物語のヒーロー高橋名人は、美しいティナとの永いつき合いを経て、結婚しました。幸せいっぱいの二人はいかだに乗って新婚旅行に出かけました。そして、色々な島を訪れ平和な日々を過ごしていたのです。 ところがある日突然激しい嵐が起り、大波が名人達を乗せたいかだを襲います。あっという間に、いかだはバラバラになり、名人とティナは荒れ狂う海の中へ投げ出されてしまいました。

名人と離れ離れになってしまったティナは、わくわく島に流れ着きましたが、今までの記憶を失っていました。一人で困っていたティナは、わくわく島の優しい王様に助けられ、王様の元で健康を回復しました。 一方、名人は誰もいない砂浜に打ち上げられ、目を覚ますと記憶を失っていることに気がつきます。過去のことは何一つ思い出せませんが、彼にとって大切な人がいたことだけは、記憶の底に残っています。そして名人は、失われた過去を取り戻すための探検を始めたのです。

月日が流れ、わくわく島の王様は美しいティナに恋をし、やがて二人は結婚式を挙げることになりました。ティナが王様と結婚の誓いを交わそうとしたその瞬間、大きなタカが舞い降りてきて、ティナをさらって行ってしまいます。その時、ちょうど城の前を通りかかった名人は、さらわれて行くティナの助けを求める叫び声を聞きます。その声に一瞬何か懐かしさを覚えるのですが、それが何であるかは思い出すことができません。名人が急いで城に入ると、王様は彼が名高いヒーロー高橋名人であることに気付きます。花嫁をさらわれてしまったことを名人に話し、そして花嫁を助け出すよう依頼します。こうして名人は花嫁を、そして自分が本当は誰であるかを見つけ出す冒険に出発したのです。