その1.トランプができるまでJOKER
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製造風景
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1.カードを切断する

実際には、このひとつ前に印刷の工程があり、1枚の大きなシートの裏にトランプの裏柄が、表にトランプの54種類(ジョーカーなど含む)の絵柄が印刷される。シートを切断したときに、54種類の札がウマく1組になるようにと考えられた順番(これを付合わせという)で印刷されているのだとか。言われてみれば、ハートとダイヤの絵柄だけが印刷されたモノや、赤と黒とが半々に印刷されているシートなどがある。単純に、1シートに54種類全部を印刷しているってワケではないんだな。このシートに、オーバーコート(汚れにくく、また滑りやすくするための加工)がなされたものが、宇治小倉工場へと運ばれてくるのだ。

で、宇治小倉工場での最初の工程が切断。切断用の機械で、まずはシートを細長い短冊状に切っていく。そして次の段階ではもう、カードの大きさ(ただし、完成品よりも若干大きめなんだけど)に切り離されるのだ。

切り離されたカードは、ひっきりなしに機械から出てくるので確かめようがないんだけど、すでに54種類の札が1組になるような順番に並んでいるという。そういえば、切断用の機械は3種類の表側が異なるシート(前述の、赤だけのシートや赤と黒が半々のシートなど)を切断していた。一見バラバラに思えるのに、これらが切断されて組み合わさると、ウマく1組になっているっていうんだから不思議だ。
 


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2.かたちを整える

完成品よりも若干大きめに切られたカードは、その後ジャストサイズに整形される。角の部分も、この段階で丸くなるのだ。
 


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3.54種類の札を1組にする

54種類の札が1組になるように、すでに順番に並んでいるとはいえ、ライン上のカードは何百枚もが数珠つなぎ状態。果たしてどこからどこまでが1組なのかが分からない。しかし、機械が54枚ずつ、ちゃんとカウントしているので大丈夫なのだ。1枚抜けた場合は順番が狂うのですぐわかる仕組みになっている。
 


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4.包装する

まずは53枚がセロファンに包まれる。なぜ53枚かというと、任天堂のトランプは、ジョーカーを1枚だけセロファンに包まず、ケースに入れておく慣習になっているからなんだって。なお、そのジョーカーは、包装の前の段階で、あらかじめ機械によって抜き取られているんだ。

次に、セロファンにシールが貼られる。コレは昔、トランプにトランプ類税というものがかけられていたときの証紙のなごりなんだとか。現在では、トランプ類税は廃止され、証紙の代わりにシールが貼られているってワケだ。

そして、機械がセロファンに包まれたカードを持ち上げ、プラスチックケースが流れてくるベルトコンベアへと運び、説明書の入ったケースの中におさまるように落としていく。その後、抜き取られていたジョーカーがその上にのり、プラスチックケースのうわぶたが乗っかってくる。これだけだとフタがちゃんと閉まってないってんで、ローラーで押さえつけて閉めるという小ワザが感動的。さらに、このままだとケースが傷つきやすいので紙のスリーブに入れ、バーコードのシールを貼り、内箱に10ケースずつ、手作業で入れて完成〜! あとは、この箱をさらに10個ずつ、ダンボール箱に入れて出荷ってワケだ。
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その3:ポケットモンスターカードゲームができるまで
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