クリアで美しいゲームキューブの映像。ビジュアルのスゴいゲームがどんどん発売されて、本当に楽しいですよね。
実はゲームキューブには、ハイクオリティな映像を楽しむためのいろいろな工夫が隠されているんです。みなさんも活用してみてください!
あなたは普段、どのケーブルを使ってゲームをプレイしていますか? 高解像度に対応するテレビを持っていても、無造作にAV端子にケーブルを突っ込んでプレイしている人も多いはず。
ところが、ケーブルの種類で、映像は格段に変わるもの。もしS端子やD端子を搭載しているテレビを持っているのだったら、ぜひ上位のケーブルで接続してみましょう。
ステレオ
AVケーブル
音声(ステレオ)・映像入力端子付テレビ用です。
S端子
ケーブル
S映像端子付テレビ用です。色、明るさが別々の信号で送られるので、通常のAVケーブルより美しい映像が楽しめます。
D端子
ビデオケーブル
D端子付テレビ用です。S端子以上に美しい映像が楽しめます。プログレッシブ方式での出力に対応していますので、プログレッシブ対応テレビにも使えます。
(注1)(注2)
コンポーネント
ビデオケーブル
コンポーネントビデオ端子付テレビ用です。形態が違うだけで、映像クオリティはD端子ビデオケーブルと同等です。
(注2)
(注1)
D端子ケーブルおよびコンポーネントビデオケーブルは、デジタルAV出力ポートを搭載していないゲームキューブ(2004年7月以降出荷分)ではご利用いただけません。
(注2)
D端子にはD1〜D5の規格があり、プログレッシブ方式に対応しているのはD2以上の端子です。ただし、インターレース方式でゲームを再生するのであれば、どのD端子でも使えます。
▲ インターレース方式
通常のテレビ放送やビデオ映像はほとんどが
インターレース方式
と呼ばれるものです。
これは、1コマ分の映像を2回に分けて伝送する方式。2つに分かれていることは人間の目にハッキリと見えるわけではありませんが、分割して情報を伝送しているために、チラつきや不自然な濃淡が発生しがちでした。
▲ プログレッシブ方式
これに対し、
プログレッシブ方式
とは一度に1コマ分の映像をすべて描いてしまう方法。チラつきが軽減され、目にも優しいモードです。また、ゲーム中の文字などもクッキリと見えます。
任天堂から発売されているゲームキューブのソフトは、ほとんどがプログレッシブ方式に対応しています。ですから、プログレッシブ対応のテレビでゲームキューブのソフトを再生すると、よりクオリティの高い映像が楽しめるのです!
なぜ任天堂のソフトにプログレッシブ対応のものが多いのか。それは、ゲームキューブ自体がプログレッシブモードを制作しやすいように作られているからです。
(注3)
ハイクオリティな映像を意識したゲーム作りが、常に存在しているのですね。
プログレッシブモードへの切り替え方……
プログレッシブ対応テレビでゲームキューブのソフトを楽しむためには、以下の設定が必要です。
ゲームキューブ本体とテレビのD端子を「D端子ビデオケーブル」でつなぎます
(注4)
↓
ディスクをセットし、ディスクカバーをしめてからパワーボタンを押します
↓
ゲームキューブのロゴマークが表われたら、Bボタンを押し続けます
(注5)
↓
プログレッシブモードに設定します
(注3)
「NBAコートサイド2002」を除くすべての任天堂のゲームキューブソフトがプログレッシブモードに対応しています。(2002年11月現在)
(注4)
必ずD2端子以上に対応のテレビにつなげてください。D1端子ではゲームキューブのプログレッシブモードは使用で きません。
(注5)
一度プログレッシブモードを選択すると、いったん本体の電源をOFFにしてもケーブルの接続を変更しない限り、次からは最初にBボタンを押す必要はありません。画面には毎回この選択肢が表示されます。
インターレース方式の映像では、チラつきをおさえるため、ほとんどがデフリッカーという処理をされています。ゲームキューブのソフトの中には、デフリッカーをかけるかかけないかを選べるソフトがあります。
デフリッカーをかけるとチラつきはなくなりますが、画面はやや沈んだ色調になります。チラつきが多少あってもハッキリした映像が好きというかたは、デフリッカーをはずしたモードで楽しんでみてください。