Nintendo Online Magazine 2006-March-No.92 ゲーム画面
ゲーム画面
『ゼノサーガ I・II』プレイレポート
パッケージ写真

ニンテンドーDSソフト
発売日:2006年3月30日 希望小売価格:5,229円 ジャンル:RPG プレイ人数:1人
発売元:株式会社ナムコ
考えてみればSFを題材にしたRPGって、ファンタジーにくらべれば圧倒的に数が少ないですよね。そんななかで今回紹介する『ゼノサーガ』はテレビゲームにとどまらず、アニメーションやドラマCD版、そして現在連載中の漫画もあり、長年にわたって高い人気を得ている数少ないSFRPGです。そんな人気シリーズの『エピソードI [力への意志]』と『エピソードII [善悪の彼岸]』という2つの物語がひとつになってニンテンドーDSに登場したということで、これはまとめて遊べるチャンスと、さっそく挑戦!
緻密に構築された壮大なSFワールド!
ゲーム画面 まず驚かされるのが物語の持つスケールの大きさです。ゲームスタート直後に登場するのは21世紀のアフリカ大陸にあるケニア。そして、そこから一気に4000年後の未来へ、人類の惑星間航行が可能となった宇宙空間へと舞台を移していきます。加えて壮大なスケールにリアリティをもたらすために遥か未来におけるメカや社会システムなどの設定がじつに細かい。はっきり言ってアンドロイドや宇宙船に関する専門用語の連続です。最初は目が点になりましたよ、ホントに。

でも、そのことが日常とはまったく異なるSF世界にいるんだと盛り上げてもくれるんです。いい意味でこちら側を突き放してくれる。この感覚って、ハヤカワ文庫の海外SF小説シリーズを読み始めたときに近いかも。いつのまにか緻密に設定された世界観にひきこまれて、早く次のメッセージを読みたいためにAボタンを連打している自分がいるんですよー。やっぱりSFって、自分の想像もつかないような壮大な世界に触れたときのワクワクが最高ですよね。このシリーズに根強いファンが多いというのも納得。

最初は意味がわからなかった数々の専門用語やキャラクター設定も、ゲーム内にある用語集にストックされていくので、解説を読みながらストーリー展開と合わせて少しずつ理解していくことができます。物語は2つのエピソードと原案に基づく未出エピソードが加わり、全20章に再構成されていて、ボリューム満点で遊びごたえのある一本になっています。
必殺技が宇宙での生死をわけるぞ!
緻密なストーリーとは対照的にバトルシステムはシンプルでホッとしました。あっ、いや、世界観の設定があれだけ細かいし、コマンドを選ぶ手順とかも、すごく複雑かと心配していたもので……。バトルではターンごとに敵味方を問わず、素早いキャラから順番に攻撃をしかけていきます。ここでポイントとなるのは通常よりも高いダメージをあたえられる必殺技です。

各キャラは毎ターン2個回復するアタックポイントを1個ずつ消費して攻撃やガード、アイテムの使用などのアクションを行うんですが、必殺技はアタックポイントが3個ある状態じゃないと使えません。そこで、前のターンでわざと攻撃などのアクションを1回に抑えて、次のターンにアタックポイントを3個に増やしてから戦うのがとても有効です。必殺技(Aボタン)は近距離攻撃(Yボタン)や遠距離攻撃(Xボタン)を繰り出した後で、発動させることが可能です。つまり、1ターンに合計3回の攻撃をしかけることができて、結局は2ターンにおける敵に与える合計ダメージ数は増えるわけです。
ゲーム画面
必殺技はバトル勝利後に手に入るポイントを使って進化させることで種類を増やせて、強化させることで効果がアップします。どの必殺技を進化・強化していくかで、キャラの育成パターンも変わっていきます。序盤はあれこれと欲ばらずに必殺技の数をしぼって強化中心で進めるのがいいかも。そうそう、ゲーム終盤にはSFには欠かせないE.S.と呼ばれる巨大ロボットに搭乗してのバトルもありますよ。お楽しみに。
サイドストーリー 最後に、従来シリーズのファンにたまらないのがサイドストーリーの存在でしょう。優れた物語ほど受け手の中でさまざまなイメージがふくらんでいくもの。そんな、ファンたちが気になっていた未公開部分が今回は次々と明らかになります。膨大な数の用語集と合わせて、『ゼノサーガ』の世界をスミからスミまで楽しめる作品といえますね。

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