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1.「やらなくていいゲームが好きなんです」

N.O.M

『つくってうたう さるバンド』は、どんなゲームなのか教えてください。

森川

「曲の歌詞を作ってサルに歌わせる」というゲームです。
作詞はできても作曲まではなかなか誰にでもできるわけではありませんが、そこはサルが勝手にやってくれる。そういう歌を作れるツール的なものを目指しました。

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N.O.M

珍しいタイプのゲームですね。

森川

基本的に勝手に何かを作ってくれるような「やらなくていい」ゲームを作ることが多いんです(笑)。
年のせいかもしれませんが、ゲーム自体が自分の子供みたいに思えるんです。自分の中で「見守る」というのがキーワードになっていて、できあがったものを指導するような立場で遊べるものが好きで。

N.O.M

「歌」を作るソフトですが、音楽の知識は必要ないんですか?

森川

必要ありません。好みのものを選んでいくだけで、曲は自動的にできるので誰にでも遊べます。
自動生成でできあがる曲のバリエーションのレンジが広くなるように、また面白いものになるように、というところを重点的にがんばりました。

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N.O.M

最初に自分の名前を入力すると、いきなり自分の歌ができあがるんですよね。

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森川

たとえば「自由に歌詞を作ってください」と言われても、その瞬間に頭が真っ白になりますよね(笑)。だけど、最初に自分や友達の歌を作るという機能があれば、とっかかりとして遊びやすいし、コミュニケーションツールとしてもいいかなと。DSiウェアで作ると決まったときに、友達同士でできた曲を見せあって楽しむということは想定しました。
 
このゲームでは大まかにわけて「人物の曲を作る」、「選んだテーマで曲を作る」、「自由に曲を作る」という3つのことができます。これは難易度順になっていまして、あとになるほど作る人のクリエイティビティやモチベーションが高くないと作れません。
実は細かいところをやりだすといろんなことができるんですが、そうは言っても最初はなかなかそうはいきません。

N.O.M

順番に遊んでいけばいいわけですね。

森川

まず友達の歌を作ってみて、次にたとえばテーマにサッカーを選んで曲を作ってみる。
さらに次はサッカーに関する言葉を追加して……という順番で遊んでもらえればいいかなと。

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N.O.M

ところで、なぜ「サル」だったんですか?

森川

全然わからないです(笑)。

大澤

そこは最初の企画書からまったくブレずにそのままですね。
森川さん、「サルなら歌っても良さそうだし、いいかげんなことを歌っても許してもらえそうだから」っておっしゃってたと思うんですが……

森川

それはたぶん企画を通すために適当に言ったんですよ。

一同

(笑)

大澤

でも、なるほどと思いましたよ。う〜ん、でまかせだったのか(笑)。

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