『DS文学全集』開発スタッフインタビュー

▲TOP

キャッチ6:最高の電子ブックと言ってもらえる作品に


N.O.M 「本の案内」という、本のコンシェルジュ機能もついていますが、こちらは?
川本 100冊もあると、どれから読んでいいか分からないじゃないか、というところから始まりました。
山上 本の案内画面読みたい本をすべて読んでしまうと、次の本を読む動機がないですよね。折角100冊あるのなら、お客様に全部読んでいただきたいということで、ガイドを付けていざなうということを考えました。まずは、帯や表紙で興味を持っていただいて、そして「本の案内」機能で思いもよらなかった作品の意外な面白さを知ると。さらにWi-Fiで人気作品を知ることができるんですよ。
N.O.M ニンテンドーWi-Fiコネクションも利用できると。
山上 読者ランキング画面自分が読んだ本の面白さを、★の数で評価できるんです。それをWi-Fiを使って投票し、さらにみんなの投票結果を元にしたランキングをダウンロードできます。『DS文学全集』の読者が感じる、一番良かった本はこれだ、泣けた本はこれだ、笑える本はこれだとかいうのが分かるんですね。さらにランキング結果によって、帯も変わります。「読者が選んだ、一番泣けるこの一冊」とか。これも動機になりますよね。こうやって、読んでいない本をお客様にいざなうという努力をしています。やはり100冊もあるんだから、より多くの本を読んでいただきたい。そして買って良かったと思っていただくために必要な機能だと考えています。
N.O.M Wi-Fiで本の追加ダウンロードもできるんですよね。
山上 ダウンロード画面100冊読まれた方のために、何かできないかということでこの仕組みを実現しました。ページ数の少ない本で、最大27冊入るようになっていまして、そのために大容量のバックアップメモリを今回のために用意しました。無線LAN環境をお持ちでしたらご自宅でもダウンロードできますし、ご自宅になければ、店頭のDSステーションからニンテンドーWi-Fiコネクションにつないでダウンロードできます。
N.O.M ではN.O.M読者の方にメッセージをお願いします。
成澤 まるで本を読んでいるかのように作りました。是非とも手に取って触って、近代文学もいいなと思っていただければと思います。
中野 シンプルなソフトではあるんですけども、本を読むという機能に特化して、操作が分かりやすく扱いやすいものになっていると思います。これを機会に文学を、まずはあらすじから読んでいただけたらと思います。
N.O.M お勧めはどれでしょう?
中野 さっき山上から話がありましたが、『セメント樽の中の手紙』です。
山上 あれは俺のお勧めだって!(笑)
中野 あれはすごいですよ。開発会議のときに「読んでみい」と言われて。成澤もお勧めだと思います。
成澤 あれはすごいです。
N.O.M 任天堂トリオはこれがお勧めだと。
山上 ああいう発想の小説は、今の世の中だと思いつかないですね。
成澤 読み終わったときに何とも言えない、ず〜〜〜んとした気持ちになるんです。
田中 DSを手にしていても「これは本だ」と感じていただけたら嬉しいですね。色んな世代の方に、身近なものとして手に取っていただきたいし、家族に勧めたくなるソフトになればと思います。
野口 あらすじが簡潔に書かれているんで、読書感想文を書くときに欲しかったなと。全部読まなくても書けちゃうぞーと(笑)。…是非、ご活用ください。そして綺麗なフォントをご堪能ください。
水越 このソフトはユーザーさんから見ると、すごい、新しい、ということはあまりないと思うんです。開発側は波瀾万丈でしたけど(笑)。「普通の本じゃん」と思っていただけたら、それで十分だなと思います。あとフォントは本当に苦労したので、他の色々な媒体と比べていただければと思います。
齋藤 手前味噌になってしまうのですが、帯を見ていただきたいです。100個すべてオリジナルで考えたので。そこに一番時間がかかりましたね。表紙とか帯を見ながら選べるので、帯で「おっ」と思った本を選んでいただきたいです。コンシェルジュ機能もありますし、とっかかりはたくさんありますので、楽しんでいただけたらと思います。
青海 学校で習った作品が結構入っているんですね。『トロッコ』とか『ごんぎつね』とか。あれは今、大人になって読むと、また違った懐かしさがあったり、面白かったりするので。そういう新しさを感じてもらえたらいいなと思いますね。それと"本であること"にこだわったので、そこの暖かさを感じていただけたらと思います。
川本 『作者の紹介』というのがそれぞれの本にあって、これを読むとすごく作品に興味が持てるのではないかと思います。この作品を書いた人の名前は知ってるけど、という方の生い立ちや生き方だとかを知ってもらって。顔写真も入っていて、そこから親近感が持てたり、新しい発見があるんじゃないかと思います。
三浦 あるとき言ってたんですけど、「あれ、おかしいね。どれもこれもみんな亡くなった人だねえ」って、死後50年経ってるから商品化したんだろという話で(笑)。「ああそうかー」とか。開発してるうちに、どんどんわけが分からなくなってたっていう(笑)。
青海 「あんな綺麗な話を書いてたのが…こんなヒゲの人だったんだ…」とか(笑)。
三浦 意外とイケメンだったりとかね(笑)。
川本 略歴もお勧めです。
三浦 写真でも略歴でも、何でも興味を持ってもらえればいいですね。途中で読むのを止めても誰も文句を言わないし。活字が偉いとかそういうことではなくて、漫画や映画やゲームなど色々なメディアがあって、楽しみが多い世の中ですよね。活字にしかない楽しさもあると思います。ただそれが最近弱まってる気がします。ですので、試しに読んでもらって、本にしかできないことに触れてもらえたら、作って良かったなあと思います。
山上 どこかひとつでも引っかかったら、是非お手に取ってください。100冊の文学全集を作るために、スタッフたちは“本を読む”ということを徹底的に考えました。その結果、本が好きな方が手に取ったときに、心地よくなる、興味を持つということについて、非常に詳しくなりました。なので、本をたくさん読んでいらっしゃる方も、新しい本との出会いを作るきっかけになるのではないかと。これを手に取っていただくと、この作家読んで良かったと思える機会をご提供できるのではないかと思います。収録している100冊のうち半分は別のところで読んだことのある方でも、読んだことない本が30冊しかないやという方でも、十分に満足を与えることができるのではないかと思います。ただ本を集めただけではない、ということを分かっていただきたいというのが、私の願いです。
N.O.M ありがとうございました!

集合写真

もどるつぎへ N.O.M10月号のトップページへ

N.O.M10月号のトップページへ