『伝説のスタフィー2』をめいっぱい遊んじゃう! その2
開発者インタビュー
田島梓今井章夫さん田中諭子さん
ディレクター 任天堂株式会社 開発第一部 田島梓ディレクター 株式会社トーセ 開発一部 今井章夫さんコンセプション 株式会社トーセ 開発一部 田中諭子さん
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■ここがポイント!
テンカイと海を舞台に、かわいらしさ満点のスタフィーが大活躍する『伝説のスタフィー2』。このゲームの開発には、いままで表舞台に出てくることがなかった株式会社トーセの大きな力がありました。任天堂とトーセの共同作業で、前作を上回る楽しさが生み出されたようです。開発スタッフの皆さんに、その楽しさの秘密をインタビューしてきました!

苦節7年? 『伝説のスタフィー』シリーズ誕生の背景には…


N.O.M 株式会社トーセさんは、ファミコン時代からゲーム開発に携わっている会社なんですね。

今井章夫さん 今井 はい。ファミコンから始まって、これまでに出たあらゆるハードのゲームソフト開発をさせてもらっています。いまは携帯サイトのコンテンツやゲーム作りなんかもしていますね。会社のコンセプトが「縁の下の力持ち」という感じなので、いままではあまり表に出てくることはありませんでした。

N.O.M 今井さんがこれまで携わったソフトはどういったものがありますか?

今井 『ゲームボーイギャラリー3』、『NINTENDOパズルコレクション』、『伝説のスタフィー』などですね。今作ではシナリオなどを含めて、全体的な統括という感じで関わっています。

N.O.M 『伝説のスタフィー2』を制作するきっかけはなんだったのでしょうか。

今井 前作『伝説のスタフィー』が、思っていた以上にヒットしたんですよね。それで「じゃあ2を作ろう」という感じで。


N.O.M もともとこのシリーズはどういうコンセプトで作られているんですか?

田島梓 田島 ライトユーザーや10歳以下のお子さんを対象に、ということがまずひとつです。あと、アクションゲームの良さというのは、2Dだからこそ出せる部分があると思うんです。最近は3Dアクションゲームも色々と出ていますが、やはり2Dならではの味わいというか、醍醐味がありますよね。特にこのゲームはGBAで出るものですから、2Dアクションの良さを引き出すにはうってつけだと思います。

今井 実はいちばん最初の元型である企画が立ち上がったのは、前作『伝説のスタフィー』が出る7年ほど前だったんです。それからずっと企画が動かなくて。最初はこういう感じじゃなく、ハードも白黒液晶のゲームボーイしかない頃でしたし、タイトルも『スターフィッシュ』といって全く違うゲーム性のものだったんですが(笑)。

田島 ダメになるんじゃないか、なくなるんじゃないかという紆余曲折を経た末に、2まで出ちゃいました(笑)。

かわいさいっぱいのスタフィーを見てほしい


N.O.M 前作と比較して特に変化した部分はどこでしょう。

インタビュー風景 今井 ゲーム全体のカラーが変わりました。前作は王道というか、あらゆる面で正統派だったんです。今回はおちゃらけあり、シリアスあり、なんでもありの楽しさを沢山詰め込んで、子供向けの楽しさというのをかなり意識しています。それから、クリアーすると2周目が出てきます。2周目ではまた違う冒険が楽しめますよ。

田島 対象年齢を低年齢層にしているというのもあって、誰でも楽しめて、ちょっと頑張れば誰でもクリアーできるっていうのを意識したんですね。ストーリーも、前作よりさらにメリハリをつけて楽しんでもらえるように…というのを頭に置いて作りました。


N.O.M このゲームでいちばんアピールしたい部分はどこですか?

田島 キャラクターのかわいさを見てもらいたいです。特にスタフィーの細かい表情や、動作のかわいさには自信を持っています。ゲームオーバーになった時にコンティニューするかどうかを選択するんですが、「いいえ」を選んだ時のスタフィーのアクションは必見です。それを見るために、わざとゲームオーバーになって「いいえ」を選んでほしいですね(笑)。

今井 新しく追加された要素として、“着せ替え”というのがあるんです。ゲーム内にある“真珠”を貯めて、着せ替えグッズを買ったり、アイテムとして途中で手に入れることも出来るんですが、それぞれ見た目に楽しいかと思いますので、ぜひ確かめてほしいですね。


田中諭子さん N.O.M 着せ替えの種類はどのくらいあるんですか?

田中 ボツ案あわせると250種類ほどですが、実際にゲーム内で使われたのは99種類です。かなり沢山の着せ替えグッズを作ったんですが、いざデザインしてチェックしてもらうと「これは濃すぎるからダメ」みたいな感じで、かなりダメ出しされたりしました。

今井 彼女のデザインは濃いものが多いんですよ。子供向けでこれはないだろう…みたいなキワドイものが(笑)。

田島 着せ替え以外のおまけ要素で、前作からあったミニゲームや写真も総入れ替えしているので、また楽しめると思いますよ。

今井 あと、乗り物系が今回はとてもかわいらしく出来たのではないかと思うので、そこに注目してほしいですね。気球やリューンといったドラゴンなどを使って進めるステージがあるんですが、動きや表情はかなりユニークに作成しました。


インタビュー風景 N.O.M 開発で苦労した点はどこでしたか?

今井 やはりスケジュールです。今年に入ってからの制作でしたから。それと、キャラクターの重要性が高いゲームなので、クオリティを上げるのが大変でした。もちろん、キャラクターの数も増えていますし。

田中 私は今まで子供向けのゲームというものを手がけたことがなかったので、その感覚に慣れるのが大変でした。

誰でもやればできる! 真のエンディングを目指してアイテムをコンプリート


N.O.M 皆さんが実際にプレイしてみて、楽しいなと思った部分はどこでしょう。

田島 ゲーム自体が楽しいのはもちろんですが、ストーリーの部分を読み飛ばしてしまったらもったいないくらい面白いです。やっぱり色々と考えて作られていますから、奥が深いというか。キョロスケと他のキャラクタとの会話はコントを見ているみたいですね。

田中 このゲームはコンパクトなんですけど、中身がとても濃いんです。ストーリーにしても、セリフのひとつひとつが色んな深い意味が込められているというか。その辺りをぜひ見てほしいです。

今井 最近、会話のない親子が増えているようですが、このゲームを通じて、大人と子供がもっと繋がっていって欲しいなというのがあります。このソフトがパイプ役として使ってもらえて、会話を増やしてもらえれたら本望かなと。


N.O.M アクションゲームということで、攻略のポイントを教えて頂きたいのですが。

田島梓 田島 スピンアタックの使いかたがポイントです。スピンアタックは連続して4回やると、スタフィーが目を回してしまうんです。だから3回ずつスピンして止めるというのが重要です。それから、後でいろいろと必要になるので真珠はたくさん取っておいたほうがよいですね。乗り物ステージでは、取り逃がした真珠を取るために、あえて敵にぶつかってステージの最初からやり直して真珠を取る…なんていうテクニックも使います。真珠は大事なんです〜(笑)。

今井 途中から“流星アタック”というアクションが使えるようになるんですが、これを使いこなしていくと攻略がだいぶ楽になるはずです。それと、乗り物系のキャラクターを使いこなせるかどうかがポイントですね。


N.O.M 最後に、ユーザーへのメッセージをお願いします。

田中 2周目に入ると少し難易度がアップしますが、それを乗り越えてクリアーした時の達成感があるので、あきらめずに挑戦してほしいです。

田島 キャラクターのセリフや表情のユニークさを、家族みんなで楽しんでください!

今井 2周目の宝物を全部集めていくと、“真のエンディング”に辿り着くことができます。前作同様、今回も思わず「グッ」とくるラストを用意していますので、そこを目指してぜひともコンプリートしていってほしいです。


N.O.M どうもありがとうございました!
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