オヤ・マー博士の研究日誌

  • XXX-001 偶然の産物
  • XXX-002 “グー”の特性
  • XXX-003 グーイージの誕生
  • XXX-004 懐かしのあの屋敷
  • XXX-005 新たな能力
  • XXX-006 グーイージの弱点
  • XXX-007 グーイージの完成

XXX-005:新たな能力

過去の世界のあの屋敷に生息しておった様々なオバケを集めることに成功したわし。“グーイージ”くんに「人にはない特殊な能力」を与えるため、さっそく研究を始めることにしたのじゃ。
まずわしは、集めたオバケたちから抽出したエネルギーを細かく分析してみた。すると……わしの思った通りじゃわい。オバ渓谷のオバケたちとはエネルギー構造が異なっておる。大きな分子同士が強固に結合しているものや、小さな分子がたくさん結合しているもの、あるいは分子結合が緩くなっているものといった具合に、いろんなタイプのエネルギーが存在しておるようじゃ。
さて、それらのエネルギーを使って、“グーイージ”くんにどんな特殊能力を与えるかじゃが……。“グー”はオバ渓谷のオバケから抽出したエネルギーが素材になっているとはいえ、その特性はオバケエネルギーとは大きく異なっておる。じゃから、“グー”でできた“グーイージ”くんに、自由自在に姿を消したり壁を抜けたりするような、オバケと同じ能力を持たせることは無理じゃろう。
むしろ、粘度を持った物質“グー”でできているからこそ実現できるような能力は、何かないじゃろうか……。そうじゃ!人型を保ったままで狭いところに入り込めたり格子状のものをすり抜けられたりする能力、というのはどうじゃ?なんとなく人とオバケの能力を混ぜ合わせたような感じじゃな!実現できれば、こいつはすごい発明になる気がするぞい!
そこでわしは、分析したエネルギーをいろいろな配分で“グー”に混ぜてみることで、“グー”の粘度特性に変化を与えてやろうと試みたのじゃが……これがなかなかうまくいかん。分子結合の緩いエネルギーがわずかでも多すぎると形を維持できなくなってしまったり、あるいは分子が強固に結合しているものが多くなりすぎれば、固まって動けなくなってしまったりするのじゃ。
むしろ、粘度を持った物質“グー”でできているからこそ実現できるような能力は、何かないじゃろうか……。そうじゃ!人型を保ったままで狭いところに入り込めたり格子状のものをすり抜けられたりする能力、というのはどうじゃ?なんとなく人とオバケの能力を混ぜ合わせたような感じじゃな!実現できれば、こいつはすごい発明になる気がするぞい!

過去の世界のあの屋敷に生息しておった様々なオバケを集めることに成功したわし。“グーイージ”くんに「人にはない特殊な能力」を与えるため、さっそく研究を始めることにしたのじゃ。
まずわしは、集めたオバケたちから抽出したエネルギーを細かく分析してみた。すると……わしの思った通りじゃわい。 オバ渓谷のオバケたちとはエネルギー構造が異なっておる。大きな分子同士が強固に結合しているものや、小さな分子がたくさん結合しているもの、あるいは分子結合が緩くなっているものといった具合に、いろんなタイプのエネルギーが存在しておるようじゃ。