『DS文学全集』開発スタッフインタビュー

▲TOP

キャッチ3:創作活動と納期と改良との微妙な関係


山上 ここまでは非常にスムーズに話が進んだんですよ。2年もかかるなんて夢にも思わなくて。これは短期間でいい商品ができるぞと思ったんです。でも、ここからが、大変でした(笑)。
N.O.M 最初のヤマはどの辺でしょう?
山上 さて、あらすじを作ってもらうにあたって、誰にアポを取るべきか。作家さん?出版社さん?どこに行くべきなの? っていうところ(笑)。
中野 僕ら自身もそういう経験がないので、誰に行ったらいいんだろうと。
山上 当たって砕けろってことで、小川さんに電話をしたら
N.O.M したら?
山上 「海外に行ってます、9月まで戻ってきません」って(笑)。
N.O.M 最初から残念なことに(笑)。
山上 そこで話が止まっちゃって。9月まで待ってもう一度ご連絡すると、「是非会いたい」ということで、埼玉県の入間市まで行ってお話をしたら「その企画は是非やって欲しい」ということになりました。ニンテンドーDSで文学のソフトを出すというのは、さらに文学を世間に拡げる力があると思うので、大賛成であると。
中野 それで中経出版さんをご紹介くださいました。ここにある『あらすじで読む日本の名著』というのは全3巻なんですが、『DS文学全集』には、この中にない作品も収録していました。
山上 山上合計で約60編のあらすじを、新しく書き起こしていただくことになりました。創作活動というのは思い通りには行かず、当初予定していたよりも時間がかかりましたが、なんとか決められた日までにはあらすじができ上がりました。ただ、期間の前半は納品が少なくて、後半になるほど増えたので、後の調整に負担がかかる形になってしまいました。
N.O.M それは大変ですね。
山上 そういえば、あらすじの原稿が届く前と届いた後で、『DS文学全集』のページめくりの紙質がね、劇的に良くなってて(笑)。開発側は、原稿が届くまで時間があるから何かやらなきゃってことで、周辺がどんどんグレードアップして行くわけですよ。
中野 見る度に豪華になってるんですよね(笑)。
山上 つい先日は“ぺろん”とめくれただけの紙が、今度はめくると紙が丸まって向こう側へ!
一同 (笑)
N.O.M その辺りは田中さんが改良をされたんですか?
田中 田中さんもっと綺麗にならないかなと思って、色々試しながらやってました。初めは手で持ってめくるみたいな、普通にめくれて反対側に行くというのをやりたかったんですけど、もっとシンプルな形の方が見た目にもいいかというのを思い始めて。平面の画面だけど立体感を出して、ページが手前に来て“めくれていく”感覚をと思いました。

もどるつぎへ N.O.M10月号のトップページへ

つぎへ