社長が訊く
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社長が訊く『トモダチコレクション 新生活』

社長が訊く『トモダチコレクション 新生活』

目次

5. 電話をかける感覚で

岩田

ところで11月に『どうぶつの森』が
発売されましたが・・・気になりましたか?

高橋

なりました。完成度がとても高かったので、
なぜか「やばい!」と思っていました(笑)。
負けず嫌いなので・・・。

坂本

「似ている」とよく言われますけど、
ぜんぜん違う遊びですからね。

岩田

共通点は「疑似生活」というくらいで、
あとはもう、ぜんぜん違いますよね。

坂本

みなさんには『どうぶつの森』を遊びながら
『トモコレ』も遊んでもらえると
いいバランスになると思います。
なので、ダウンロード版(※12)がオススメです。

※12
ダウンロード版=本作『トモダチコレクション 新生活』は、2013年4月18日より、パッケージ版と同じ内容のものをダウンロードしてお楽しみいただけます。ダウンロード版は、お店で「ダウンロードカード」を購入、またはオンラインショップで「ダウンロード番号」を購入してニンテンドーeショップからソフトをダウンロードする方法と、ニンテンドーeショップで直接ソフトをダウンロード購入する方法があります。くわしくは「ソフトのダウンロードについて」をご覧ください。

岩田

坂本さんは開発当初からずっと、
ダウンロード版のメリットを強く主張していましたよね。
なぜダウンロード版が推奨なのか、
少し説明してもらえますか?

坂本

それはお客さんのペースで遊んでほしいからなんです。
ほかのゲームをしていても、ふと遊びたくなったら
電話をかける感覚で、すぐに立ち上げられるのが、
『トモコレ』の遊びかただと思っているんです。
「あのMiiたちは、何しているだろう?」とふと思った時、
「『トモコレ』のゲームカードはどこにいったかな?」
ということは、なんとか避けたいんです。

岩田

ハードに内蔵されるということは、
言い換えると「いつもいっしょである」ってことですよね。
『トモコレ』は人に見せてウケたり、
共通の話題にできることが面白い遊びなので、
「いつでもできる」という価値が、
大きいゲームだと思います。

高橋

そうですよね。
あとはダウンロードつながりでもうひとつ、
『トモダチコレクション 新生活 Mii引越しソフト』(※13)
ニンテンドーeショップからダウンロードしていただければ、
前作で遊んでいたMiiを、今作に引越せます。
人間関係などはリセットされますが、
新しい気持ちで遊んでいただきたいと思います。

※13
『トモダチコレクション 新生活 Mii引越しソフト』=本ソフトは、2013年4月18日より、ニンテンドーeショップから無料でダウンロードいただけます。なお、Miiを引越ししても、DS版『トモダチコレクション』からMiiが消えることはありません。

岩田

人間関係はあえて引越しをせずに、
「新生活」をもう一度楽しんでください、
ということですね。

坂本

何を引き継ぐべきか、
何を引き継がないでおくべきかは、
決めるまでけっこう時間がかかったよね。

高橋

ええ。「好物」や「苦手なもの」は
人格を決めるものだから残したかったんですけど、
全部わかっている状態だとちょっと味気ないんです。
そこで今作では「超大好物」と「超苦手なもの」を
新たにつくりました。

岩田

逆に言えば、それは引越しから
生まれた仕様ということなんですね。
それも「次世代感」でしょうか(笑)。

坂本

実際に見てもらうと
そう思うかもしれないです。
Miiに与えたら大変な反応をしますので(笑)。
絵がキレイになっても、味は残っていて、
魅力がむしろ上がっているというのは、
「いいかたちで進化したなぁ」と思います。

岩田

じゃあ最後に、お客さんにメッセージを。
岡本さんからいいですか?

岡本

はい。グラフィックの面なんですけど、
服、帽子、たべもの、部屋、Miiの動き、
背景などなど・・・すべてよい感じなので、
ぜひ遊んでください。
似合う服を着たときのMiiのかわいさは、
前作にくらべてすごく上がっていると思います。
普通のコメントですみません(笑)。

坂本

いや、いいと思いますよ(笑)。

岩田

そういうところに注ぎ込んだエネルギーが、
面白さにつながっている感じがしますよね。
では、中江さん。

中江

ほかのプレイヤーの島からやってくる
旅人との交流を楽しんでいただければと思います。
誰かの旅人が遊びに来たら、かわいがってください。
それがまたほかのプレイヤーへとつながっていくので、
旅人をやさしい目で見ていただければ幸いです。

岩田

自分が大事にすることが、
自分の子供たちが大事にされることにも
つながりますからね。
はい、高橋さん。

高橋

前作はのんびりとしつつも
独特の味のある雰囲気だったんですけど、
今回はそこにあたたかい「家族愛」が加わり、
雰囲気に深みが増したと思います。
結婚した夫婦は一軒家に住むんですけど、
そこで仲睦まじく生活している様子とか、
一生懸命子育てをして、
大変だけれど幸せを感じている様子とか、
そういうあたたかみを大事に表現しました。

岩田

みんなで面白さを競った部分もあるけど、
そういうところにもエネルギーが注がれているから、
あの雰囲気が生まれるんですね。

高橋

そうですね。
今回は、スタッフクレジットは、
子供が生まれてから一人前に成長するまでの
家族アルバムと、ビデオを
織り交ぜたものにしたんですが、
何回見てもグッとくるんです。
『トモコレ』のくせに、感動します(笑)。

岩田

それはぜひ見ていただきたいですね。
では、坂本さん。

坂本

前作もそうですけど
『トモコレ』を遊んでいると、
自分が「いい人」になったというか、
家族や友達に対する目がやさしくなるんです。
実際に難しい年ごろの息子ともめたときも、
息子のMiiに「お腹がすきました」
なんて言われたら、
「おまえはかわいいやつだなあ」とか
「俺、さっき言いすぎたかな・・・」とか思ったり(笑)。

一同

(笑)

坂本

『トモコレ』はそういう遊びなんです。
だからみなさんも素直にMiiたちと接しながら、
つねに自分の大切な人が身近にいることを
意識しながら遊んでもらえたらと思います。
そしてダウンロード版、推奨です(笑)。
親バカ的な感覚で遊べる仕組みが満載ですから、
いろんな人を巻き込んで、
コミュニケーションのネタとして、
どんどん使っていっていただきたいです。

岩田

はい。わたしは『トモダチコレクション』って、
期待どおりの面白さがあると同時に、
いい意味でお客さんの期待を裏切って、
「こうきたか!」と言わせる要素が
たくさんつまっているソフトだと思うんです。

お客さんが笑いころげたり、
ウケたりするのを楽しみに思い描きながら、
ネタを詰め込んだソフトという感じがします。
その想いを受け取っていただけたらうれしいですね。
みなさん、お疲れさまでした。

一同

ありがとうございました。