材を終えて取材を終えて
5.1chのシステムでゲームの音を検証してみて、ステレオ音声との違いにびっくり。今回は本格的なスタジオで体験しましたが、サラウンドの効果としては、もっと安価なシステムでもまったく変わらないそうです。システムをお持ちのかたはぜひ、試してみてください!!

それぞれのソフトの聞きどころはこちら! >> 聞きどころ


コラム:ゲームサウンドを楽しむためのアドバイス
もしサラウンドのシステムを持っていなくても、ミニコンポなどで音声を出力してみてください、とスタッフにアドバイスされました。それだけでガラリと音がグレードアップするそうです。ちょっと離れた距離に2つのスピーカーを置くだけでも、かなり臨場感があるとか。これで擬似サラウンドを体験してみて、本格的な5.1chのシステムにグレードアップしていくとよいそうです。
これはぜひ、試してみなければ!!

近藤 浩治
サウンド担当者からのメッセージ

任天堂株式会社 情報開発本部 技術部 技術課 課長
サウンド担当
近藤 浩治
プロロジックIIは64時代のプロロジックよりも格段に進化していて、分離もよく音質もクリアに聞こえます。サラウンドはムービーでしか対応していないゲームが多いのですが、任天堂ではむしろリアルタイムに動くものに対して音をつけたいんですね。ゲームならではのインタラクティブなアイデアが非常に重要だと思います。
3Dのゲームが登場して以来、任天堂ではずっと立体音響を意識していました。そのノウハウの蓄積があって、ゲームキューブソフトの豊かなサウンドが成立しているんです。12月に発売される『ゼルダの伝説 風のタクト』では、みなさんがあっと驚くようなインタラクティブな音の仕掛けがあります。楽しみにしてください。


メイキング・オブ・任天堂サウンド「5.1chをどうやって実現してるの?」
任天堂サウンドの裏話を、ちょっぴりおうかがいしてみました。
5.1ch用に音を振りわけるには、プレイヤーキャラクターの位置を視点(カメラ)からの座標で計算し、それを音の座標と置き換えていくそうです。
ただし、単純な置き換えしか行なわないと、聞かせたい音が小さかったり、さりげなく鳴らしたい音が大きすぎたりして、サラウンド効果が活かされず、かえって逆効果になります。そこで、一音ずつ音の座標の変換方法を微調整しているそうです。
このように、時間をかけて音作りから調整までを行なっているので、ひとつひとつの音がゲームにあった効果をもって鳴っているんですね。


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